今年もあと1カ月足らずになりました。
年を追う毎に1年が早くなっていくような感覚があります。
ここ最近、都内に住んでる家族が逝去した場合に、お願い
できませんか? といった類の相談が増えています。
・都内に兄弟姉妹が一人で住んでいる群馬県在住者
・病気で都内に入院している家族
費用面を抑えたい方もいれば、今の葬儀の在り方に疑問が
あり直葬と散骨を望む人達もいます。
今年は都内や神奈川までの搬送が何度かありました。
全て会員さんの家族ですから、家族は喜んでくれましたが
僕の中では『本当にこれで良いのか・・・』という思いが
その度に浮かんできました。
同じような相談を受け承諾している会員さん達もいます。
なぜ前橋まで搬送をするのか、会員さんから理由を聞くと
いくつかの根拠があります。
・前橋まで搬送して貰っても、あんしんサポートなら地元
葬儀屋に火葬依頼し、更に散骨や永代供養墓より安い
・前橋市民なら6親等以内の親族は誰でも火葬は無料
・火葬だけの依頼を受けてくれない葬儀屋しかない地域
・自分達の信仰と現行葬儀屋の感覚に大きなずれがある
なるほど・・・
費用面が一番多いですが、その中には行政区の考え方で
料金格差が出る部分もあります。
(前橋、伊勢崎、渋川が6親等以内は誰でも無料火葬です)
また旧態依然の現行葬儀の在り方、対宗教者への不信感や
疑問や不満のある方もいるし、自身の信仰と葬儀屋さんの
考え方とか、葬儀パック内容が合わず余分な葬儀用品代も
払わざるを得ない人達もいます。
不思議だし変です。
人は生まれた以上、誰でも必ず死を迎えるのは自然の摂理
にも関わらず、高額な死後費用が掛ること、また居住区に
よっても差があること・・・・
こんな事は、やろうと思えば全国統一も難しい事ではない。
超高齢化社会の日本では、とても大事な事だと思うけど、、
と考え出すと、きりがないほど不満が出てくる。
でも僕の中に出てくる不満は、圧倒的多数の高齢者の意見
だろうが、それをくちにした所で何一つ変わりはしない。
そんなところでしょう。
しかし僕の場合は少し違って、変える事ができるのです。
葬儀という仕事をしているからです。
実は数年前に一度『都民パック』なるものを企画しました。
その会員になられた方もいらっしゃいます。
しかし我々の仕事が忙しくなり、印刷物に掲載しなくなり、
ホームページからも削除し、入会された方々だけの依頼は
受けるが、新規募集はしない姿勢で来ました。
でも現実には会員さん家族は迎えに行くこともあるのです。
実は同じようにパンフレットから外し、懸垂幕でも掲示を
やめているのが一般葬パックです。
その理由は、大きな葬儀を受けると拘束される時間が増え、
小さな葬儀、直葬などが受け難い状況があったからでした。
そのせいか、最近は一般葬の依頼は激減しています。
極端な話、直葬なら一日に5件入ってもさして負担でなく、
時間的にも肉体的にも問題なくまわります。
その空いた時間を使えば、埼玉、都内へのお迎えパックを
再会できるはずです。
また自分の中にある群馬の人だけ対応すれば良いのか・・・
居住区の違いで死後に差があって良いのか・・・
という疑問にも、自らが動く事で一石は投じられます。
あんしんサポートを設立した10年前も同じでした。
高額葬儀に疑問を持ち、当時の僕は業界の人達から見れば
何処の馬の骨かと思われるほど、分からない奴だったはず
ですが、確実に葬儀業界は変化しています。
少なくともその一役は担えてきたと自負しています。
今回も同様小さな動きでしかありませんが、東京都にある
葬儀屋さん、埼玉県にある葬儀屋さんの中で、同じ思いを
持つ人が一人、また一人と立ち上がってくれたら、都民や
県民に助かる人達が増え、その流れが全国に行き渡るかも
しれません。
設立から10年、更なる前進をしてみるつもりです。
今回は書きませんが、10年前から目指してる目標があって
今回の動きもそのひとつでしかありません。
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