10年前の5月、NPO法人申請後の縦覧期間でした。
この10年は僕の人生の中でも、あっという間の10年
であり、まともに休むことも無かったからか充実してた
年月でもあるし、学びの多い期間でもありました。
10年前も含め30年近く、社長業で過ごしてきた事も
あって、自分で何かをすることはあまり無かった。
机の上にある電話で指示を出せば、大抵のことは部下で
ある誰かがしてくれたし、携帯はドコモの所長が全機種
持参して進められる物を選べば良いし、パソコンも同様
だったし、車はディーラーの営業が勧める物を購入する。
全て人がしてくれるとは、便利だけど高額になります。
初めての携帯電話は10万円以上して、確か電話料金も
月によっては10万円ほど掛かった。
パソコンも数十万、自動車は600万円だもんな・・・
ガソリンスタンドに行けば手洗いで、ハイオク100円
ちょっとの時代で毎回1万円払ってたと思う。
仕事の結果が気に入らなければ、納得できるまで自分で
する奴ではありましたが、基本現場にはいません。
経理だけはしてましたが、後はゴルフの練習やコースに
行ったり、余り好きではないお付き合いをしてたと思う。
こうして書いてみると『ろくなもんじゃねぇ時期』だと
我ながら苦笑します。
が・・・そんな生活が好きでは無かったのも事実です。
多少の金はあったし、少しのぼせてたと思うけど、でも
俺本来の姿じゃねぇな・・・とは思っていました。
そんな52才の僕を戒めてくれたのが父親の死でしょう。
不思議な出会いや、不思議な流れの中、僕の意思という
より勝手に進み始めた10年間だったように思えます。
でも、この10年間で学んだ事、経験させて貰った事は
僕の人生で最高に意味、意義のあることばかりでした。
この先は分りませんが良い事も、悪しき事も、それらの
全てが結果としては良い方向へと向ってくれた10年と
言えるでしょう。
》人の死について考える機会を得られた
》人任せでなく、全て自分でする事を教えられた
》金が無いのはスキルアップの妙薬だと知る
》金が無くても事業はできると教えられる
》世の常識が正しいとは限らないと知る
》自分より弱き人に手を差し伸べるは当然の事と教わる
》どんな結果も全て自分の鏡だと教えられる
》人間、本音で生きるべきと教えられる
》人は誰かに必要とされながら生きるべきと教わる
》何事も明日は我が身の心で接すべしと教わる
》忙しく休みなく動き回るが若さ維持の極意と知る
》相手の立場に立てば、相手は素直に聞くと知る
》相手の地位や金を見ず、人だけを見るべしと知る
これらは、あんしんサポートに携わった事で学べた訳で
さらに現行葬儀の在り方や問題点、人が生きる上で本来
重点をおくべき点など、考えたというより、依頼された
家族に教えられたのが本当のところでしょう。
『葬儀は死後でなく医師がサジを投げた時から』
『葬儀より残る家族の生活のほうが絶対に大事』
『人間、生きていれば金の無い時だってあるさ』
『自分が助けられる時は躊躇せず助ければ良い』
『助けて貰ったら、いつか誰かを助ければ良い』
『人生最大の目的は我が人生を精一杯楽しむ事』
『死んで騒ぐな、騒ぐなら生きてるうちに騒げ』
そして今回の最後にひとつ・・・
山登りでも、マラソンでも、それが勉強だったとしても
傍から見ている人は『なんで大変な事をするの・・・』
って思うでしょうが、当の本人は『楽しいからやる』と
いうことなのだと思う。
仕事も同じようです。
まず第一に、自分の仕事が楽しくなければ、当然成功は
しないでしょうし、仕事が楽しく出来るか、できないか
ってのは、職種よりも仕事の仕方なんだと思う。
まずは自分の仕事、日々の生活を楽しくする事です。
僕は得意な部分ですが、もしかしたら一般的には仕事を
楽しむ方法・・・が難しいのかな?
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