5月は真夏のように暑いかと思えば、3月に戻ったように
寒かったりで、体調管理が難しい前橋になっていますが、
簡単に着たり、脱いだりできる上着で対応しましょう。
だからかなぁ・・・
5月は何となく暇なイメージを持っていましたが、今年は
いつものような流れで現時点で6~7件ほどの施行です。
これまたいつものように、家族の出費を抑える葬儀を提案
し続けている事で、売上金額は下降しますが、入会相談で
ある程度の事は話しをしてあっても、実際に理解している
家族のほうが少なく、いざ葬儀になってみると感じるのは、
『何が分らないかさえ、分らない家族』です。
逝去時は病院から親族も一緒にくることも多く、打合せも
同席すると親戚の手前中々本音が言えない家族もいます。
回りくどい言い方はせず、最善と思われるパックなり葬儀
内容の提案から打ち合わせに入ることで、最初にイメージ
する葬儀が豪華な内容で無いことを親族に刷り込みます。
できるだけの事はしてあげたい家族は、もう少し高額パッ
クが・・・と言われる方もいますし、金は出さず口を出す
親戚は当然賛同します。
家族の気持ちは分ります。
されど後の生活は葬儀直後から始まるわけで、実際の生活
では誰も助けてはくれないのです。
そこで役に立つのが事前相談時の記録です。
僕は事前相談記録を見て勧めていますから、財布事情だけ
でなく、葬儀後に掛る費用なども分かって話しをしてます。
葬儀だけでなく、遺骨の問題、墓の問題、更には収入とか
年金の金額なども全て把握しているわけです。
親戚には分らない部分の多い内容となります。
それらの点をひとつ、ひとつ家族自身が冷静になり、思い
出すまで話していくと何処かで我に返って気づくものです。
そこまで行ったら、費用を掛けるべき優先順位を考えます。
余裕の無い家族の心にこんな思いが残ります。
『もう少しちゃんとしてあげたかった・・・』
でも、これで良いんんです。
目一杯無理をしたら後が続きません。
『葬儀で無理するんじゃなかった』と思ったら最悪です。
故人のせいにも成り兼ねませんし、葬儀が済めばあとは、
何もしない家族に成るかもしれません。
だから、こんな風に言います。
『もう少ししてあげたいって思うよね』
『でもそれで良いんです。その思いがあれば良いんです』
『今回の葬儀では今できる事、すべき事だけをしますが』
『新盆もあるし、一年忌を始めとした法要もあります』
『それに49日忌明けだってあります』
『仏は結婚式と違って、あとが長いんです』
『余裕が出来たら、今の思いを実行しましょう』
『今は後に残る家族の生活が守れる葬儀をすることです』
『これが支援センターとして出来る最大のアドバイスです』
『僕の言ってる事を良く考えれば分ります』
『普通の葬儀屋さんが、こんな事を言うでしょうか?』
『わざわざ料金を下げろって言うと思いますか?』
『わざわざ来館し、あかの他人である僕に家族の内情を』
『こと細かな話してくれたから我々は入会を許可しました』
『入会を許可した以上、我々は家族を守る立場に立ちます』
『今は家族に最善な方法を、一番冷静に判断できるのが』
『我々であり、それを唯一可能にできるのも我々です』
僕の言う無理の無い葬儀とは、単純に安いだけの事でなく
今の生活を守り、尚且つ後日に家族の思いを実現出来るよ
うアドバイスし葬儀後の遺骨供養、盆法要、各年忌法要に
至るまでの全てを支援できる体制にあるから言える事です。
今月の葬儀は半数が、この話しに近い対象でした。
多分、余裕の無い利用する家族にとっては悪い事ではなく
結果としたら『良かった』と思われる事のほうが多いとは
思いますが、あんしんサポートの経営として見ると、必ず
しも良いとは言えません。
経営者としたら『馬っ鹿じゃねぇの』と言われかねない。
そが分っていながらも、その道を突き進んで10年です。
ってゆーか、普通の葬儀屋をしてたら、もう辞めている
ことでしょう。 葬儀屋がしたい訳ではないですからね。
この部分は一般消費者では説明しても分らない部分です。
実際に経験した家族にしか分からないことでしょう。
なら、こんな人間は日本で僕だけか・・・
嫌、違う・・・決して多くはありませんが、葬儀屋として
仕事をしている人の中に、少数ですがいるはずです。
話しをした人達の中に、そんな印象を持った方もいます。
でも長期目線でみると、個々では何もできないでしょうし、
多少忙しいと思う時期があったとしても、刹那的なことで
しかないでしょう。
こんなの世の中を見れば一目瞭然です。
『あなたが子供頃から現在までずっと繁盛し続けている』
『地元商店が何軒ありますか?』
圧倒的多数はゼロと回答するはずです。
まさに諸行無常なんですよ。
ただ葬儀の仕事の最盛期は10数年先ですから、今に満足
せず、社会や地域の弱い立場の人達に貢献できる葬儀社の
共同体か協同体を目指すのも、生き残り手法のひとつです。
今回は無理をさせない葬儀の具体例を書きました。
この感覚が理解納得できて実践されている葬儀屋さんは、
僕と似たような感覚の持ち主だと思う。
だとすれば、料金的にも高くはないでしょう。
ってことは決して経営は楽ではないでしょう。
でも10年間続けてこられ、相変わらず会員数は増え続け
ている『あんしんサポート』のような前例もあります。
我々同様の姿勢で、他の地域で活動される方が居なければ、
その地域の人達は葬儀支援の恩恵が受けられません。
余裕のある人は問題ありませんが、何らかの都合で余裕の
無い時に葬儀が重なったら死活問題にも成り得ます。
全国全県で同じような活動をされる人が増えてくれる事を
願うと同時に、活動する者同士が助け合える事が、将来に
於いての永続へと繋がる結果となるでしょう。
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