家族葬、親族葬まで詳細説明が終わっていませんが、今回の
ケースは時々ある事なので、書いておきたいと思います。

12日午後8時頃電話が入った。
今回で3回目の葬儀をされる方からです。
独身の叔父さんが亡くなり、葬儀をするのは自分しか居ない
けど、墓はあるから直葬でお願いしたいとの事でした。

指定先の病院に行き、あんしん館に戻る途中で千明に火葬の
予約状況を確認させ、14日の火葬予約が取れたのが分った
ところで伝えます。

「もしかすると、この時期仕事で忙しい可能性があるからさ
仕事の確認をして忙しいって言ったら、我々だけで火葬して
拾骨しておくから、仕事が終わったら電話してから引き取り
するよう伝えるな」

いつものように祭壇前に納棺安置をして、末期の水をとって
線香を供えると、死亡届出書の記入、日程説明をします。

「ところで、この時期は仕事が忙しいんじゃないの?」

「あ、はぃ、そうなんですよ」
「今日まで時間あったけど明日から滅茶苦茶忙しいんですよ」

「あはっ やっぱそうか、、ならさ、14日は朝から忙しい
だろうから我々が火葬して焼骨は、あんしん館に持ってきて
おくから、仕事が済んだら電話して取りにくれば良いよ」

「えっ 本当ですか!?さすが武井さん、これだもん他所に
なんか頼む気になれないですよね」と手を合わせていました。

「おぃおぃ、俺は仏さんじゃねぇよ」

「あはっ、確かに」と笑いましたが、家族以外、時には家族
であっても仕事によっては手が離せない、休めない、相手の
ある事だから変更できない等、色々な事情で仕事を優先する
しかない事だってあるはずです。

家族親族の中には「葬儀より大事な事なんて無い」と言わん
ばかりの人もいますが、僕はそうは思いません。
その人が仕事を休んでも、故人は生き返りはしないのです。
でも葬儀を優先した結果、その人の仕事の人生が狂うことも
有り得るのです。 でもそれは本人しか分かりません。
家族であっても、本人の立ち場を優先すべきだと思います。

仮に亡くなったのが親だったとします。
親である故人は、子供の将来を棒に振っても自分の葬儀には
ちゃんと出席しろと言うでしょうか・・・

僕なら言いません。
自分達の人生をしっかり歩んでくれる事が、仏教で言うなら
僕への供養だと思うからです。 
もしあの世があったら、あの世で心配せずに済みます。

建前でものは言いません。 過去の概念でも言いません。
現実を踏まえた本音を前提にものを言いますから、会員さん
にも本音を伝えるだけです。
僕の言葉にホッとする人達が多い、それが仕事の現実です。

以前にも書きましたが、葬儀屋さんは黒子的存在です。
しかし葬儀のプロとしてのアドバイザーでもあるはずです。

葬儀をした家族から聞かされるのは、葬儀屋さんは色々言う
けど全てが儲ける事が前提の理屈・・・

・最後だから、、供養だから、、
・これだけしてあげれば故人も浮かばれますよ
・普通はこうしますよ、、

この全ての発言は霊感商法と何ら変わりません。
料金を上げたい為の戯言でしかありません。

こんな事を言う担当者、また宗教者の言いなり担当者などは
アドバイザーでなく、葬儀屋の下級営業マンでしかない。
下級と書いたのは、家族にとって信頼できる営業にはならず
次もお願いしたい営業では無いからです。

起業する前の僕は営業マンでした。
これでも平均営業の3倍は売上げてたトップセールスでした。
営業とは信頼と紹介が好成績を維持する秘訣だし、トップの
営業マンに共通する最大商品は自分自身のはずです。

この家族にとって何をすべきか、どう対処すべきかを迅速に
捉えて言動するのが、僕の仕事でありアドバイザーとしては
必須な力量だと思っています。


 僕らは傘のような存在・・・

 開く傘が大きくなれば・・・

 家族全員を雨から守れる・・・

 やまない雨はない・・・

 晴れる日は必ずやってくる・・・

 それまで雨を防げればいい・・・



だから時には好き勝手言う親戚を抑える事もあるし、苦言を
呈することだってあります。 
我々が親戚に嫌われるのはそれほどの問題ではありません。
依頼した家族を守り、親族間の摩擦を減らすのも仕事です。 
これが僕の仕事の仕方であり腹の括り方です。

八方美人にはなりません。
八方美人は信頼を得られません。
全ての消費者を会員にはできません。
全ての人に好かれることもできません。
だから会員家族だけは守れる言動を続けます。
何度話してもブレることなく同じ姿勢を貫いています。

葬儀の知識は圧倒的多数の消費者が無知に近いです。
その家族が葬儀をする度に、信頼が強くなってくれたなら、
信頼に足る人物だと思ってくれたなら、それで良い・・・

14日午前10時10分、
斎場まで搬送、火葬炉に入るまで見届け戻って書いてます。


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