先日葬儀をされた家族が、自宅置き分の返礼品を持って
精算に来館、その際に出た話しです。
あ、葬儀後に線香を供えに来てくれる方々の為に自宅に
置く返礼品は、自分で持ってくれば25%割引きです。
安置する後飾り祭壇と経机、線香具一式も自分で持って
行き組立て、最大49日まで置き、自分で持ってくれば
3.000円で済みます。 と、この部分は余談です。
家族との話しの中で葬儀関連の『平均』と『例え話』が
出ましたが、惑わされないよう伝えておきました。
皆さんも参考にされると良いですよ。
『平均』という言葉について
一般的な水準とか、極普通の値であると思いがちですが
現実は全く違うと思ったほうが無難です。
例えば・・・
100人の人がいて、99名は貯金ゼロ、1名は貯金が
1億円なら、平均貯蓄額は100万円って事になる。
平均とは、あくまで総数を頭数で割った値でしかない。
貯蓄額の平均は1000万円を超えていますが、3割は
預貯金ゼロだそうですから、持ってる人は持ってるけど
無い人は無いってことです。
葬儀費用も平均199万円だの120万円だのと書いて
ありますが、日本消費者協会の調査数字ではありますが
調査件数が少な過ぎて、とても平均と呼べるもので無い
のです。 この数字を盾に「うちは150万円で済むの
だから安いでしょ」「100万円なら安いだろう」って
事になるのが問題です。
高い安いの感覚は、家族の収入や所持金で大きく異なり
ますし、自然の摂理である死後費用としては、199万
なんて勿論だけど、僕は100万でも高いと思う。
葬儀に対する考え方の違いもあるし、いつも言うように、
残る家族の生活に支障の出る葬儀などあってはならん。
火葬に必要な最低限の費用は、今の日本では仕方の無い
ことですが、それ以外は不要な費用だと思っている。
残る家族の生活が守れる葬儀を行う・・・
そんな葬儀そのものが、何よりの供養と言えるだろう。
『例え話』について
これは時々聞くから、葬儀屋が使う営業話法なのだろう。
『家族葬の香典は限られるけど、一般葬なら香典収入が』
『沢山見込めるから一般葬のほうが実質掛かりませんよ』
こんな言葉に乗せられ高額な葬儀をした人は多いみたい。
火葬に残る人数だって満足に分らない家族なのに、会葬
者の人数など分るわけがない・・・
勿論、結果として黒字になる葬儀もありますが、葬儀の
基本は家族と日々親交のあった人達だけで送るべきもの、
それ以上は『お別れ会』を施行すれば、慌てることなく、
みんなの都合に合わせられるし、式場でなくホテルでも
行えるし香典でなく、会費制でも良く、全ての人に対し
優しい葬儀になるのです。
『葬儀費用の平均相場』
見れば分りますが、この言葉を一番多く使っているのは
葬儀屋です。 平均相場よりうちは安いですよ・・・
日本消費者協会は葬儀屋の回し者?って思うほどです。
『一般葬のほうが実質安いですよ』
こんなタラレバ話に乗る人が多いのにも困ったもんだし、
葬儀に人の金をあてにするな・・・とも言いたい。
たとえ火葬だけの葬儀でも、自分達の金で、残る家族の
生活にも支障が無ければ、堂々と胸を張れるはず。
逝った家族への思いは、葬儀で評価されるものではない。
現実を知らない家族以外の部外者が、くちを出すべき事
でもないのは、誰でも分かる当然のこと。
上の2つの言葉は誰が使うか・・・
葬儀で利益を得る人達が使い、それを聞いた家族が惑わ
されるという図式が圧倒的多数です。
一般に使われてる言葉でも、専門家のような人達の言葉
であっても、鵜呑みにせず自分の中で噛み砕いてみる事
その言葉の裏にあるものを察してみることです。
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