『今日成すべきことを明日に延ばすな』
30年前に役員として勤務していた会社の社訓のひとつで、
当時は何も考えず、毎朝の朝礼で最後に唱える言葉でしか
ありませんでしたし、言葉の意味さえ考えたこともない。

本人に聞いたことはありませんが、ブログでも何度か書き
記し、昨年亡くなった社長の言葉なのだと思う。



あれから30年の時が流れた今の僕は、正にこの心境なの
ですから、時代は流れても仕事をする人間が成すべき事の
基本は変わらないのかもしれません。

我々の仕事は『一寸先は闇』で、どんなに眠くても、どん
なに忙しくても、どんなに疲れていても、何の前触れもな
く、突然1本の電話が入れば、葬儀が済むまでの数日間は
昼夜問わず仕事になります。

「明日やればいいんじゃねぇ」
これが通用しない代表的な仕事のひとつでしょう。
設立当初は暇でしたから、そんな事も考えませんでしたが、
この5年ほどは、時間が空いたらできる事をしておくのが、
動きの基本になっています。

昨日一日の動きをおさらいしてみます。

・朝9時に出勤(自宅~あんしん館は車で20分)
・霊柩車の洗車
・僕は隣接市までの霊柩搬送準備と棺の搬入
・千明は陸運で使用する書類を市役所に取りに行く
・午前10時、隣接市斎場に向けあんしん館出棺
・炉前経のあと、火葬、家族親族は待合所にて待機
・火葬中に集金と葬儀後に積費用な手続きの説明
・午後12時30分、火葬終了すると斎場出発
・戻ると陸運局に行き用事を済ませる
・午後2時過ぎ、散骨場に向け、あんしん館出発
・途中の車中で朝食兼昼食を交代で澄ませる
・午後3時40分散骨場到着
・午後4時10分散骨場出発
・山道を通って永代供養墓まで90分走る
・午後5時50分永代供養墓到着
・午後6時、納永代供養墓への納骨完了
・永代供養墓から、前橋あんしんまで50分走行
・午後7時過ぎ、本日の予定は全て完了しました
・1日の移動距離は200kmを超えています

途中で搬送依頼の電話も入らず、何とか予定通りに動けた
ことで、いつ搬送依頼が入っても対応できるし、予定した
用事が後回しになることもありません。

昨日の流れは決して特別な日ではありません。
暇な日もありますが、バタバタと過ごす日も普通です。

分かっている事は、時間が空いたらやっておく・・・
いつでも時間を空けられるよう行動しておくのが、いつの
間にか当たり前になりました。

数年前までは、ほんの少しでも時間が空けば、やるべき事
があれば、迅速に動く僕に付き合う千明は驚いていました。

でもそれが結局は、自分達にとっても幸いすると分ったの
でしょう・・・今では何も言わずに従ってくれます。

ちなみに友引の今日は、午前午後と3件の事前相談入会が
入っており、午後3時終了、千明は自宅祭壇の引き取りに
向いました。 葬儀が無くても雑用はあるものです。

面倒なこと、大変なことは尚更の事、後回しにしたくなり
ますが、面倒なことから片付ける習慣が身に付くと日々の
仕事がスムースに流れるようになるし、慌てることがなく
なります。

30年の時を経て、かつて勤務した会社の社訓を実行して
いる自分がいる・・・『なるほどなぁ』って改めてかつて
勤めた社訓に納得する今日この頃です。

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