ようやく身体が空いて、本日は夕方の入会相談だけの予定
ですが、疲れが取り切れていません・・・シジイだな。
昨日は火葬場の都合で午前の葬儀後、午後から4軒の事前
入会相談が続き、一昨日に次いで1軒入会受付のできない
来館がありました。
千明がいつもより結構長い時間対応していましたが、僕が
階下のトイレに行くと千明が助けを求めにきました。
2人で来館されており、一人は家族ではないような感じが
しましたが、既存の葬儀、過去の慣習が当然だと主張する
お爺さんです。
僕はそんな話しは聞きませんから、うちでは無用な話題で
一般葬儀社に行くよう話し、さらに入会を受ける気が無い
とも伝えました。 そんな中、次に家族が来館された事で、
あとは千明に任せ次の家族の相談を受けていました。
後から入ってきた3軒目の家族は、来館した時「うちでは
受けない」と言う強い言葉を聞いて驚いたそうです。
昨夜の話しになりますが、話しの途中席を外し戻った所で
交代したせいでしょうか、千明が何を勘違いしたか入会を
受け付けた事が夜になって分り、すぐに入会は受けないと
連絡をさせ預かった入会金は振り込む事にしました。
家族がどうであれ、今回のように連れてくる人を間違うと
入会を拒否されるケースも有り得ます。
前回の寺の布施額もそうですが、過去の慣習に習った葬儀、
自分の中にある常識論をかざすなら、一般葬儀社に行けば
いいことで、あんしんサポートに来る意味がありません。
このブログを書いてる最中にも来館者があって、埼玉県の
寺に来て貰い家族葬をしたいと言われたそうですが、昨日
ブログと同じ理由でお断りしたそうです。
今年は入会相談数が、今まで以上に多いのは間違いないと
感じますが、いつもの年以上に入会を受けられない家族も
多くなりそうです。
さて、本日は途中で入って来た上記家族3人の話題です。
初めは分りませんでしたが、暫く話しをすると、来館した
本人である70才の母親がステージ4の癌であると診断され、
これから抗癌剤治療が始まると伝えられました。
このような場合、話しの内容は一気に変わります。
過去に何人もの人が同じように来館されました。
また世の中には同じ状況下にある人達は沢山います。
だからこそ、こんな考え方もあるという意味で話しの内容
そのままに簡単に書いてみたいと思います
まず第一に考えて欲しいのは、葬儀をどうするかでは無く、
残されたこれからの人生をどう生きるかです。
その時が来たら69.000円+税からできる事だけを、覚えて
いれば後は一切葬儀の事など忘れて良いと伝える。
ここからは当人にとって、家族にとっても少々辛い話題も
出ますから、時々笑いを入れながらの話しになります。
僕からはこんな提案をさせて貰いました。
》今は動ける。なら今できる事、今ならできる事をしよう
》今が家族の絆、家族との時間を一番創れる時です
》家族との時間、家族との思い出を創ろう(小旅行等々)
》小さな喜び、小さな楽しみを日々繋ぎながら生きよう
》エンディングノートは不要、生きるノートを書くべき
》存命中に行う12の目標を創れ
》その目標が達成するまで死んではならない
》セカンドオピニオンを受けるべき
また母親の思いを代弁する形で夫と子供に伝えました。
すると僕の話しを聞いてた母親は、話しのひとつひとつに
頷き、更に自分の思いを付け足していきます。
家族の死、自分の死について、それが現実のものとなって
から話題にするのは、例え家族でも難しいことです。
思いを伝えられぬまま、思いを伝える事ができなくなって
逝ってしまう家族のほうが多いでしょう。
他人である僕の存在がある事で、普段は中々言えない事が
言える利点もあります。 支援センターとして大切にした
い場面のひとつでもあります。
これをきっかけに、今までくちに出せなかった事が言える
そんな家族関係になってくれたら、僕らの存在する価値が
・・・それだけでも有るだろうと思う。
笑いながら、泣きながら、事前相談というより、人生相談
に近い1時間半ほど話し聞いてた家族は、入会の手続きを
取って帰られました。
帰るとき「本当に安心できました」と言って帰られましが
次の家族が来館しており、その言葉を聞き、やはり帰る際
同じように安心したのだそうです。
葬儀社は死後の対応をする仕事ですが、我々は死後よりも
今をどう生きるか、死後の不安を取り除き、できうるなら
家族全員が安堵し、不安なく、残る人生を生きられるよう
する事のほうが優先事項なのです。
そこにあるのは
『死後費用の不安を解消すること』
『残る家族の生活が守れること』
『今をどう生きるべきかの指針や考え方を伝えること』
あんしんサポートの存在がある事で、家族が上記を得られ
たなら、葬儀支援センターと謳う価値はあるだろうと思う。
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