僕のブログはいくつかの目的を持って書いています。
1. 創業者から 後継者へのメッセージ
2. 自分自身の本音を綴り、後出しジャンケンの禁止
3. 自身の先見性、判断力、経営能力の確認
4. 自身の加齢による心身の変化確認
5. 読んでくださる方々へのメッセージ
今回で1658話です。 すごいですねぇ・・・
我ながら良く続いていると感心しますが、後継者への
メッセージ要素も強いだけに小さな事から、大きな事
まで日々本音を書く事、世間体や、建前とか、見栄を
捨てた内容で公開するのは、当初少し戸惑いもありま
したが、今では全く平気です。
自分の失敗、性格の弱さ、更には宗教者や評論家への
苦言をストレートに書くのもその為です。
暇なら暇だと言い、忙し過ぎればそう言うし、経営に
ついても良し悪しをそのまま書く事に意味がある。
自身の能力の有無もさらけ出しますが、能力に欠ける
としても、その現実を受け止める事で先の手が打てる
わけだし、どんな結果だとしても事実を書き続ける事、
それが後継者への有意義なメッセージとなるはず、、
それと読んでくださる皆さんが居てくれたから、書き
続けてこられたのが本当のところでしょう。
書き続ける事で、過去を振り返り、今を生きて、未来
への予測をする習慣が身に付きました。
経営者歴27年ですが、新たに教えられる事ばかりで
人生は一生が学び舎である事も教えられました。
例えば、昨年の1月2月3月は、僕が死んじゃうかと
思うほど忙しかったのに、今年の1月前半は暇です。
思えば10年前、あんしんサポート設立当初は暇だった
けど、僕自身別の仕事があったので気にもなりません
でしたが、既存店をスタッフに無償提供して法人閉鎖
するのと、あんしん館の開設が同時で開設以来ずっと
施行数も増え続けてきた訳ですから、葬儀は毎月ある
程度の依頼数はあって当然と思い込んできました。
ところがわずかな期間なのに、何年も前のような暇を
感じると、当たり前だと思っていた事が、実は当たり
前で無いと教えられる。
例えば会員が1万人だとします。
自然死亡率は約1%ですから、年間100名ほど死亡
する計算になります。 勿論、危篤からの入会なども
ある訳で死亡率はもっと高くなります。
しかし1万人の会員が1ヶ月、2ヶ月誰も逝去しない
としても、ちーっとも不思議ではありません。
その意味では1ヶ月に50人が逝去しても不思議では
ないとも言えます。
毎月一定数の施行を続けていると、こんな当然の事に
さえ気づかなくなるのです。 慣れは怖いですねぇ、、
それでもうちの場合は、会員数の増加傾向で自分達の
仕事や支援活動の評価が何となく分かります。
ちなみに昨日も本日も入会の方が来館されました。
会員制で無い葬儀屋さんはどうしてるのでしょう?
会員制については、1回の施行まで永続で3.000円の
入会寄付金を頂いています。
この3.000円で入会してある事が大きな安心となって
いるようです。
だから毎年新しいパンフレットを作成して個別送付を
してきたのですが、前回書いたように経費が捻出でき
なくなったという事です。 新パンフレットを見れば
今の料金設定、内容がハッキリ分りますからね。
安心感はいつまでも続きます・・・
27年間の経営者生活で、事業所を増やす事もあれば
撤退や縮小する経験も何度となくしてきました。
1億の借入金になった時期もあるし、47才で4千万
が最後の借入金で、以降は無借金経営です。
僕が経営破綻しなかった最大の理由は、借り入れ用の
無謀な経営計画を立てず、自分の中で計算できる範囲
での計画をしてきた事と、事業の縮小や撤退の判断が
税理士が驚くほど早いことだと思います。
経営者の多くは事業拡大は好きですが、世間体や見栄
などから、撤退や縮小が遅れて倒産への道を歩む人を
何人も見てきました。 まさに自転車操業ですね。
僕には理解できない部分です。
経営で一番大事なのは事業の継続と、倒産の回避だと
中学3年の稼業倒産で身体に浸み込んでいるようです。
自転車操業になる前の段階で縮小するのが僕です。
更に事業とは永続的に繁栄が続くものでなく、いつも
言うように『諸行無常』であること、繁栄があるなら
いつか衰退が来ると学んだのも稼業倒産の時です。
それは、あんしんサポートに於いても同じです。
その辺りは何度も書いてますが、気づいてますか?
2030年代葬儀数ピーク後、葬儀は減り続けます。
2040年辺りが節目となるでしょう。
そう、あんしんサポートは最大2040年まで続けば
最高の出来だと言えるでしょう。
無論その後も継続する可能性はありますが、2040
年の僕が生きていれば85才です。
普通に考えて現場にいるなどあり得ませんし、存命を
している事自体考えにくいです。
だから後継者への参考書を書き続けています。
一面では2030年を迎えず、事業の撤退に追い込ま
れる事も充分考えられます。
僕だけでなく千明が存命している保証もないのです。
仮に経営が順調でも、次世代の担い手が現れなければ、
閉鎖に追い込まれるのです。
この辺りは2年間息子に葬儀を手伝って貰ったことで
布石は打ってあります。
彼は男性美容師ですから、頑張っても40代までです。
35才の彼が50代に突入するのは15年後ですから、
2032年・・・丁度ピークに入る頃なのです。
その時点で、あんしんサポートを選択するか、否かは
分りませんが、布石は打った・・・後は彼任せです。
もし彼が次世代を継いで、それまで経営が成り立てば
彼に何かあるまでは安泰でしょう。
会員さんとの和、葬儀施行については問題ありません。
また息子が後を引き継が無かったとしても、全国には
僕と同じように考える人もいるでしょう。
その人達への参考書にも成り得ます。
如何でしょう。
これが僕なりですが、流れからの腹の括り方です。
事業の運営は水もので、思ったようになると限らない
ばかりか、いつ行き詰るかさえ分らないし、例え繁栄
しても刹那的だと思って間違いない・・・
考えようによっては人の寿命みたいなものですね。
ただ僕から見ると不思議な感覚の経営者が多いです。
》事業が永遠に続くと思っている経営者が多い
》事業撤退や倒産より見栄のほうが強い人
》事業は始めれば上手くいくと思っている人が多い
》縮小が最善なのに何故か拡大路線を選択する人
経営者の皆さんは、どんな腹の括り方をしてますか?
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