いよいよ葬儀社乱立時代に突入した感があり、聞いた事も
ない葬儀社の名前を斎場で見かけたり、既存葬儀社だとか
ギフト屋が資本を出して作った新規葬儀社も出て来た。
暫くは混乱期になるでしょうが、その数年後は淘汰される
葬儀社が一気に増え、葬儀社が絞られる時代になるはず。
皆さんが良く知る所では、今のパチンコ屋がそうでしょう。
一時期はちょっと走ればパチンコ屋があった時代でしたが、
今では大手のみが生き残り、個人店などほとんど無い。
かつては食料品業界がそうで、個人のスーパーも沢山存在
した時期もあったが、今では個人スーパーは珍しいはず。
葬儀業界も例外ではない。
歴史が教えてくれているように同じ道を歩むでしょう。
この話しは別の機械にでもしたいと思います。
今回は乱立すると利用者も混乱するということです。
乱立すれば価格競争が激しくなるのは必然、しかしどんな
業界でも限界はあるわけです。
そこで嘘つき商法や霊感商法を行う葬儀屋が増えます。
始末が悪いのは、葬儀屋本人にその自覚が無いことです。
この業界には『人が嫌がる事をしてあげる』的な感覚さえ
残っているわけです。 それが高額の一要因でもあります。
難しいのは、ちょっと見では、その違いが分らない事です。
例えば『病院、施設へのお迎え』は絶対にある項目ですが、
》搬送距離による追加(距離とは何処から何処までか)
》搬送時間帯による追加金額
》搬送体制(1名なら家族が手伝うはず)
》搬送シートの種類(枕付きか、安定枕付きか)
搬送だけを見ても、これだけの違いがあります。
『安置所』『使用する棺』『保冷剤』『各手続』『霊柩車』
『骨壺』『枕飾り』などなど葬儀社が違えば、各項目毎に
全て違うのが当たり前なのが葬儀業界です。
しかし文字は全て同じなのですから、素人である利用者が
正確に判断できるはずがありません。
また利用者個々も財布事情、故人への思い、親族との関係、
宗教などにより全て違います。
そこで多くの皆さんがくちにする『最低限必要な物』とは
何なのかを考えてみましょう。
最低限必要な物(事)を明確にする基準から考えましょう。
》総額料金は可能な限り安いこと
》追加無しが最善、あるなら追加項目は明示してあること
》誰が見ても聞いても違和感の無い物(事)であること
》家族が追加したい全ての項目単価が明確であること
ざっと考えてみましたが、他にもあるかなぁ・・・
以上を踏まえて最低限必要なものを書き出します。
最低限ですから直葬が基準となります。
》電話は24時間いつでも繋がり、迅速に対応してくれる
》搬送体制は1名でも病院、施設は問題ないでしょう
》うちは2名ですが、料金を抑える為1名はあり得ます
》自宅や安置施設で家族が手伝際、老人だけの場合が問題
》安置施設は必要(うちの場合自宅安置は1割ありません)
》公営住宅や自宅によっては帰れない事もあり得ます
》勿論、自宅での安置も可能であること
》死亡から24時間火葬でき無い為48時間の保冷剤必須
》安置後は仏式なら線香が供えられること
》宿泊はどちらでもいい気がします
》うちの場合、宿泊希望家族のほうが少ないです
》棺は主流の布棺なら違和感は無いでしょう
》棺は基本6尺で充分(極論180cmの人でも可能です)
》各手続は全て代行、死亡診断書のコピー1枚付き
》火葬日時に合わせ霊柩搬送(追加あれば詳細を明示)
》骨壺は地域で普通に使用するサイズ、骨箱付
以上が利用者の言う最低限必要な物(事)だと思います。
上記以外は必要なら全て追加可能で、全単価が明示されて
いれば問題はないでしょう。
仏衣、位牌、遺影、棺花、湯かんなどは絶対に必要なもの
ではなく、必要な家族は追加できる設定なら良いでしょう。
当然、各単価は明示されていることです
あとは使用する物、安置場所などが事前に分かるよう全て
写真掲示されていることです。 これなら嘘はつけません。
また霊感商法や「最後ですから」トークをしない担当者で
あること、事前相談時に「一般葬のほうが香典収入があり
実質の支払が抑えられます」などの話しをするようなら、
金取主義の葬儀屋ですから利用しないほうが無難です。
どんな考え方の葬儀社なのか、どんな人間性の担当者か、
自分達の知りたい、知っておくべき知識を提供してくれる
担当者であり、家族の財布事情まで心配してくれる人か等、
事前相談をしなければ、その辺りは全く分かりません。
逆を言えば事前相談すれば、ちゃんと分かるものです
逝去後に、会った事もなく、話しをした事もない葬儀屋に
電話で葬儀依頼をする家族の心理が理解できません。
そんな依頼なら高くても、納得できなくても自己責任です。
正直な所、我々側から見て嫌な人もいるわけです。
お互い様ですが、だからこその事前相談、会員優先制です。
改めて考えて欲しい・・・
人はいつか必ず終幕を迎え、それがいつか全く分らない。
だからこそ、元気な時に、笑って話しができる時に家族で
話し合って、自分達の価値観に近い葬儀社を探しておく、、
これが『転ばぬ先の杖』です。
但し勧誘に来たから入会した・・・
知人に勧誘されて入会してあるでは駄目です。
事前相談に来る人達の多くは、すでに別の葬儀社に入会を
してあるが、実際は予想以上に高いと分り事前相談に来て
うちに入会できたら解約しているのが現実だからです。
解約すれば掛け金の2割程度は捨てることになります。
そんな馬鹿げた結果になるなら、最初から吟味した上での
入会をしておくべきではありませんか?
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創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります