前回ブログの続きを2回分で書き上げましたが、今回だけは
掲載前に千明に読んで貰いました。
当然のように未来の話だけでなく、過去の話、現状の話など
出ましたが、僕が思っていたよりシビアな目線を持っている
のが分って少し安心しました。
書いた2回分のブログは、僕個人だけの感覚だったり、迷い
だったりですが、千明の意見も入った話しのほうが具体性も
高いと思い掲載内容を変更しています。
とはいえ前回最後に書いた5項目に変化はないです。
多分、時代をしっかり捉えている人なら当然でしょう。
『時代背景の先読み』
年金減少、団塊世代の終幕期、貧富の格差広がり、老人世帯
独居老人が増え、医療費、施設費が掛る時代、過去のお祭り
騒ぎ葬儀の時代に終止符を打つ時がきた。
『なぜ葬儀支援か』
医療、施設で費用が掛かり自分の死後費用の心配をしながら
生きている老人は予想以上に多い現実です。 せめて死後の
費用くらい心配せず生きられる日本にする為の葬儀支援です
『葬儀支援の料金体系』
葬儀支援の最終系は間違いなく『超低料金』です。
もっと言えば『行政が行う福祉で無料』でしょう。
僕らは、そこに向かって推し進めるのが使命だと思う。
『葬儀内容と施行数と利益』
旧態依然の葬儀は、これからもずっと残るでしょうが、葬儀
全体としては少人数化、簡素化するのは明白です。
かつての結婚式と同じような流れになるでしょう。
団塊世代が終幕期に入る2030年代がピークとなり、以降
減り続ける流れになるのも明白です。
今は『個と家族と豪華』を売り物に料金の値上げをしている
葬儀社ですが『家族と和と温』に向かうと思っている。
過去の産物、お祭り葬儀の感覚が残っているうちに儲けたい
葬儀社も多いでしょうが、我々は葬儀支援が主目的ですから
団塊世代の終幕期だからこそ通用する『薄利多売』を目指し
2030年代に向けて走り始めるスタートをいつ切るか・・・
これが最大のポイントになると思っています
『加齢と気力と体力の現実』
人は見た目で体力も判断されるものですが、実年齢より若く
見えるらしく、利用者に不安を持たせずに済むのはラッキー
だと感じますが、見た目はどうでも中身は63才なのです。
お爺さんと呼ばれても不思議ではありません。
これから加齢するばかり、年々体力気力は萎えるでしょう。
社会の流れと自身の体力気力、そして事業が存続できるだけの
利益確保、これらを加味して、これからの活動を考えなければ
ならない時が来たということです。
千明との話の中で印象に残ったのは『あんしんサポート評価』
という点についてでした。
・利用者からの紹介で来館した人
・ずっとチラシを持っていた人
・ずっと前から、あんしん館前の懸垂幕を見ていた人
18日午前10時30分にも、ご夫婦が入会に来ています。
相変わらず入会者は増え続けていますから、我々の姿勢とか
言動とか、対応などをくちにすると思っていました。
ところが千明から出てきた言葉は予想外でした。
「何だかんだ言っても最後は料金じゃないですか」
「料金ありきで、尚且つ親切だし何でも相談にのってくれる」
「誰に紹介しても喜んで貰える葬儀屋さん」
「紹介したくなる葬儀屋さんだって会員さんは言いますね」
初めに出たのが料金、少し驚きましたが、さすが冷静です。
そこに自画自賛のおごりもありません。
この部分に関しては僕も同感です。
「なるほど、で、これからどうして行くべきだと思う」
「いくつかの要素も考えながらって事になるな」
「まず、僕にもしもの事があっても続けられること」
「千明は婆さんになる? なってる? その辺りも考えて」
「初めから普通の葬儀屋がしたかった訳じゃないからさぁ」
「できれば我々も利用者も葬儀支援だと思える内容だな」
すると千明は
「代表が居なくなったらって考えると不安いっぱいですね」
「体力は無くなるでしようからね・・・」
「経営が成り立つなら直葬系の葬儀メインが良いかな」
「葬儀支援なら料金を考えても絶対直葬系でしょ」
「それと直葬系なら自分と手伝ってくれる人でも何とかなる」
「うん、その通りだろうな」
「問題は経営が成り立つなら・・・って部分だな」
「俺はこんな風に考えてきた」
「焼くだけの直葬に散骨をプラスしたのは、うちが最初」
「更に永代供養墓までプラスしたのも日本で初めてでしょ」
「その、ぱっく60は増えてるし、ぱっく60の完全委託も」
「多分うちが初めてじゃないかな」
「やたら高い遺言実施みたいなのはあったろうけどさ」
「だからね、利用した家族が、これで充分だよねって思える」
「直葬系葬儀を創り出せればベストだろうな・・・ってね」
「あとは金持ちも多いけど、貧困者も多い都内だろうな」
「火葬と遺骨処理で結局30万円は必要だろうな」
「忙しくて停止してたけど都民パックは完全委託で再開して」
「あとキリスト教系は遺骨に固守しないからさ」
「宗教的な理由でも、うちの完全委託は使えると思う」
「これから日本で死を迎える在日外国人にも使えると思う」
「と色々話すけど、最後は経営が成り立つか否かだろうな」
「だけどさ、高くしたからって経営が成り立つもんじゃない」
「ようは利用者数の問題だと思う」
「来年は進む方向性を、より明確にする必要がある」
「じゃないと、普通の葬儀屋と大差ないからね」
「10年前に僕が話した時、千明は理解できなかったでしょ」
「でも今になってみれば、あー、なるほどぉ・・でしょ」
「市民が認知するまでには時間が掛かるからね」
「千明の不安や希望を聞いて目指す方向性は分ってきたよ」
「あんしんサポートは直葬系、葬儀支援メインに向かう」
「これが唯一、未来予想図の描ける図面だって事だろうな」
細かい部分は省略しましたが、これが大枠の話しです。
年明けから描ける未来予想図を模索し、未来予想図が描けた
時点で実現に向けて更なるスタートをきりたいと思う。
これがどんな道になるか、走ってみなければ分かりません。
エスカレターなのか、泥沼なのか、でも動かなければ底なし
沼のように沈むだけです。
数年前まで、いつ電話が来ても不思議でない会員さんは常時
100名ほどいると聞かされてきました。
しかし先日の報告では、それが150名にまで増えています。
我々の存在で安心できた会員さんも沢山います。
そんな会員さんの安心感だけは守ってあげたい。
それは経営の成立であり、事業の存続が絶対条件です。
我々の体力で続けられる事業内容と、事業が存続できる依頼
数を確保し続けることが、これから最大の課題のようです。
ちなみにうちの場合、直葬系葬儀だと最低月に30件ほどの
施行が必要だろうと思います。
直葬系なら1日3件、4件でもさほど疲れませんから問題は
ありませんが、そんなに依頼があるかね・・・
今まで何年も、依頼が受けきれないと言ってきたのですが、
葬儀支援をより強く打ち出し直葬系中心への道を歩むには、
現状の倍の施行数が必要になると分る。
施行数の確保は簡単ではなさそうですが、我々が向かおうと
している道が、必要とする対象者が求める葬儀支援の道である
なら、きっと経営の存続も成し得るのでしょう。
あとは『気を見るに敏』となるか『時期尚早』となるかでしょうか、、
いつもの事ながら、綱渡りならぬ、糸渡りの人生です。^-^;
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