先日友人から電話があり、仕事の話しをしていた時、改めて
『やっぱこの感覚かぁ』と感じたことがある。
この感覚で失敗している人はとにかく多いです。
僕の経営理念の基本は『我が店はお客様の為にあり』ですと
ブログにも書いた事もあります。
その話しをすると自分も同じだと言う人は結構多いのですが、
例え話しを聞くと『・・・・』となる人が多い。
先日の電話では弁当屋を経営していた当時の話
・うちはいい米を使ってきた
・おかずも一品多くしていた
だからお客様の事を考えてきたという主張のようです。
この話しと全く同じ感覚の葬儀社もあります。
返礼品業者のお茶はまずいから、うちはお茶屋さんの高い物
だけ使っているからね。 と自慢する葬儀社は結構あります。
これが消費者目線、家族目線だと思いますか?
そうだと思った人達は失敗組だと思って良いでしょう。
これ消費者目線でもなく、家族目線でもなく、自分目線です。
分かり易いところでお茶について話します。
本当にお茶の好きな人は100g1万円のお茶を飲んでいる人
ならいくらでもいます。 100g5千円になれば相当数いる。
我々が返礼品として揃えるのは1万円以上の一般返礼品でも
半額の5千円です。 お茶缶1個ってのは余り見ませんから
箱に2つ入って5千円だとしても、1個2.500円なのです。
僕にはお茶の味など分りませんが、高級茶を飲んでいる人が
旨いと言うでしょうか。 もっと言うとお茶貰って嬉しい?
「うちはいい米を使ってきた」も全く同じです。
いい米の基準が分りません。 多分弁当としてはが基準です。
でも米は毎日食ってる物です。 新潟県魚沼郡コシコカリが、
関東では超有名な米どころの品種ですから、その米を食べて
いる人から言わせれば、旨いとは言わないでしょう。
おかずを一品も一緒です。
そのおかずはアンケートでもとったのか?ってことです。
例えばですが・・・
弁当を買う人達は自宅で食べる人ばかりでは無いでしょう。
車内で昼食にする人とか、室外で食べる人や、仕事の現場で
食べる人達も多いはずです。
なら使い捨てのお茶容器か、フタ付の紙コップでも良いから
熱いお茶、冷たいお茶の選択サービスのほうが気が利いてる
ように感じます。 手を拭くおしぼりも良いですね。
なんなら、食後に饅頭1個のほうが話題性はある。
自分のしている事が的外れだと分ってないのが大問題です。
香典返しも同じ感覚で、お茶が良いとは限らない。
と言うより、お茶は避けたほうが無難です。
そこで、うちの場合で言えば、あえて難しい物は選びません。
誰でも食べられる物、お茶漬け類、梅干し、などのセットを
主流にして、会員さんは全て25%割引です。
貰った人が放り投げておく事なく、何処の家でも使え尚且つ
5.000円の香典でも一般扱いで気楽に返せる物を用意する。
我々の業界品は、一般ギフトのようなY-5000とか、N3000
みたい記号は無いですから3000円上代の物で充分です。
もっと良い物を・・・と思う家族には違う物と2つ入れます。
違う物が2個入っても4500円で揃います。
本音を言うと1万円包んで貰い、5千円返すなら、初めから
5千円包んで貰い、お返し無しで良いんじゃねぇ・・・
いつか、そんな時代が来るでしょう。
過去の悪習慣は、すぐに変えられませんが、業者の為の葬儀
悪習慣を減らして行くのも、我々の目指すところです。
自分目線を押し付けて、利用者目線だと思い込んでいる経営
者や担当者が何故か圧倒的多数です。
そんな人達が沢山いてくれるから、ほんの少し家族目線とか
利用者目線にするだけで評価して貰えるんですけどね。
またこの手の人達の共通点として、僕の言う家族目線と違う
って言ってるのに、その違いには気づきません。
気付かせようと色々言うのですが、同じだと思い込んでいる。
最後は経営が成り立たない、経営者の資質は無いのですから
理解出来ないなら好きにすれば・・・ってことになります。
それにしても、何で分らねぇのか・・・が、分りません。
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