今日の前橋は曇り空で、いつ雨が降っても不思議ではない
空模様だし、そろそろ梅雨入りするようです。

昨日は前日葬儀を済ませた家族三名で朝一の火葬でした。
事前相談に来られた時、もしもの時に声を掛けるのは対象
者の甥姪、自分達の従妹が数名、でも普段は全く付き合い
してないと聞き、なら家族三人だけで良いんじゃないのと
3人で葬儀した家族でした。

火葬が済むと、いつものように手で拾骨をします。
あんしんサポートを利用する家族の多くは、箸でなく手で
拾骨する家族のほうが多いです。

初めは手伝ってくれている住職が、こんな風に言いました。

「日本は元々土葬です。土葬から火葬に移行した時、誰か
が『この世からあの世へり橋渡し』と語呂合わせで言った
事が今に受け継がれているもので、当時は焼けて熱いまま
出てきた為、箸が必要でしたが、今では手で触れるくらい
まで温度が下がっている火葬場が多くなりました。
拾骨とは故人と最後のお別れになる儀式ですから、できる
なら「ありがとう」「お疲れ様」などの感謝の言葉を添え、
手で入れてあげてください」

それを聞いた僕も、その通りだと思いました。
前橋斎場では、あんしんサポートは手で拾骨するのが普通
だと思われています。 
但し今でも熱いまま出てくる斎場もあり、その場合は無理
ですから、火傷しないよう箸で拾骨しましょう。

拾骨後、あんしん館で自宅手元供養用に少量の遺骨を取り
あとは散骨することになりました。

高齢の夫婦や墓の無い人は手元供養を考えてみるべきです。
・年々墓参りは大変になります
・仏壇等で供養すればいつでも家にいるのです
・墓が無くても全く問題ありません

11時過ぎ家族が帰ると、すぐに粉骨作業に入ります。
梅雨の時期と、冬場降雪が近くなると、焼骨の保管はせず
できるだけ迅速に散骨に向かいます。

午後12時、あんしん館出発
40分ほど走った所にあるイチゴ狩りハウスに到着です。
イチゴ狩りはもう最後だろうなと思いながら、車から降り
売店に入ろうとすると、誰か店から出てきました。



「あれ、社長さん」と声を掛けてくれたのは会員さんです。
「ちょうど三回忌の相談に行こうと思ってたんですよ」と
千明と談笑してましたが、余り時間の余裕はないですから
我々はイチゴ狩りに行きました。

何度も来て慣れているから、「案内しないけど自分でして」
と店の人に言われ、今日のハウスに行き自分でコンデンス
ミルクをたっぷり入れ、15分ほどイチゴ狩り・・・
お腹一杯になると売店に戻ってチケットを渡して帰ろうと
すると『トマト』と『いちご』を渡されました。
先程の会員さんが買って、渡してくれるよう頼んでおいて
くれたようです。

この状況を冷静に考えてみてください。
突然逢えば、知ってる顔なら挨拶はするでしょう。
でも利用した葬儀屋の人に、トマトやイチゴを買って持た
せたりするでしょうか・・・

ちょっとした出来事の中に、我々と会員さんの関係らしき
ものが見えませんか?

良く言えばアットホームな関係が築けるのも、零細企業の
持つ良さなはずです。 わずか数日間の付き合いでしたが、
昔からの知り合いのように接してくれる利用者がいる。

人生最後の時の心配無用、頼りになって、完全信頼できる
あんしんサポートがあり、いつでも相談できると思ってく
れてる会員さん達が沢山います。 

予想外な突然の出会い、こんな時はそれが良く分かります。
自分達の10年間が間違って無かった証明でもあり、この
安心感を無くさせないよう続けなきゃね。
そんな思いで散骨場へと向かいました。


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