基本強気な性格で、常に前向きなのが取り柄のようです。
とはいえ人間ですから、弱気になる事があったり、気力低下
する時もあるのが現実です。
気力の低下では分かり難いですね。
単刀直入に言うと、仕事が嫌になることもあります。
最も多いのが葬儀の前日や直前でしょうか・・・
面倒臭ぇなぁ・・・ 人に気を遣うの疲れるなぁ・・・
という感覚になることはよくあります。
納棺師の1時間を迎えるのが憂鬱に感じることもあります。
一方、搬送は多少遠方でも苦痛を感じた事はありません。
ようは人との接触が嫌なんでしょうね。
僕を知る人達が見れば『うそー』って感じるはずです。
いつでも元気で良くしゃべる人ってイメージじゃないかな。
ところが、実際は一日中一人でも全く平気な人です。
というより一人のほうが気楽に過ごせる人です。
以前の社長時代20年以上、一人で事務所にいる事のほうが
多く、黙っている事のほうが多かったですからね。
他人がいると気を使って話すのが実際のところです。
但し、元々がそうではありませんから、何処で話しを止めて
良いかが分りません。 結果として話しが長くなるわけです。
根が明るいのは間違いありませんが、人と話しをする時には、
ある種のアクター(役者)のような部分もあります。
これが身に付いたのは、経営指導をしていた頃だと思う。
週に何度も人前で2時間ほど話しをしていましたが、人前に
立つと自然とスイッチが入るようになりました。
100人程度ならマイクは使いません。
その理由は手振り、身振りが使えなくなるからです。
2時間集中して貰うには、声の強弱、身振り手振り、そして
最低でも10分に一度は笑いを入れる事も必要です。
僕の講演会を横や後ろで何度も聞いている千明や息子からは、
綾小路きみまろさんのようだと言います。
会場にいる人達をこき下ろす事もあるからでしょう。
スイッチが入るのは、納棺師の時も一緒です。
納棺前は吐き気がする事さえあります。
それでも一旦皆さんの前に故人を挟んで座ると、スイッチが
入るのか、いつものように1時間以上湯灌、納棺をしながら
話しをします。
だからでしょうか・・・
葬儀、片付まで全て終わった途端、ドッと疲れが出ます。
いつも元気ハツラツに見える僕でも、これが現実なのです。
また、金が無いとか自分の弱点を平気でくちにできるタイプ
になれたから、こんな事を書きますが、相談に来られた多く
の人は中々自分の弱さをさらけだす事ができないようです。
外に出せず、自分の中だけで消化するのですから、きっと僕
より辛く大変でしょう。
僕も昔は弱さを表に出すことはできませんでしたから、その
気持ちはよく分かります。
でも僕から僕自身の弱点をさらけ出したり、余り構えず普段
通りの口調と言うか、前から知っていた人のように振る舞う
ことで、垣根を取り払える事も多いのです。
相談者が自分で余裕がない、お金がないと言い出せれば後は
楽になれます。 その雰囲気を創り出すのが秘訣です。
ぶっちゃけ簡単ではありません。
相当な役者にならないと相手は乗ってくれません。
そしてもうひとつ、弱気になった自分を鼓舞させるべくして
いるのが進むべき道、目標などを先に言ったり、書いたりと
知らせることで後ろに下がれなくする。 背水の陣です。
個人差はあるでしょうが、いつも強気で堅い鎧を着ていると
跳ね返せるレベルの圧力なら問題ありませんが、それ以上の
時は鎧が壊れてしまいます。
頑丈な鎧を着ているほど、壊れた時は丸裸ですから悲惨です。
出来れば多少強度は落ちても、弾力性のある装備をする事が
結果的には自分を守れることになります。
弾力性とは、自ら弱点をさらけ出したり、欠点や問題点など
公開してしまうことです。
僕のブログには、時々『良い人ではない』とか『人助けでは
ない』最後は『自己満足でしている』と書いています。
これも自分を守る手法のひとつなのです。
良い人、人助けをしている人と言われ、それを受入れてたら
そんな自分を演じ続ける事になります。
葬儀支援の内容は素の自分ですから、さほど問題はありませ
んが、人の話しには尾ひれがつきます。
大抵の場合、良い事でも悪い事でも実際より大きくなる。
いわゆる虚像が出来上がってしまったら大変です。
んと・・・役者さんが演じる役柄によって、善人にもなれば
悪人にもなるのと一緒です。
善人役をした人は一般社会でも、善人だと思われるのに対し、
悪人を演じた人は嫌な奴だと思われる・・・
すんげー良い人だと思われ、それを演じ始めたら自分で自分
自身を苦しめるようなものです。
僕の場合で言えば
『いつも元気で良くしゃべる人』このイメージだけで充分と
いうか沢山です。 ときに素の自分が出た時は、余り話しを
しないと機嫌が悪いか、体調が悪いと思われる。
するとスイッチを入れて演じる・・・なんて事もあります。
知って欲しいのは、どんなに元気で前向きな人でも、弱点も
あれば欠点もあるし、ネガティブな部分だってあるという事、
そしてもうひとつ、前向きな人ほど自分の弱さをさらけ出し
ている人も多いってことであり、それが自分を守る方法だと
知っているからです。
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