業界の人達から驚くほど良く聞く言葉がある。

『あんしんサポートの料金ではやっていけない』

といった趣旨の言葉ですが正直なところ理解できない。
経営の神様と言われた松下幸之助さん、本田宗一郎さん
など素晴らしい経営者の中で、最初から儲けを考えてた
人を僕は知らない。

儲けたくて松下電機を創立した訳でなく、ホンダ自動車
に於いても同様だと思う。世の中の人達が求めるものや、
要望や願望を形にしてきた人だから、結果として経営の
神様と言われるほどになれたのだと思う。

それが全国民の支持を得られる事業なら、大金持ちにも
なれるでしょうし、第二の松下幸之助になれるかもしれ
ないが、あんしんサポートのように特定の人だけ対象で
尚且つ求める人達が沢山いて、超薄利だけど薄利多売が
できない業種は、お金持ちにはなれませんが、利用者は
喜んでくれ何とか食えるくらいにはなれるって事かなぁ。

僕らが先人経営者から学ぶのは、自己満足ではあるけど
一般市民が望んでいる事を形にする事、その点に確信が
あるなら成功するまで諦めない事でしょうか・・・

今思えば、あんしんサポートを設立したいと研修に来た
人達の大半は、僕とは違う根底に立ってた人達です。
『話題の人になりたい』『葬儀は儲かるだろう』という
のが一番最初にくる人達ばかりで、一年365日24時間の
全てを仕事に費やす気概の無い人達だったと思う。

更に最低料金の直葬だけでは到底食えません。
そう考えると、もし遣り抜く覚悟の無い人達が設立をし
あんしんサポートの名を使ったら、すぐに閉鎖するしか
無いでしょうから、汚名だけが残る事になるでしょう。
安易な設立が出来なかったのは幸いと言えます。

僕は少し安い葬儀社がしたいわけではありません。
『誰もが死後費用の心配をせずに済む世の中にしたい』
のが根底であり『誰もが』とは余裕の無い家族も同じ事
ですから、最低限の料金設定をする必要があります。

最低限では儲からないから、あれも付け、これも付けて
ある程度の料金まで値上げするのが葬儀社の常套手段で
あり最も簡単な方法です。
しかし、それでは誰でもが対象とはなりません。
本当に必要な最低限の内容とし、料金も最低限の設定を
するわけですが、追加不要でなければ意味がありません。

問題はこれを実現する方法論です。
難しい事ではありませんが相当の覚悟は必要です。

1. 目的を達成し存続させる覚悟が出来るか!?
 ・年中無休 ・酒は飲めません ・増員しません
 ・相談、搬送から最後の掃除片付まで全て自分で行う

2. 目的達成に必要な事は外注無しのスキルを得ること
 ・葬儀だけで食えないなら、別収入を得ても食う
 ・但し葬儀関連の仕事が大前提(他で稼ぐのは無意味)
 ・料理、返礼品、生花以外は全て時前で対応すること
 ・近未来予測し利用者の増える事業を人より先に行う

3. いつ、いかなる時も、ブレない、揺るがない理念
 ・理念から外れる人の依頼は受けない
 ・理念から外れる宗教者を望む家族の依頼も受けない
 ・売上より残る家族の生活を最優先した提案のみ行う

これはあくまで、僕のしている事でしかありません。
読んで頂ければ分りますが、多くの目的を達成する為の
スキルや考え方等はいくらでもあり、常に挑戦の連続で
成功もあれば失敗も繰り返している現実です。
でも目的はハッキリしてますから、成功するまで続けて
いるだけの事です。



そしてもうひとつ・・・
僕の発想には食える、食えない、儲かる、儲からないと
いうのがありません。
まず目的とする内容、料金を達成し実践した上で、それ
では食えないと分った時、初めて料金の変更だったり、
違う切り口での変更を考えます。
それも1件2件でなく、一定数施行すれば食えるであろ
う最低限の料金設定とします。

そうした上で値上げが実施されたとしても、会員さんが
料金に対しクレームを言ったことは一度もありません。
 
会員さんから、もう少し料金を上げても良いのでは・・
という話しは何百回と聞いていますが、それでも値上げ
したくないのは、最下層の人でも利用できる内容である
事が『誰もが』という事だからです。

こんな風に書くと難しい事のように感じるかもしれませ
んが、10年間続けているのですから誰にでもできます。
すると、代表は別格ですよ・・と言われる方もいますが、
なら、あえて言わせて貰えば、千明は極普通の凡人です。
彼女も10年間続けている一人なのです。

参考になるか分かりませんが、これを読んで全国全県の
人達の中から意を同じくする人達が、一人でも多く立ち
上がってくれたらと思い書いてみました。


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