今回の家族葬は菩提寺依頼の為、土曜日は法事などで
難しいとの事で日曜日の葬儀となりました。
木曜日早朝の逝去ですから4日後の葬儀です。
ご安置している時間が長いと思い、前日湯かんを提案
しましたが、来る人達の事を考えると1日で全て完了
したほうが良いとの事でした。
一般葬儀社なら決して長い安置日数では無いでしょう。
長く置いたほうが安置料金、ドライアイスの追加だけ
でも結構な金額の追加になります。
長く置いてあげる事も、家族の愛情のような言い方を
すれば、その気になる家族もいるでしょう。
うちは特殊な場合を除き、追加させない主義です。
昨年末、今年と会員さんの親を神奈川県までお迎えに
行きましたが、神奈川に住んでた兄弟姉妹の話しでは、
火葬予約が取れず、安置料とドライアイスの追加だけ
で20万~30万円掛ると聞かされ驚きました。
神奈川では1日4万~5万円掛るって事なのかなぁ。
3日間は何事もなく安置だけですから、今回は時間が
とれると分った10日朝家族に話しました。
本日夕方寝台車に故人を載せ、隣接市の自宅で家族を
2名乗せ、故人ゆかりの場所を数カ所ほど周ってから
自宅の部屋に寝かせ、家族が線香を供えて少し時間を
おき戻って来る事にしました。
設立当初は施行数も少なく、火葬場まで向かう前には
ゆかりの場所に寄ってからでしたが、施行数が増えて
からは、ドライブをする事も無くなっていました。
今回の家族は去年7月、お父さんが逝き、7カ月後の
2月お母さんが後を追うように逝きました。
前回は自宅安置でしたが、仕事を持ってる人達ですし
サラリーマンではないので忌引きもなく、仕事はある
けど人は来るしで大変だったのでしょう。
今回はあんしん館の安置です。
自宅安置と施設安置の利点欠点を導き出し、今の家族
にとって最善安置方法を選択されると良いでしょう。
『自宅安置』
》いつでも線香を供えられ、自分達も自宅にいられる
》人が来るし遅くまでいるから家族は休まらない
》人によっては故人がいると思うと寝付かない
》弔問客が来るから結構な雑費が掛る
》部屋が暖かいとドライアイスの追加が発生する
『施設安置』
》施設に行かないと線香も供えられない
》葬儀日以外は仕事もできる
》近所には分からず葬儀できる
》仕事のある家族はいつも通りの生活も可能です
※ 安置は葬儀社により費用面は大きく違います。
自宅は追加不要な葬儀屋もあるし、あんしんサポート
なら自宅安置は2万円加算で、あんしん館安置は利用
パックに含まれています。
自宅安置が追加なのは、毎日ドライアイス確認に行く
手間を始めとし、安置に必要な葬具類も多く自宅での
湯かんもあるからです。
施設を持たない葬儀屋なら、自宅安置だからの加算は
無くて当然です。
寝台車や霊柩車でのドライブですが、僕らは逝去後に
連れて行ってあげる事しかできません。
しかし家族なら存命中に連れて行くことも可能です。
本人が行きたい場所があれば、できるだけ早い段階で
連れて行ってあげる事です。
例え途中で逝去する事があっても、家族の心には後悔
ではなく連れて来られた満足感があるはずです。
もし途中で逝去しても、少し車で走って一緒に景色を
眺めながら話し掛けてあげれば良い・・・
対象者と家族の双方に満足という言葉が残ります。
無理をする必要はありませんが、今できる事をしてお
く事が、あなたの家の葬儀です。
葬儀とは家族が家族との別れを受入れる時間です。
そして、、終幕が訪れたら、家族で静かに温かく送る。
僕の個人的な主観では・・・こんな葬儀が出来たなら
『最高の葬儀』だと思っています。
僕が先でも、奥さんが先でも、存命中から終幕後まで
そんな風に出来たら最高だなぁ・・・って思ってます。
僕にとって豪華、盛大、派手な葬儀は有難くもないし、
嬉しくもありません。 大切なのは温もりです。
その考え方が故人を載せてのドライブになってます。
あ、勿論全て無料です。
本来なら全ての家族にしてあげたいのですが、現実的
には身体が空かなく無理があります。
その意味では不公平さがある訳で、行けない家族には
申し訳ないと思います。
だからと、誰もドライブしないのも、方法ではあると
思いますが、人は楽なほうに流れやすいものです。
できる事があれば、横着せずにやり続ける事でいつか
全ての利用者が、平等な恩恵を得られる事を目指せば
良いし、してあげられなかったと僕自身思うからこそ
小さな気遣いも生まれてくるものです。
家族に無理せずできる事をすれば良いと伝えるのです。
我々も同様、無理せずできる事をし続ける事が大切、、
小さな事の積み重ねこそが、あんしんサポートの葬儀
グレードの向上にもつながり、より家族目線の葬儀に
近づけることにも繋がるはずです。
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