あんしんサポート設立から10年間、現在の場所を動く事
など考えたこともありませんでした。
それが突然、事故を機に目覚めたというか、思い出したと
いうのか、会員さんが事故ったらと考えた時、その精神的
苦痛は耐えがたい事だけは分ります。
ならばと、現在の場所から移転を視野に入れて考え出すと
今までとは違う検討内容が頭に浮かんだり、不動産情報等
全く関心の無かった部分にも目が行くようになります。
とくに理念を踏まえた経営方法を考える機会になりました。
1.葬儀の事業は非常に動きにくい業種だと改めて感じる
・一般事業のように周囲を気にせず移転はできない
・レンタルは思ったような物件がそうそうない
・但し立地場所はさほど問題ではないと感じる
2.賃貸は何処まで行っても借りてるだけと再認識
・10年、通算16年の家賃は馬鹿にならない・・・
・これなら買ったほうが良いのでは?の判断もできる
3.我々が目指す事業の本質をより考えるようになった
・あんしんサポートが絶対すべき事は何か
(余裕の無い人達が安心できる葬儀の提供だろうな)
・絶対に必要な設備は何か(安置設備だと思う)
・出来れば欲しい設備は何か(小さな式場かなぁ)
・無くても問題ない設備は何か(待合など)
・駐車場は別途借りる事も可能だろう
4.売上高=楽な経営ではない(例えば・・・)
・100万円売上、経費80万円、利益20万円
・ 50万円売上、経費20万円、利益30万円
・売上が増えても、経費が増えれば利益は出ない
この考え方はサラリーマンで経営指導をしてきた当時から
持ってるもので、大きくは成れないが最も堅実な経営手法
とも言えるものだと思っています。
5.移転する事業所はいくつもの考え方ができる
・現在と同額のレンタル物件
・現在の家賃で購入できる物件
・現在の半額に近いレンタル物件(安置設備は必須)
・現在の家賃支払額で土地を買い建物を建てる
・現在より経費の掛かる物件は論外です。
『理念』
このブログを書いてる途中でも、入会相談の電話が入って
きましたから、今はまだ廃業は考えられないようです。
我々は葬儀屋がしたい訳では無い、無理の無い葬儀を企画、
立案、施行する事で残る家族の生活を守る事が主目的だし、
第一ターゲットは弱者や年金生活の老人世帯、独居老人で
あることを改めて考えると、料金設定の変更だけは避けて
先に進まなければの思いは強い・・・
こんな風に書くと、多少の値上げは良いのでは・・・
そういってくれる会員さんのほうが多いだろうとは思う。
しかし我々自身が、その感覚に慣れる事のほうが怖い。
どんなに頑張っても、駄目な時は駄目なのです。
5万円火葬支援パックの時もそうでした。
消費税が8%に引き上げられた瞬間から、全ての葬儀用品
価格が高騰し継続不可能となった経験があります。
だからこそ、我々自身から値上げを考えたくはないです。
消費税10%になれば、きっと同じように便乗値上げの波が
押し寄せてくることでしょう。
その時は値上げせざるを得ないでしょう。
今はまだこれだけしか分かりません。
今の流れが順流か逆流かさえ分かっていません。
ほんの少し冷静さが増しただけです。
移転の発想から10日程でしょうが、日々冷静さを増して
いる自分がいるように思えます。
あんしんサポートに関しては、僕の知る限り最も先の読め
ない事業と思い、電話2台と事務所など所有してたものは
提供しましたが投資はしませんでした。
その理由は、我々が行う事業が世間にとって必要なもので
あるなら、需要が増え経営が成り立つはず。
経営が成り立たない、若しくは成長しないとすれば世間は
必要性を感じない事業だと考えたからです。
お陰様で何とか事業経営が成立し、会員数も増え続けてる
のは、必要性を感じてくれる人達が増えている証拠です。
あとは自分達に無理をさせ過ぎない事でしょうか・・・
10年で4日間しか休日もなく、24時間体制でも2人だけで
続けている事だけでも、結構な無理をしていると思います。
個人的には奥さん孝行してあげられないのが気掛かりです。
(2名とも役員ですから労働基準法は問題ありません)
更に金銭的な負担が増えるのも良策とは思えません。
自分達が笑顔で、会員さんの財布事情を心配できるからの
葬儀支援センターなのです。
売上や利益を優先したら、今のあんしんサポートではなく
葬儀屋あんしんサポートになります。
それなら廃業したほうが良いと思う自分がいます。
もう少し流されてみます。
流れは我々だけの判断ではありません。
例えば、時期を同じくして好物件がでることもあれば、後
少し早ければ物件があったのにって事だってある。
それらのひとつひとつを冷静に見ることで順流か逆流かの
判断はできるようになるでしょう。
流れの方向が分って初めて、本格的に考えられます。
それまでは、今成すべきことを消化しつつ機を見る時です。
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