12月になると慌てて入会に来られる方もいて、師走だな
って改めて年の瀬を感じます。
入院している家族、施設にいる親など、高齢の方や体調の
思わしくない方には、いつどうなっても不思議ではないと
言われるらしく、年末年始に終幕が来ても慌てないように
という事でしょう。
毎年、年末に書いてる事ですが、今年も書いておきます。
》年末年始の火葬場休日、火葬時間は火葬場毎に違います
》火葬時間・休日は使用する火葬場毎に確認してください
・前橋の場合、元旦、2日は火葬場休日です
・30日、31日、3日、4日、5日は午後4時火葬まであり
12月29日逝去で年内火葬は難しいかもしれません。
30日逝去は年明けの火葬になる可能性大ですが、3日火葬
というのも難しいでしょう。
地域差がかなりありますが、年末逝去の場合は1月5日く
らいまで延びる想定をする必要があります。
但し都内、神奈川などは一週間は覚悟する必要があります。
また人口の少ない火葬場のある地域なら、翌日火葬も可能
ですから、その時点で適切な判断をしましょう。
適切な判断をするには、事前予測が大事です。
》家族間でもしもの時の流れを決めておきます
・葬儀内容(直葬・家族葬・一般葬など)
・安置場所(葬儀社施設・自宅など)
・正月は家族で旅行する親戚もいますから、その辺りの事
まで含め、迷惑にならない対応を心がけましょう
》依頼する葬儀社も決めておきます
・正月は依頼を受けない葬儀社もありますから、利用する
予定の葬儀社に年末年始の確認をしておきましょう
・料金についても全て確認しておくべきでしょう
・安置が長引いた場合の料金も確認しておきましょう
年末年始で注意すべきは安置とドライアイスの回数です。
葬儀屋さんには言えないかもしれませんが、知識としては
持っておくべき事を書いておきます。
》ドライアイスを当てる場所
・腹部、胸部を凍結させるのが、費用を抑えられ安心です
・自宅安置なら、頭部下にドライアイスを置く方法あり
・ドライを身体に触れず、近くに置いても意味ありません
(納棺安置なら棺内温度を下げる効果はあります)
・ドライアイスは半分になっても効果は同じです。
・数日安置なら毎日入れる必要はありません。
・ドライアイスは入れる事はあっても入替はありません
・安置してある部屋の温度はできるだけ下げましょう
年末年始の逝去なら、家族だけで、最短で火葬だけをして
正月が明けてから葬式をする方法もありです。
正月といえば本日の火葬中でも家族に話した事があります。
それは・・・正月は家族で集まる家もあるでしょう。
毎年、正月に集まったらやっておくと良い事があります。
来年正月までの間に家族の誰かに不幸があったら、その時
どんな葬儀をし、遺骨はどうするかなど書面にして全員が
署名、捺印しておくことです。
えーっ! 正月から死んだ話しですかぁ!?
そう思われる方もいるでしょうが、冷静に考えればわかる
ように人の死は、正月もお盆も関係ありません。
それと、確かに死後の確認ではありますが、逆を考えれば
家族全員が1年間無事に過ごせた確認でもあります。
「来年もまた全員が署名できるよう健康に注意しよう」と
お互いの健康を誓える場になります。
葬儀の仕事をしていると、親戚の男性の中には「俺が死ん
だら焼いて、川にでも流してくれりゃいい」と言う人って
結構多いし、皆さん同じような事を言います。
これが本音じゃないとしても、金は掛けず簡単に済ませて
くれたら良いなら、その旨を書面で残しておく事です。
冗談が本当になった時、家族の生活にも支障がでるような
高額葬儀を避けたい時、この書面が役にたってくれます。
「これが主人の希望した葬儀ですから、主人の遺言通りに
してあげたいと思います」と親戚に伝えれば、普通の人達
なら異論は唱えないでしょう。
僕の葬儀経験では金も出さないくせに、あーだ、こーだと
喧しいのは故人の兄弟姉妹です。
この部分も黙らせることができます。
最後に・・・
『葬儀や死の話しは笑ってできる時にしておく』ことです。
終幕間近になったら、家族でもくちに出せない話題です。
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