人生いつ何が起こるか分らない・・・
いつ自分の人生が閉じるか分らない・・・
誰でも知ってる事、誰でも分かっている事なれど、どこか
他人事にしか思えないのも極々普通の感覚でしょう。
仕事柄、年令に関係なく突然の逝去や、事故死、自殺など
何度となく経験してきましたし、さほど驚きもしませんが
それは故人や対象者が知らない人達だったり、来館された
方でも何年も経った人達でお年寄りでもあるからです。
そんな我々でも驚くケースがあります。
それは最近会った元気な人が突然逝った事を知った時です。
この1週間で2件ありました。
1件目は先日おこなったキリスト教の葬儀で会った人です。
諸事情があり、どうして良いか、何をどうすれば良いかも
分らない人達ばかりだった事もあり、3年ほど前に行政の
イベントで知り合った人からSOSが入りお世話しました。
詳細は書きませんが、特殊なケースでもあり様々な経験と
知識があった事でベストの結果が得られたと自負してます。
隣接県で葬儀を済ませ、隣接市で火葬を行い遺骨は当方が
持ち帰り散骨を済ませました。
遺骨の一部は、故人の祖国である海外に送って欲しいとの
希望があったようで、粉骨と火葬証明書を東北へ郵送する
つもりで、僕に依頼した方に連絡するとこんな報告でした。
その葬儀に駆け付けた東北の教会の牧師さんがいました。
火葬後、地元に帰り寝る前に風呂に入ったようです。
翌朝、風呂場で彼の遺体を奥さんが発見したそうです。
一昨日29日火葬だったと聞きました。
そして今朝、出勤すると千明から聞かされたのは、今年の
1月にお婆ちゃんの葬儀をした時、顔に似合わず泣いてた
40代くらいの孫がいました。
きっとお婆ちゃん子で、心の優しい人だと思い、その場で
家族親戚にも話した記憶があります。
建築関係の職人さんで、うちの葬儀の考え方や実際の対応
にも感激したと母親からも聞かされていました。
その彼が交通事故で入院、今日明日の命であり、その時は
お願いしますと一報を入れてくれたそうです。
聞いた瞬間から気持ちが沈んでしまいました。
本音を言えば、受けたくない、やりたくない葬儀です。
過去に何度か経験していますが、このケースは慣れる事が
ないような気がします。 逃げだしたい気分です。
ただ家族の思いに最も近づく時のようにも思えます。
我々は日々葬儀の仕事をして、良くも悪くも慣れが出ます。
でも1軒1軒の家族は、今の僕以上に辛い思いを抱いての
葬儀を迎えているはずです。
場数をこなす事で増える知識や経験を活かす事は問題あり
ませんが、慣れから来る無神経さや粗雑さだけはどんなに
経験を積んでも持ってはならんと改めて思います。
それと『一寸先は闇』とは我々も例外ではありません。
我々の仕事は相手次第で、徹夜もあれば無理もしてます。
だからこそ体調管理や摂生をして、少しでも備えておかな
ければ、我々の存在を当てにして安心している会員さんの
期待に応えられなくなりますからね、
死と近い場所で仕事をするだけに『慣れたらいかんよ』と
改めて教えられるのが、今回のようなケースです。
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