新規の方でも、事前相談、事前入会される方々の多くは
会員さんの紹介が圧倒的多数ですから、葬儀の内容とか
料金とか、人間性についても聞かされての来館が多い。
このケースは説明が短縮できるので非常に助かります。

ところが最近たて続けに、全くの新規で事前相談に来館
された家族が続きました。
当然ですが、我々の立ち位置から説明する必要があって
話しを始めますが、同じ立ち位置の葬儀社など全くない
わけだし、前例もありませんから、聞いてる家族が理解
されるまでに時間が掛るし、説明にも時間が掛ります。

多分・・・
僕のブログを読んでくださっている方々でさえ、忘れて
いる人のほうが多いんじゃないかな。
或いは、その辺りの事を書いた当時は、まだ読んで無か
った方々もおられるでしょう。

NPO法人にした理由のひとつでもあります。
結果はブログに書いたように何の恩恵もなく、縛りだけ
しっかりある、現行行政が行っているNPOへの対応は
一部のNPO以外はNPOとして存在する意味が無いと
10年間で判断するに至ったわけです。

あ、そうそうNPOの文字は別の利用の仕方もあります。
既存の葬儀社が集客用にNPOを設立し前面に出してる
ケースもあり、これも違った意味で似て非なるものです。
文字や上辺に騙されることなかれ・・・

あんしんサポートの定款にある事業目的は次の2つです。

》冠婚葬祭支援事業
冠婚葬祭業でなく、支援事業とうたっています

》高齢者及び単身者の生き甲斐を造る事業
単身者とは独居老人も含む、弱者要素の高い人です

超高齢化の日本では老後の生活が問題になります。

① 少子化による年金支給年齢の遅延化も含めた減額
② 家族関係の希薄化により別居家族が多く老人生活苦
③ 痴呆等による施設入所の料金問題
④ 高齢化により先進医療を含む医療費の問題
⑤ 少額年金から貯める高額葬儀の現実

若い時代に頑張った人達が、老後は安心して己が人生を
楽しみ終幕を迎えられるのが、あるべき姿だと思います。
しかし現実は老人になれば医療費は掛り、痴呆になれば
施設のお世話になり、死後費用の心配をしながらの生活
という図式が日本にはあります。

『こんな日本に誰がした!』

と叫んでみても何一つ変わることはありません。
上の①~④までは、僕の能力、権力ではどうにもならぬ
事ばかりで、国が対応すべきレベルの問題です。

実際は⑤の葬儀も国家レベルの問題であり、一番対処の
できる問題なのですが、行政は対応しておりません。

葬儀は家族親族が執り行うもの・・・
この習慣がそのまま受け継がれているだけの事でしょう。
あとは関連業界の反発が怖いのと癒着かな・・・

されど⑤に関しては我々の力量でも、一石を投じる事は
できると考えました。

せめて死後費用の心配をせずに済む世の中になったなら
自分に与えられた自分の人生を精一杯生きられる・・・
楽しんで生きられる世の中へと進むかもしれない・・・

その為には、葬儀費用ゼロを目指す必要がありました。
それが国保から支給される葬祭費の5万円だけで可能な
『5万円火葬支援パック』の設定だったのです。
(ホームページにある動画を見れば分ります)

うちの行う葬儀は、生き甲斐造りを実現する為の手段で
あって目的ではないのです。
目的は『老人が自分の人生を楽しめる世の中造り』です。

もっと具体的に言うと、以下の言葉に集約されます。

『せめて死後費用の心配をせずに暮らせる世の中にしたい』




但し、安かろう悪かろうでは、精神的に辛くなるはずと
考え、誰が見ても違和感の無い葬儀用品使用しています。

病院へのお迎えは患者さんが見掛けた場合でも、すぐに
分らないようシルバーのワンボックス使用。

されど斎場への搬送は利用者の意見で黒の霊柩車を使用。

複数の安置室を設け、最大5名程度の安置は可能です。
30名の式場はステージ上に三段祭壇を完備。
祭壇上は葬儀後は全く不要な供物類を豪華に飾ってある。

利用した家族の立場で考えると、料金が安い事は何より
でしょうが、使用品や内容が一般葬儀社に見劣りしない
ことも、後々の家族心境には大事な要素と考えました。

初めて来館し話しを聞いた家族は、一様に理解できない
と言うか信じられない。 最後は高額な請求をされるの
だろうと半信半疑が多いようです。

人を信じられない世の中であり、葬儀屋なら尚の事信じ
られないと思わせる現実があるのでしょう。
その意味でも葬儀業界は変わらねばなりません。

あえてもう一度書き綴ります。

あんしんサポートの『葬儀は目的でなく手段』なのです。
我々の目的は、葬儀費用を心配しながら、少ない年金を
貯めずに済む世の中に向かう事です。

『老人が生き甲斐を持って日々楽しめる世の中』

それが、あんしんサポート定款に書かれたものです。
葬儀屋にして、葬儀屋にあらず・・・
この言葉、ご理解頂けましたでしょうか。


にほんブログ村 その他生活ブログ 葬儀・法事(個人)へ
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります