5万円火葬支援パックの根底には、誰もが加入義務のある
国民健康保険(後期高齢者保険)から支払われる葬祭費の
5万円だけで葬儀が出来れば一銭も無くて死ねる・・・
これがあるだけなのです。
しかし政府は消費税を5%から8%に引き上げました。
すると便乗値上げなのでしょう。
様々な葬儀用品が値上がりし、後年は原油価格も上がって
5万円では到底不可能となったのです。
その結果、改定料金として69.000円の数字が出ましたが、
5万円火葬支援パックが、一般葬儀社と余りに掛け離れた
料金設定ゆえか一社として追随して来ない・・・
なら追随可能な料金89.000円での設定としました。
この感覚は当たっていたようで、9万円前後の料金設定が
一気に増えたように思います。 群馬県内も同様でした。
全国的にも9万円前後が増えたのを確認すると、当初予定
した69.000円を打ち出しました。
この理由は簡単です。
僕らができる施行数などたかが知れています。
全国の至るところで低料金の直葬が始まれば、その地域に
住む人達にとっては朗報となるはずです。
また弱者を筆頭にした余裕の無い家族の選択肢もできる。
もうひとつ、あんしんサポートの支援事業は身体を大きく
すると出来なくなります。 高額にするしかありません。
ちなみに僕も千明も会社で言う取締役であり、労働基準監
督署が対象とする従業員や社員ではなく、24時間働いたと
しても咎められることはありません。
しかし一般社員が加わればそうはいきません。
全て労働基準法に沿った内容にせねばなりません。
仕事は24時間体制ですから、2名×3交代勤務となります。
また当然休日は必要ですから、最低でも8名体制を敷かな
ければ合法事業とはなりません。
増員した場合69.000円パックが169.000円となります。
食う為に葬儀事業をしているなら、これで良いでしょうが
死後費用の心配無用を目指す我々には本末転倒です。
人を増やせば労働基準法に突き当たるし、国保の葬祭費は
5万円しか出ないし、5万円で可能な葬儀など皆無です。
だから最低人数の経営者だけで、超低料金の葬儀を創って
2人だけで頑張れば、何とかなると考え実践したのです。
葬祭費の5万円ではできなくても、利用した全ての家族が
『良かった』『有難かった』『親切だ』『料金以上だ』と
評価を世間で唱えてくれたら、高額な広告宣伝費を掛けず
とも最高の宣伝になり、いつか食える時が来ると考えた。
設立当初は施行単価が約100万円、当時は民間の4割料金
とも書かれました。 3年後は30万円台、その後20万円台、
今では施行単価が10万円位まで下がり続けてますが、施行
数が増加した事で何とか食っています。
食えるはずの机上の計算は空論ではありませんでした。
今から2年ほど前、一般葬のパック掲載を止めました。
その理由は一般葬を行う家族は基本余裕があるからです。
また菩提寺のある家族も多く、菩提寺の布施額は一般葬の
パックより高額で布施と呼ぶには余りに高額だし、それを
当然のように受け取る僧侶にも納得できずにいました。
また僧侶は自分が偉いと思っている人が多いようです。
何処が偉いのでしょう? 僕には強欲な人間にも見えます。
以前、ある僧侶が家族に言ったそうです。
「私は修行をしてきましたが、中には偽坊主もいるから」
「注意したほうが良いですよ」
聞いた家族は凄い修行をされたのだと思い聞きました。
「どのくらいの修行をされたのですか?」
「はぃ、一年間です」
これを聞いた家族は呆れて戻ったそうです。
1年の修行で一人前になる仕事なんてあるか?ってね。
最も偽坊主が本当にいるなら、それは問題ですけど。
勿論、全ての僧侶がそうではなく、僧侶である前に人と
して尊敬できる方もおられますし、当方でお手伝いして
頂いてる方々は、金額の事など一切言いませんし、対応
する姿勢は優しく宗教者だなぁ・・と感じます。
つづく
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