今日の前橋は風がありますが、日差しの強い初夏の陽気
だろうと思います。
昨夜は布団を1枚掛けるほどでしたから、夜は布団を1枚
近くに用意しておき、6月1日は衣替だけど、昼間の外出
では脱ぎ着できる上着を1枚持ち歩く良いですね。
さて昨日の5月31日は午後1時30分から、車で40
分ほどある隣接市の施設で2時間の講演会でした。
新盆法要の申込など事務所での所用があり、出発が少し
遅れ開演5分前にようやく到着です。
新しい施設だそうで、中に入ると30名の女性と1名の
男性が待っておられました。
全員僕より年上の老人会のような集まりです。
今回は直前まで仕事もあり、聞きたい事のある人達だと
聞かされていた事もあり、話しのネタは全く用意せずに
質問に答える形で話しを進めるつもりでした。
施設の方に紹介され講演会の開始ですが、質問を訪ねて
みると皆さんの前では話し難いと言われてしまいました。
あちゃー・・・話しのネタは何ひとつ用意していません。
ならばと、いつものように武井劇場独演会の開始です。
老人会のような人達ですから、最低でも10分間に1度
笑いをとりながら進める必要があります。
畳みかける時は10分で10回ほどの笑いも入れます。
ほぼ漫談ですけど、ちゃんと理由があります。
その理由は聞けば誰でも納得できることでしょう。
》お年寄りです・・・退屈な話しだと寝てしまいます
》お婆さん達です・・・つまらないと雑談が始まります
さらに全員が教室のような座り方なら、声の通りも良く
大声でなくても聞こえてくれますが、写真のように全員
前を向いているわけではありませんし、結構な広さだし
蒸し暑いから窓は開けてあるし、途中から雨の音もする。
それに何と言ってもお年寄りですから、耳の遠い人達も
いるわけで、結構大きな声で話す覚悟をしました。
僕は20代の頃から、美容室の経営指導をしてきた人間
ですし、数百人レベルの講演会は何十回と講演料を頂き
してきた過去もあり、3時間くらいなら、退屈させずに
話しができる訓練は実践で培われています。
そう考えると、できる事は何でもやっておくものです。
過去の人生が60才を超えて尚、役に立つこともある。
老人達は笑いながら、時に真剣に、時にメモを取られて
いる方もいて2時間の講演会が終了しました。
終了後、主催者の方に言われました。
「全員が2時間も真剣に聞いたのは初めてです」
「いつも1時間がやっとで、男性が一人いましたけど」
「あの方は、結構関心のある方でいつも出席されますが」
「毎回寝ているのに、今日は最後まで聞いて質問をして」
「いましたからね。 私達も驚いてます」
僕の講演会では、あんしんサポートの宣伝はしません。
講演会が始まる前に伝えておきます
「会員さんは4000名いるから、入会を勧める気は」
「全くありません。 地元の葬儀屋選びとか、家族の」
「葬儀を考える際の参考にしてください」
それでも講演会後、すぐに3名が入会希望をしてました。
また数人が集まってきて、個人的な質問にも答えます。
昨年1年間は講演会は受けませんでしたから、話しには
慣れている僕でも、久しぶりだった事もあり疲れました。
個人レベルの葬儀屋さん達は、数名からの勉強会だとか、
座談会とか、慣れてきたら講演会もすべきだと思う。
講演会等の良さは、聞いてる人達も気が楽なことです。
今回31名+施設の人達が、僕の話しを2時間も聞いて
くれたわけです。 直接うちの宣伝をしなくても、これ
ほどの宣伝はそうそうできるものではありません。
特に葬儀社にとっては、広告宣伝と集客が最大の課題で
あるはずです。 葬儀ゆえに他業種より難しい部分です。
講演は無料ですが、依頼されたら、会場も用意してくれ、
人まで集めておいてくれるのです。
極々当たり前の葬儀屋は、さして主張も無いでしょうし、
聞いてるほうも飽きるでしょうが、独自性のある葬儀社
だったり、消費者にとって魅力のある葬儀社であるなら
講演会、勉強会、座談会は積極的にすべきです。
初めは数人の座談会から始めれば良いでしょう。
どんな話に興味を持ち、どんな話しだと関心が無いかも
分かってくるでしょうし、どんな話し方をすれば良いか
どう話せば笑いに繋がるか等も実践から学びましょう。
初めは自身でパンフレットを作成し、集まって貰う形に
なるでしょうが、目指すは依頼が来るようになる事です。
僕の知り合いの葬儀社で、講演会を依頼してた事があり
ましたが、そんなの全く意味がありません。
上手でも下手でも、経営者自身が自分の言葉で語るから
意味があるし、自覚や責任感も生まれるのです。
人前で長時間飽きさせず話せるとは、事前相談をする際
にも飽きさせず、話しにのめり込ませられるわけです。
久しぶりだったせいか、その点を改めて認識できました。
あとは飽きさせず話しができる時間を30分、1時間と
延ばす訓練を積むことでしょう。
個人レベルの葬儀社は、繁盛させるも、閑古鳥が鳴くも
全て経営者自身にかかっています。
だからこそ、自分自身が挑戦する意欲がなければ、何を
しても上手くはいかないでしょう。
2時間もの間、僕の話しを真剣に、時に笑い乍ら身体を
前に出して聴き入ってくれる人達がいて、いつの間にか
会場全体に一体感が生まれます。
お婆さん達が、うんうんと頷き乍ら笑顔で聞いてくれる。
この人達の笑顔や、安堵の言葉を見聞きできるだけでも、
2時間しゃべり続ける価値はあると思います。
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