
今回から、あんしんサポートの持つ課題と理念の共存についての話を
数回に渡って書いてみたいと思います。
前回文末に書きましたが、日本は大多数が中小企業、それも零細企業
なのですから、同じような壁に当たり、或いは当たるのが分っている
経営者も多いはずです。
多くの人は自分をさらけ出すのを嫌いますが、僕はそう思いません。
己をさらけ出す事で、見栄、虚勢、世間体を気にすることなく、本来
考えるべき本質にストレートに向き合えると考えています。
その根底にあるのは、自分の半生を振り返ってみると、さして能力が
高い訳でもなく、いまさら見栄を張ってみた所で我が人生への影響は
無い・・・なら張りぼての鎧を着るより、気楽なほうが良いからです。
回答だけを書き記す事もできますが、それでは回答に至った経緯さえ
分らないのですから、理解できないでしょう。
また経緯が分れば、ご自分の場合は・・・という考え方も容易にでき
得るでしょうから、自分の生き様が教師でも反面教師でも、後人の参
考になってくれるならそれも良しってところです。
正直なところ成功者より、失敗した人のほうが参考になるものです。
自分で考案したものでも、自分が考えた企画でも、人に伝授するのを
良しとする感覚は、若い頃から持っているものです。
自分で考案したものがあれば、それを内緒で武器にするより、公開し
求める人には教える事にも、戸惑いはありませんでした。
前職の美容経営者時代、明るく染まる白髪染め薬液は、薬事法があり
作るわけにはいきませんから、現存する薬液と塗布方法で既存薬剤よ
り明るく染められる施術を2年掛って考案し実践してきました。
厳密に言えば、薬事法には接触しますが、その程度の事はどんな業界
でも日常茶飯事なのと、事故が起きた場合に問題視される事になる。
あれから20年にも近い年月が過ぎましたが、問題になった話は一度
たりとも聞いていません。
この技術についても、知りたい美容室があればいくらでも教える。
というのが僕のスタンスです。
その理由は、人に教えれば他の店でも同じような技術を行う事になり、
独自の差別化は薄れますが、その技術が広く使われたら、開発者とか、
始めて行った美容室として知名度は上がります。
新技術を開発し、他にも教えた美容室と、新技術を教わった美容室が
あったら、どちらの美容室に行きたいですか?
ねっ、たいした差別化ではないのですから、勿体ぶるより業界全体の
底上げをしたほうが、結果は良くなると思っています。
自分の技術や開発力を他の同業者が実践しながら宣伝してくれる。
ついでに全国の白髪の人達にとって朗報になるわけです。
自分の美容室が施術できる人数何て、たかだか知れてますからね。
この感覚は葬儀社でも同じです。
全ての葬儀を自分のところで施行するのは不可能ですし、他市、他県
にも同じ思いの家族はいくらでもいます。 その人達にとってみれば
あんしんサポートが無いのなら、少しでも安くて、いい葬儀をしてく
れる葬儀社があってくれたら・・・が本音ですからね。
さらに自分だけの技術で無くなる訳ですから、利用者の要望、希望を
叶えるべく新たな技術開発に向かって進まざるを得なくなる訳です。
なんたって根が軟弱ですからね。
自分で自分を追い込んでいかないと駄目な奴なんです。
という事で、ちと遠回りになるでしょうが、過去、現在、未来そして
対象者の今と未来予測、さらに我々の理念、体制など全てをじっくり
考えながら書き進めたいと思います。
今回は僕の中でも、最終的な答えは出ていません。
書きながら、自分の本音と実情に向き合いながらの執筆となります。
あんしんサポートの今後に直接関わる部分ですから、綺麗事ではなく、
理屈や理論だけでなく、実践として真剣に書き進めたいと思います。
普通に考えれば、こんな事は自分の中だけで考える事でしょう。
でも幸か不幸か、長年書き続けたブログがありますし、或いは著書と
して執筆する事もできるでしょう。 しかし今回はブログを利用して
書いてみたいと思っています。
頭の中だけで考えるより、文字に起こしたほうが、より鮮明になるし
文字で残せば読み返せる事で、間違いにも気づき易くなります。
そして僕が執筆したり、ブログを書き続ける真の目的、創業者として
歩んだ道のり、心境をその時、その時に書き残す事が、後世に対して
僕のできる最大限の事だと思っています。
また僕と同じような環境にいる人達には、参考にもなるでしょう。
それと過去に執筆した2冊の著書の裏表紙に書いた言葉があります。
『人は執着を捨てれば楽に生きられる』この実践記でもあると思う。
まずは、先人の史実に学び、自分を知り、対象とする人の実態と未来
予測をし、我々の理念と現実をすり合わせてみるつもりです。
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります