今回5話になりますが( )の付いてる話しは、順を追って読み
進めて頂ければと思います。 
その回だけ読んでも理解し難いだろうと思います。
今回辺りから話しの核心に近づきますが、まだ半分ほどだと思う。

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あんしんサポートが行うべき葬儀内容は非常に明確です。
考えようによっては、どんな葬儀社より単純明快なのです。 
その葬儀は実現可能か、継続可能かは、かなり問題ですが・・・

この段階まで来ると、いくつか見えてくるものがあります。
まず『葬儀をどう考えるか』と『葬儀を誰の目線でみるか』です。

葬儀をどう考えるかは次回にし、今回は目線と内容についてです。

あんしんサポートは『家族目線』であり『弱者目線』です。

あとは慣習であるとか、宗教感覚を何処まで組み入れるべきかであり、
どうしたら低料金化できるかです。

9年間葬儀をした家族と接して思うのは、日本人の宗教観についてで、
さして信仰心があるとは思えません。 この部分は後で詳しく書きた
いと思いますので、今は『さして信仰心はない日本人』とだけ理解を
して頂ければ良いでしょう。

料金、内容の設定については、経営者の考え方により全く違います。

ハッキリ言います。経営権の無いスタッフでは今回の話しは蚊帳の外
であり、どんなに能書きを言っても、経営者の考え方の傘の下の発言
でしかないはずです。 僕はあくまで経営権のある人達に話します。

あんしんサポートは基本が家族目線であり、弱者目線でもあります。
ただ家族目線はひとつではありません。
現時点では仏式葬儀もどきが多いですから、仏式前提で書き記します。

・6.9万円が大変な人もいれば、10万円くらいならって人もいる
・宗教者不要の人もいれば、読経くらいはしてあげたい人もいる
・戒名なんて要らないって人もいれば、戒名が欲しい人もいる
・旅支度はしてあげたい人も、そうでない人もいる
・生花、白木膳、果物、遺影等の要不要は個々に違うのが現実です。

共通しているは『できるだけ低料金が望ましい』これだけです。
ここで葬儀の決まりについて軽く触れておきます。
葬儀の決まり(法律)は次の2点だけです。

・死亡診断書の死亡時刻から24時間以内の火葬はできません。
・火葬には行政の発行した火葬許可証が必要です。

他に決まりは一切ありません。 この部分の認識は重要です。
それが宗教者でも、葬儀屋でも、親戚でも、決まり事のように言う
人は沢山いますが、そんな決まりは一切ないのです。

ようは上記箇条書きの家族目線を叶える葬儀を作れば良いんです。
誰にも適応できるパックは、ひとつしかありません。
必要最小限の内容パックを、最低限の料金で設定すれば良いんです。
後は全て家族の希望で追加可能にする事で全員の希望が叶えられる。

家族目線の葬儀設定とは、そういう事だと思います。
全ては家族の目線で、葬儀社、宗教者などの意見は不要です。

『必要最小限の内容のパックを最低限の料金で行う』
結論から言うと、火葬だけを行う直葬パックの設定となります。
必要最小限の葬具に絞る事で、料金は最低限に抑えられる訳です。

このパック内容は全国共通で単純明快だし、線香具を除けば無宗教の
人は勿論、全宗教に対応できるはずです。

『お迎え 』搬送のメーター距離、時間帯による追加不要の設定
『安 置 』死亡から24時間火葬できない為、48時間までは必須
『保冷剤 』48時間まで対応できる保冷剤・冷蔵庫も含む
『線香具 』納棺時に供える線香具一式(一番多い仏式用)
『届出代行』役所への死亡届出代行(コピー1枚)と火葬許可証
『火葬予約』利用火葬場への予約と手続き代行
『6尺布棺』山型フタ付布棺なら誰が見ても違和感がない
『霊柩搬送』車種問わず、火葬場への棺搬送
『骨壺一式』火葬する地域で普通に使用するサイズの白骨壺と箱
『全人件費』搬送から火葬終了まで全ての人件費

自社施設の無い葬儀社は自宅納棺安置48時間が基本でしょう。
自社施設が無いのですから、自宅安置の料金は無用となるはずです。
自社施設のある葬儀社は、施設安置48時間は料金内に含みます。

問題は『最低限の料金』という部分です。
少しでも費用を抑えなければ最低料金パックはできません。
しかし葬具に関しては誰が見ても違和感の無い物を使用すべきです。
理由は家族に嫌な思い、恥ずかしい思い、後悔をさせない為です。

