年間施行3件から始まり、6年間は倍々ゲームのように
増え続け、会員数も当初は予想しなかった人数になった。

当時の千明は、現行葬儀に対する僕の考え方を、何度も
聞き、納得すればするほど、8年間が無意味であったと
痛感し、今の自分が利用者を騙している気がして葬儀の
営業が出来なくなったと言い、誰もが納得できる葬儀社
開設を僕に勧めたのも千明でした。

当時の僕は事業もしており、葬儀屋に興味はなく、ただ
利用者目線で、現行の葬儀を否定する発言をしただけの
事でしたが、仕事の意欲を奪う結果となった事に責任を
感じ設立したのが、あんしんサポート葬儀支援センター
という・・・僕からすれば青天の霹靂的存在でした。

この立ち位置のまま設立に至った事が、葬儀社と一線を
隔した『葬儀支援センター』として進む事になりました。

今から思えば不思議ですが、経営や利益など考えること
なく、国保からの葬祭費5万円で可能な葬儀を創りたい
一心で動いてたし、食えもしないのに毎月50万円以上
維持費だけで掛かる『あんしん館』も開設するのだから
博打そのものだし、あんしん館を開設した月から食える
ようになったのは不思議です。

葬儀屋に興味はなく、何となく忌み嫌ってきた事もあり
それが葬儀屋ではなく、葬儀支援を全面に出すことへの
引き金のひとつだったと思う。

結果的には利用する家族毎の家族目線葬儀へと繋がった
わけで、事ある毎に葬儀支援だ、家族目線だと口に出し
続けたことが、僕だけでなく千明の潜在意識にも鮮明に
刷り込まれるのだから、何が幸いするか分りません。

資金の余裕は全くなく、あるのは時間と自分達の労力と
アイデアだけですから、葬儀依頼が入ると掛け値なしの
完全家族目線で全力投球してきました。

その具体化した家族目線のひとつひとつが、一軒一軒の
紹介に繋がり、ネズミ算のように紹介会員が増える事に
なったのでしょうから、無謀から始まった事業でしたが、
人生なにが幸いするか分からないものです。

また、あれだけ忌み嫌ってた葬儀の仕事も含め、生れて
初めて天性の仕事とまで思えたのも不思議、考えように
よっては天性だからの流れなのか!? さとえ思える。

若い頃からずっと感じてきた事のひとつに、僕の人生は
先に恵まれていると思えることです。
始まりは決して良い状況で無いとしても、結果としては
良かったと思える事が多いのが、僕の人生のようです。

天性の仕事かもなと思わせてくれるのは、利用する家族
であり、家族の反応がそう思わせてくれるのです。

家族目線を貫き続けた10年間の中に、今は当たり前に
なってる事もあれば、今は出来なくなった事もあります。
それらを最初に行った葬儀もあるわけです。

最初の執筆本には、いくつか葬儀体験談として掲載して
あるのですが、改めて読み直してみたり、その後に経験
した思い出深い葬儀もあるはずです。

家族との関係の中で、何が新たな事を生み出すきっかけ
だったのか、どんな葬儀を経験した事で後々に繋がって
いるのか等々を、文字に起こしてみようと思っています。

新たな発想のきっかけとなった出来事、そこから生れた
アイデアと、そのアイデアに至るまでの思考回路なども
参考書となるでしょう。



新たなアイデアは突然、何も無い所から湧き出る訳では
ありません。 現実の中から生まれるものです。
その発想が出来るか、否かは経営に大きく影響します。
その辺りが書き出せれば良いですね。

また諸行無常は当然僕にもあります。
10年前と2018年の僕は違っているはずです。
良い意味で変化している部分もあれば、家族目線でなく
業者目線になっている部分があるかもしれません。

その意味では、自身への戒めにもなることでしょう。
早い段階で執筆を始めたいと思う。


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