今朝の前橋は晴れ、陸橋を通ると周囲の山々が見えました。
西に真っ白な浅間山、北にも白い谷川岳、北東の奥には日光
男体山?も白くなっていました。 冬景色なんですね。
何となくスッキリした空気の中を走りながら、この仕事を始
めてから10年間、年を追う毎に僕の中に『シンプル・イズ
・ベスト』の感覚が強く明確なって来ているのを感じた。
元々、あれも出来る、これも出来るみたいなマルチな商品は
結局、まともに出来る事はないと好きでは無かったり、車に
色々お金を掛けて改装したり、ブランド品にもさして興味が
無い人ではありますが、加齢もあるのでしょうか、極普通の
いわゆるシンプルが色んな意味で良いと思っています。
まず普段の生活については、以前にも書いた通り平凡に生き
られるのが一番幸せだと感じている。
しかし平凡に生きるのは一番難しいとも思っています。
食べ物については、僕は一年364日外食だからか、自分が
好きなものが明確になってきた。
卵かけご飯、お茶を掛けたお茶漬け、醤油を少し掛けた白菜
漬物とご飯、塩辛と温かいご飯、こうして書いてみると外食
ではなく、家で食べるご飯が一番のご馳走なんだと思う。
だから毎日食べても飽きない・・・
日常は食えるだけの仕事があって、誰かに必要とされ出来る
ことなら生き甲斐があれば最高です。
あとは日々話しの出来る人達がいて、笑いのある家族がいる。
若い頃は海外旅行を始めとして高額なものが、イコール贅沢
だったり楽しみだったりでしたが、今は欲しい物も無く、、
ちゃうな・・・普通に生活できる健康の維持は欲しいな。
とにかく見栄も含めて執着が無くなると、シンプルな部分が
見えてくるし、それが幸せだと思えるようになる。
葬儀の仕事を始めて最大の収穫は、この感覚だろうと思う。
僕より若い人達の死は沢山見てきた。
突然の事故で亡くなる方も見てきた。
先日は一緒に仕事を夢を目指してきた社長も亡くなった。
だから何をしても無意味だと言っているのではない。
大きな目標を掲げ、将来の夢を見て走るのは素晴らしい。
しかし日々の毎日、足元も見たほうが良いという事です。
んと・・・
先日11月22日は『いい夫婦』とゴロ合わせができるから
きっと沢山の人が婚姻届けを出したことでしょう。
いい夫婦になろうね・・・素晴らしいことです。
ただ時々いますが、結婚式がゴールのような感覚の人達だと
中には成田離婚って人もいるのが現実です。
結婚式や新婚旅行より、何気ない日々の生活のほうが遙かに
大事だという事を理解してないのでしょう。
ピンクのカーテン、ピンクのベッドカバーとマクラカバーに
そんな夢ばかり見ても、普段の生活、日々のお互いの思い
やりが大事なのは分らないようです。
かぐや姫の神田川ではありませんが『月に一度の贅沢だけど
お酒もちょっぴり飲んだわね』こんな小さな事を幸せと感じ
られる心が大事なんだと思う。
僕から見ると現行葬儀は、見栄の張り合い、無理の強要など
家族の事を考えない人達に踊らされているとしか思えない。
不思議なのは、そんな親戚と何故付き合い続けるのか!?
僕なら絶対に付き合わないし、付き合う必要はない。
親戚が大事なわけでなく、他人であろうとお互い様の感覚で
付き合える人、助け合える人、心から笑える人が大事です。
その意味では、付き合う人達も素の自分で、付き合いたいと
思えるシンプルな人ってことになる。
こんな感覚の奴が葬儀の仕事をするのだから、あんしんサポ
ートのような考え方、料金設定になって当然だと言える。
不要なものだかりの葬儀・・・
僕の本音では、僕の周囲にいてくれた人達だけが、火葬して
くれるだけで充分だと思っている。
改めて死を知らせる必要もない・・・
死を知らせる人達の多くは、普段付き合いの無い人達だって
ことだからです。
知らせられたほうだって迷惑だろうなって思うからです。
業者が儲ける為、宗教者の生活の為、そんな不要品ばかりの
葬儀だけど、使いようによっては中々使えそうなのが、先日
ちらっと書いた大きな会葬礼状です。
現行の会葬礼状は不要なもの筆頭ですが・・・
って事で、うちの家族親族葬に会葬礼状は作りません。
但し清め塩だけは式場に置いておき、自由に使って貰います。
ありきたりの会葬礼状って親族なら要らんでしょ・・・
ちゅーか、あんな文章は一般葬でも要りませんけどね。
自分で要らないと思うものは、要らないとくちにする。
だから事業としては苦しくなる事も多いのが本音ではある。
でも、これも自分のシンプルな心に、素直に向き合った結果
であり、経営は苦しくても、心は楽なのです。
とは言っても、、食えてるうちは・・でしょうけどね。^-^;
すると同じように思う人は賛同するから余計に引けなくなる。
勿論、異論を唱える人もいるでしょう。
その異論には耳を貸すが、我々が最優先すべきは『家族目線』
ですから、そこから考えれば、おのずと答えは出てきます。
ただ亡くなる直前の状況や家族の思いを伝えるなら、それも
有りだなって思うのです。 若干大袈裟になる可能性はある
けれど、言葉より文字のほうが素直になれます。
でも大判の、せめてA4サイズくらい無いと、書きたい事も
書けないと少し前に書きましたが、もう台紙は作って印刷に
入っています。
A4サイズ両面カラー、文字は当方で印刷、清め塩付です。
多分、150円くらいで済むだろうと思ってはいるのですが、
まだ正確には分りません。
家族は僕が最初の本を書いた時と同じでしょうからね。
親戚でも細かい事は分りませんから、来る人、来る人全員が
「で、どうなったんだ?」と同じことを聞くはずです。
聞く側は一人ですが、話す側は何度も何度も同じことを言う。
またかよ、、面倒臭せぇ・・・が本音でしょう。
問題は家族の思いを聞き、家族の思いが伝わるような文章に
して、A4の中に納める事ですけど、清めで食事の下に置く
『故人を偲ぶ』や、今書いてるブログが役に立ちそうです。
ただ本は10冊、100冊では高くなるので1000冊程度
作らないと安く販売できないのが難点でした。
予想より早く完売したのでラッキーでしたけど、増刷なんて
ことは当然のようにしません。 販売が主目的じゃないし。
そこで礼状版『我想う』は10枚から受注するつもりです。
10枚作って1.500円これなら親戚用でも作れるし、あとで
見られる思い出のひとつとして残すこともできます。
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