今回からは、具体的な話しになりますが、あんしんサポートでは、
家族(消費者)目線で望む事、望む物を可能な限り形にする事と、
プロ目線で家族の為にすべきと思う事を合体設定しています。
『搬送について』
家族から逝去の電話を頂いてから、病院、施設へのお迎えは、通常
市内や近隣でも1時間30分の時間を頂いています。
我々はあんしん館に住んでいるわけではありませんから、転送した
電話を受けた千明は、僕に電話連絡をした後、どちからがドライア
イス準備をする事もあり、各々あんしん館へと向かいます。
その後、搬送の準備を済ませ2人で出発します。
早い葬儀社なら30分もあり得るでしょうが、90分掛かる理由は
スバリ!費用負担を軽減し料金への転嫁を避けるためです。
近隣でも30分で指定先まで行けるのは待機しているからです。
事務所で待機している人件費は当然掛かります。 その費用は葬儀
料金に上乗せになります。 それを避けるためです。
病院や施設は、葬儀社のお迎え時間が明確なら問題はありません。
また逝去後は遺体処置と着衣の為、1時間ほど掛かるのが普通です
から、場合によって我々が到着しても暫し待機する事もあります。
現行90分は支障の無い時間内と言えるでしょう。
多くの病院は死後に着せる浴衣を売店で購入するか、病院で準備を
してある浴衣を着せますが、好んで着てた服があれば事前に持って
行き、着せてくれるようお願いしておきましょう。
また浴衣は自分で買って事前に渡しておくほうが安くあがります。
搬送体制は2名
以前は1名で搬送に行った事もありますが、病院、施設では問題は
なくても、安置時に家族の手を借りる必要が生じます。
お婆ちゃん一人で送る時などに問題があります。
また自宅逝去などは、狭い廊下や寝台車までの距離が長い事もあり
設立4年目からは2名体制で搬送しています。
1名の葬儀屋では難しいですから、その時はお手伝いできる親戚を
お願いしておけば済むことです。
搬送には安定枕付の取っ手付き搬送シートを使用します。
頭部がスッポリ入るように凹んでいる四角い飾りのある枕付です。
ご遺体の頭部が不安定に動くのを避ける為でもあり、ドライアイス
安定の為でもあり、納棺した際にも豪華に見えるからです。
また頭部の腐敗が心配される状況では、凹み部分にドライアイスを
頭に沿って小さくして敷くこともできます。
施設等で夜間に死亡した場合、翌朝まで医師の死亡診断ができない
場合は、ビニール袋に氷をいれるか、アイスノン等の保冷剤を直接
お腹の上に置いてくれるよう依頼しましよう。
ドライアイスはありませんから、氷でお願いしましょう。
施設によっては法律でできないと言う事もありますが、実際は全く
問題はありません。 それをせず遺体から腐敗臭がしたこともあり
施設で責任はとれないのですから、その旨は絶対に伝えましょう。
夏場の逝去では数時間が大きな違いになるので要注意です。
また遺体を置く部屋は煖房を切り、出来れば冷房を掛け布団は掛け
ずに、タオルケット程度にして貰いましょう。
看護師、介護士さんの中には「○○さん寒いよね」と布団を掛けた
がる人もいますが大きな間違いです。
寝台車に家族を乗せたがる病院、施設もありますが、死亡診断書を
携帯すれば搬送可能、家族の同乗はどちらでも良いのです。
車で行ってる場合は、車に乗って安置先に向かいましょう。
病院、施設に車を置いて行くと後が大変です。
また2名で向かった場合も、そのまま安置所に向かう事を勧めます。
家族の死で舞い上がってる事もありますから、助手席に家族が同乗
してたほうが、話しをしながらで精神的に安定します。
ご遺体は安置方法を伝え、葬儀社に任せておけば問題ありません。
搬送料金体系
旧前橋と隣接地域は一律19.000円+税(安定枕付搬送シート込)
(単価価格ですからパックではもっと低料金となります)
365日、時間帯、搬送距離の加算は一切ありません。
上記以外の県内は+10.000円+税が加算されます。
地域により前橋から2時間掛かる事もありますが追加はありません。
多分国内でも、あんしんサポートだけの料金設定だと思います。
最初に感じた疑問は『車庫』~『お迎え先』~『安置所』の合算で
距離計測をすることでした。
タクシーとは違うんだ・・・と思ったのと、道路選択によって料金
違うだろうなって思ったのが最初でした。
多分、家族の多くは僕と同じ疑問を持たれるでしょう。
或いは病院から安置所の距離じゃねぇの・・・って思うだろうな。
遺体搬送は一般貨物事業であり、タクシー事業ではありません。
ゆえに距離での料金設定である必要はありません。
宅配便は県別の料金が普通でしょ? これと一緒です。
タクシーと同じならメーターを備え付ける義務があるはずです。
まだ霊柩車を所有出来なかった頃、葬儀依頼の電話が入って自宅に
行くと、ご遺体は運ばれ布団に寝かされていました。
隣接市の病院から前橋の自宅に運んで貰い、それから葬儀屋探しを
したと聞かされ搬送料金を聞くと7万円だそうです。
搬送シート付で7万円の搬送料金・・・・高いな。
詳細を聞くと7万円と言われたから支払ったと言う。
基本料金+距離加算+搬送シート=73.500円
どう考えても高いと思えたし、不明確も甚だしいと思えた。
これが、現行の地域別の料金にするきっかけでした。
また人の死は時間を選んでくれませんし、選ぶこともできません。
夜中の仕事でも加算しない料金体系はいくらでもあります。
コンビニが典型ですが、給与は125%なりの加算はされるでしょう
けど、それが商品代に転嫁されることはありません。
夜中は100円の物が125円になるコンビニはありません。
初めから24時間体制の仕事なのに、葬儀は料金に転嫁されるのか
理解できなくて時間帯による加算はして無いのですが、残業手当は
法律で加算率が決められていますから、その範囲内の加算はあって
当然とも言えます。
この辺りは体制の組み方や社員数と経営者の考え方次第です。
時間帯加算も、搬送料金の算出方法も、全て明確に提示されている
なら問題はないでしょう。
ご遺体の状態や、搬送先までの距離と季節によっては、棺を積んで
向うこともありますし、ドライアイスを持って行くこともあります。
この辺りの判断も経験則ですが、追加はありません。
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