昨日15日の葬儀は一件だけでしたから、のんびり片付や
整理をして、そろそろ飯を食いに行こうと思っていた午後
5時(昼食ですが・・・)会員さんから電話が入った。
依頼者は前橋ですが、対象者が神奈川県横須賀市の病院と
いう珍しいというか、、遠過ぎるというか、、単純計算を
しても370から380km走る事になりそうです。
ドライアイスの準備をし、棺を積んで、病室へのお迎えも
想定すると、スクープストレッチャーと簡易棺台も準備を
しました。 スクープストレッチャーとは、2つに縦割り
できる物で、ご遺体の下に滑り込ませられるものです。
今回使用するストレッチャーが棺専用の為、ご遺体を乗せ
られるようなシートが張ってありません。 もし病室への
お迎えだった時はスクープを乗せればご遺体は安定します。
病室へのお迎えなら棺は階下に置いて、ストレッチャーで
病室に向かいますから、棺は棺台に乗せて搬送口に置いて
おけば、病室から運んで棺に納棺しても、手の入る隙間が
あるから持ち上げられます。
棺を積むのは距離がある為、前橋まで戻る時間が読めない
からです。
前橋出発 → 高崎インターから関越道 → 終点練馬→
環状八号線 → 第三京浜 → 横浜新道 → 横浜横須
賀道路 → 本町山中有料道路 → 横須賀の病院
横須賀に到着すると自衛艦が停泊してあり、基地の有る町
という印象が強くします。
病院に到着すると、冷蔵庫のある霊安室に案内されます。
車の中でも、部屋の中でもお好きなほうで待機してくださ
いと言われ、霊安室のソファーに座って待ちました。
ご遺体の入った冷蔵庫のある部屋で我々だけになった時、
「慣れって凄いよね。 遺体のある部屋にいてもどうって
事ないもんね」と笑いましたが、慣れとは凄いものです。
20分ほど待つと医師と家族が部屋にきます。
冷蔵庫から遺体を出し家族4名、医師、看護師2名が線香
を供えると納棺してドライアイスを当て、寝台車に乗せて
前橋まで戻ってきました。
途中事故があったと聞き、都内の環八だったら大変と思い、
帰りは八王子、圏央道、関越と乗り継いで前橋あんしん館
に到着すると走行距離400kmの全行程雨でした。
前橋に戻ると日付は変わっており、あんしん館祭壇の前に
安置を済ませるとひと段落です。
初めての道、雨の中、高速道路中心でさすがに疲れました。
途中で搬送依頼の電話が入らずホッ・・・です。
過去に最も遠くまでご遺体のお迎えは熱海でしたが、今回
その次に遠いお迎えでした。
基本的に遠方へのお迎えは受けていませんが、会員さんが
遠方に入院した場合など、今回のようなケースがあります。
そう言えば・・・
入会されている方の中で、最も遠方へのお迎えとなるのは、
宮城県気仙沼という会員さんが一人だけいます。
片道500kmあると言ってました。
時間は問いませんが、冬場は勘弁して欲しいものです。
本日16日は月曜日だからでしょうか、やたら入会や相談が
相次いで明日の火葬申請の方は、許可証をとりに行けずで
明日の朝、千明が取りにいく事になっています。
ここ暫く、前橋は雨の日が続いている為、散骨にいけない
状況ですから次回は最低でも6人の散骨となります。
そうそう散骨と言えば、今回1件は墓閉じをしての散骨と
なりますから『改葬』ではない為、行政の許可は不要です。
ただ墓地が公営の為、墓閉じの申請をしたのですが、担当
した人に改葬の知識がない為、電話でやりとりしました。
墓閉じをされる方は覚えておいてください。
墓から出した遺骨を違う墓に納骨するのを改葬と言います。
当然、永代供養墓、樹木葬も改葬となります。
しかし、散骨と手元供養は改葬にはあたらず、行政許可は
全く不要です。 墓の撤去、遺骨を出す許可だけです。
公営墓地は行政ですが、寺の墓なら寺、民間の墓なら墓地
管理をしている会社の許可って事です。
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