最低限の料金ですから、納棺後は会えないパックで構いません。 
料金が加算された『会えるパック』を別に設定すれば良いだけです。

同じように位牌、戒名、果物、生花、遺影、湯かんなど全ての項目が
追加できれば良いし、いくつかの葬具を含めたパックを数種設定して
おき、更に全項目の追加ができれば尚のこと良いでしょう。
多分、利用者にとって最良のパックと言えるはずです。

これで全ての項目単価が明確になるのも家族目線と言えましょう。
現行では請求書に意味不明な項目のある葬儀社もありますが、その点
でも改善されるでしょうし、業界の健全化にも価値あることです。

ちなみに、あんしんサポート6.9万円パックに含まれる項目の単価を
計算すると最低でも138.500円になります。 
最低限の掲載人件費4万円を差し引いても98.500円ですから、家族
目線というより無謀な料金設定と言えるでしょう。
あんしんサポートの料金設定を一般葬儀社と比較しては可哀相です。
我々の設定のほうが無謀なのだと理解すべきでしょう。

当然の事ですが、家族が追加を希望しなければ、余分な加算は基本
的に無いが、直葬はしっかりできるのが極々当たり前の考え方です。

基本的と書いたのは、時に死亡時刻や火葬予約状況で火葬日がずれる
事もあるからです。 また追加項目に関しては家族が事前に理解でき
るよう明確に提示されている必要があります。

さぁ、ここから葬儀社毎に異なる部分であり、家族にとっても大きな
違いの出る部分となる『最低限の料金』と『家族目線』についてです。

》最低料金を決める基準が経営者によって違うこと

一般的には 原価+諸経費(人件費含む)+ 利益 = 売価

というのが極々当たり前の計算式ですが、この計算式は利用者目線で
なく、家族目線でもなく、経営者目線で決まります。

例えば、リムジンの霊柩車を使用してますから・・・とか、
当社では多くの社員を抱えていますから・・・は葬儀社の勝手です。

いつも思う、リムジンに乗せたいと思う家族がいるのでしょうか?
ボーッと突っ立ってるだけのスタッフの費用を出して、式場や清め室
などに配置して欲しい家族っています?

必要最小限の葬具で、最低限の料金設定をした葬儀が、家族目線では
最低基準って事になると思う。 

内容も料金も同じなら、何処でも同じ葬儀になるか・・・NOです。
ま、施設によっても違うのは確かですが、それ以上に大きな差が出る
のが『人』なのです。 担当者は勿論、葬儀に関わる業者側の人間の
質によって全く違う葬儀になるものです。

》携わる担当者の知識量、話術、人間性は葬儀社により大きく違う

・ロボットのような淡々とした感情の無い葬儀をする葬儀屋
・何事も雑で適当を絵に描いたような葬儀屋
・供養だ、普通はと、何でも押し付ける葬儀屋
・家族の事を一番に考えてくれる葬儀屋・・・・などなど

内容と料金は同じでも全く違う葬儀になります。 
僕の本音を言えば、料金より大きい部分だろうと思し、数万円程度の
違いなら、家族から見て担当者のレベルが高いほうが後悔はしない。

ようは低料金なら何でもいいわけではありません。
必要最小限の葬具で、最低限の料金設定なら、最低基準はクリアです。
しかし担当者の人間性や質は、料金以上に大事に思えます。

その辺りの正確な情報を持っているのは、そこで葬儀をした家族です。
葬祭ディレクターなどの肩書は一切関係ありません。 人間性です。
余裕がある時に、家族の価値観に近い担当者と、葬儀社を探しておく
こと以外に方法は無いと思う。

こんな風に話す僕が代表を勤め、現場で担当もしていますが、そんな
あんしんサポートでさえ実際は分らないでしょ?

口先だけの人間かもしれないし、葬儀では別人かもしれない・・・
全ては集客用のパフォーマンスって事だってある得るでしょ?
じゃ無かったら詐欺なんて起こらないんです。

だから、あんしんサポートの実際を知ろうと思ったら、あんしんサポ
ートで葬儀した家族に、それも何軒もの家族に聞くのが一番なんです。

そんな人探すの大変です・・・
って思うなら、うちに来て家族を教えて貰えば良い、納得できるまで
何軒でも紹介して貰えば分かるでしょ?

紹介しない、できないと言われたら、本当に紹介できないんだと思う。
個人情報だから・・・とかじゃなくてね。 

次回(6)葬儀とは・・・を考えてみる



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