台風の影響でしょうが、午後から霧雨の前橋でした。
明日の葬儀の準備を終え事務所に戻ってコーヒータイムです。
あと1時間で日付が替わり、明日は午前8時半に仕事開始です。

経営者になる前、組織の中枢で役員として仕事をしていた当時は
結構な自信もあったし、逆らう部下もなく、経営者でさえ神経を
遣ってくれてたのが、経営者になって初めて自覚できました。

数人から数十人へと拡大すると必要になるのが、会社のイメージ
であり、100点満点でなく60点のマニュアルでした。

70点のマニュアルが作りたいのですが、社員数が増えれば増える
ほど素材の平均点は下がります。 そこでロボットのような社員
教育を行い、顧客から見た際のイメージを作り上げるわけです。

これだけで、一応使えるレベルの営業社員はできあがります。 
『会社』という傘の中で仕事をするのですから、会社の信用さえ
あれば、その信用を壊さない社員でなら合格点なのです。



これが組織経営の大前提です。
特化した個人能力は、さほど必要ではないし時に邪魔にさえなる。
正論が正しいわけでなく、組織を乱さない事が優先、はみ出ない
こと、流れに沿うことが最優先です。
だから組織はロボット製造機のようなものになって当然です。
でもこの考え方にはちゃんと理由があります。

・平均的な個別売上300万円だとします
・平均的な利益率20%だとします
・平均的な個別の利益は60万円ですね。

個人能力の高い人がいて1.000万円の売上だとします
・利益率20%で1.000万円の売上=200万円の利益です

この人が他の一般社員と同調するのは難しいです。
どうしても特別扱いになります。 経営者も気を遣う事になる。
その結果、他の人が育ち難い環境が生れ易くなります。
会社が個人に依存するようになり、この人の天下になります。

ところが・・・
・平均点の人が2人いれば、120万円の利益です。
・平均点の人が3人いれば、180万円の利益です。
・平均点の人が5人いれば、300万円の利益です。

これで分かるように個人能力より、平均能力の人を沢山確保する
ほうが、組織として利益は増え成功する確率も上がるわけです。

サラリーマンで社長になれる人は、組織に馴染める人です。 
ちょっと秀でた能力を持つ人が独立する理由も分かるでしょう。
ところが独立しても失敗に終わる人のほうが多い現実です。

その理由は2つしかありません。
1.ひと言でいえば自信過剰です
2.組織思考から、個思考に変更できないからです

1.は論外です。(学び向上する姿勢があれば話しは別です)

2.の人は自分が組織思考が嫌で独立したはずなのに、なぜかは
分かりませんが、組織と同じ思考で個人事業をするからです。

『個人事業に必要な思考』

》圧倒的多数は資本力がありません
・豪華な建物、設備も装備できません
・広告宣伝費も掛けられません

》個人と会社、どちらが信用度が高いかは明らかです
・法人自体が法的人格を持っており信用度は各段に上がります
・個人事業の信用は無いに等しいです

》平均点など無い、全てが個の能力次第で決まります
※ この部分が唯一最大の武器となります

まずは、信用も無い、金もない人間と自覚すれば良いのです。
そんな人間なのだから見栄、世間体、過去の栄光など一切無用と
自我の執着を捨てればいい、家族以外は誰も気にしません。

その代り、どんな思い切った事でもやれます。
一か八かの勝負もできます。
これが最大の武器なのに、組織と同じ土俵に上がったら、勝てる
はずがありません。 それが嫌で独立したんでしょ?

皆さんの地域にある店を見れば分ります。
特別綺麗な建物や設備でもなく、宣伝もせず何の特徴もない店で
繁盛している所ってありますか?

繁盛している所は、何か特徴があるはずです。
但し奇をてらったような物や事だったり、誰でも真似できる事は
当然ですが長続きはしません。

それと嘘つきは絶対に駄目です。奈落の底への直行キップです。
嘘つきの基準は葬儀社ではなく、利用者からの目線判断です。
例えば、夜間早朝の追加、搬送距離加算は追加有りでは駄目です。

・時間帯の追加があるなら何時から何時は○○円の追加と明示
・搬送とは何処から何処までの距離計測かで、何キロでいくらか
・距離計測開始時にメーターをゼロにして、お迎え先で見せる
・搬送先到着時、メーター確認して貰い料金の明示を済ませる
せめてこの程度の気配りは必要でしょう。

ようするに利用者が気になる事は全て対処しておくことです。
業者の感覚では当たり前でも利用者は当たり前ではありません。
搬送距離で言うなら、病院から安置先までが一般の感覚です。
でも車庫から安置所までが業界感覚です。 ね、違うでしょ。

長くなるから次回以降、あんしんサポートが実践していることを
書きますから、僕と同じ感覚、同じ土俵で葬儀の仕事をしている
経営者は、参考にされると良いし、利用者の方は葬儀社の是非を
見極める要素の1つとして覚えておかれると良いでしょう。


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