昨日ブログ掲載してから、すぐに散骨に出発しました。
たった一人だけの散骨に片道90分のドライブ、最近では
珍しくなりましたが、数年前までは当たり前の事でした。

今回は『完全委託』だった事もあり、全て完了した報告を
早くしてあげたかった事と、昨日全てが白紙に戻った事で
月曜日から法務局、陸運支局、市役所等々動き回る必要が
生じたことも重なっての散骨&車内会議でした。

往復180分(帰りは旬の鮎の塩焼きを2尾つづ食べました)
の社内会議は、あんしんサポートにとって貴重な時間です。



いつものように、終わった事に対しての愚痴や文句でなく、
今回の流れは何を示唆しているかの話から始まります。

お互い思った事をストレートに集中して話せる3時間です。
前橋に戻った頃には5年後、10年後の現実と存続可能な
事業を推し進めろって事かと現段階での結論です。

5年後、僕は68才、千明は60才になります。
数字を見れば分るように完全な老人です。
設立から10年間、途中2年間は息子が手伝ってくれまし
たが、基本は2人だけで行ってきた事もあり、千明は増員
したいと思ってないそうです。
(お婆さんになれば労働力は必須になるでしょうが)

今でも20名~30名の家族葬が2日も続けば死にそうな
ほど疲れるのが現実だし、1件の家族葬でも疲れます。
なら人を入れたら!?と思われるでしょうが、そうすると
間違いなく料金に跳ね返ります。
増員否定論は、この部分も大きく影響しているのです。

それはさておき、経営者として過ごした当初から、僕には
ある考え方があり続けてきました。 それは・・・

『家族目線なら、儲けようと思えない状況を先に作れ』

葬儀屋さんの話しを聞いていると、どうも香典の返礼品が
最も利益の出せる部分のようですが、うちの場合最初から
会員さんは25%割引ですから、さほど儲かりません。
だから最初から高額品も勧めませんし、無理もさせません。

祭壇の供物類は初めから30万円近くが供えてあり、何も
購入せずとも賑やかな祭壇に仕上げてあるから、供物類を
売りつけることもできません。

生花を飾りたがる人は多いですが、僕個人の感覚で言うと
ユリと菊の花の匂いは嫌いだから要りません。
スタンド生花を出すなら、家族は現金で貰ったほうが色々
使えて助かると思うけどなぁ・・・
ってことで生花も勧めないし親族にも無理はさせません。

『自分に完全自信が無いなら全て退けよ』

時々『志』というか『寸志』を出される方がいますが基本
全ての好意は遠慮しています。
その理由は、以前ホテルの婚礼美粧をしてた経験談として
書きましたが、人は誰でも慣れが生じます。

貰い慣れたら、出してくれない家族への対応が変わっても
不思議ではありません。 しかしチップ制の無い日本では
寸志の有無での対応の変化は間違ってます。

だから最初から受け取りません。
これなら、全会員の誰に対しても平等に対応できます。

要は『家族目線の葬儀』と謳うならば、そうするしかない
よう自分達にタガを掛けておけば良いという考え方です。

そう考えると、我々の初志は『弱者支援』が大前提であり
続いて『現行の高額葬儀を良しとしない家族支援』です。

入会者が減る傾向は全くなく、増えている現実の中、利用
予定は『直葬』と『直葬+散骨(永代供養墓)』が断トツ、
先日入会された家族は、一番低料金の直葬パック説明から
始めた事に驚いたそうです。
「普通の葬儀社は高額な葬儀から説明するのに・・・」
その瞬間に入会を決めたそうです。

今の 年金生活者は、実質年金は年々下がっています。
更に介護保険は値上がりしました。
年金は強制的に天引きされますから、どうにもなりません。
この先年金が増える・・・どう考えてもあり得ません。

直葬系葬儀は増え続けるはずです。
同時に我々を必要とする老人も増え続けるのは必至です。

さて、本日の車内会議の結論は・・・

『千明が70才になっても存続可能な葬儀形態にする』
『低料金でも内容の充実と高品質に特化する』

・家族葬は大変でも直葬系なら長く対応できます
・企画する葬儀は低料金で尚且つ特化した内容とする

以上を可能にするには、以下のような事が考えられます。
・月々のランニングコストが抑えられる施設であること
・直葬系を中心とし、時代の要望を先取りした内容葬儀
・利益単価を増やさず施行数でのカバーが望ましい

どうしても、今の感覚、今の自分達、今までの経験則での
発想になりがちですが、我々の年代は勿論の事、年代には
関係なく大切なのは、今だけでなく5年先から10年先の

現実を見据えた動きだと改めて教えられました。


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