サラリーマン時代、前経営者時代、どちらの時も『余り意味ねぇな』と
思っていたのが決められた時間、場所に座って行う『会議』でした。

無理矢理作った議題、経営者の自己満足な話、その中で得られるものは
殆どないのに、毎月、毎週、行われる無駄な時間・・・
話すのは決まった人で、サラリーマン時代も話す側の人間だった僕自身
でさえ『意味ねぇなぁ』というのが本音だったからです。

あんしんサポートの会議は不定期ですが、休憩を挟んで最大3時間にも
及ぶことさえあるのです。 但し移動車中限定ですが・・・

僕の経験では改めて会議として話すより、何となく雑談から始り、いつ
の間にか熱い話になってた時のほうが内容は濃いものです。

だから余り形式ばった会議は好きではありません。
とはいえ、仕事をしていれば色々な相談、決め事は常に起こります。
緊急を要する話は事務所でもしますが、あんしんサポートが行う会議は
基本が移動の車中が圧倒的に多いです。

移動車中とは、大きく分けて2通りで散骨の往復と、1時間以上の距離
があるお迎えです。 昨日も車中会議をしながらの散骨でした。
片道1時間半に会議をし、散骨で休憩となり必要なら帰りも会議です。

先日昼飯を食いながら、先輩理事さんとした話や、会員家族からの鋭い
質問を受け、あんしんサポート最大の課題について話をしました。

車中ですから、お互い前を向いたままですが、運転にさえ注意すれば、
目的地まで集中して話しができるのは大きな利点です。



最大の課題とは『これからの、あんしんサポートについて』です。

あんしんサポートの設立目的から始まり、数年間は自分で決めて走り、
千明が業務補佐をする流れでした。 当初は設立して軌道に乗る程度
まで牽引したら手を引くつもりでしたが、あんしんサポートが実際に
動き出す頃には、中傷も含め色々あり僕のほうが熱くなっていました。

設立から数年間、経理も含め全て自分で行ってきた理由があります。

1. あんしんサポートが事業として成立するか否か不明でした。

・普通の葬儀社と違う考え方や、料金設定の先人がいませんでした。
・僕の想う葬儀の考え方が、日本で通用するのか分かりませんでした。
・10年後の予想が、社会情勢により外れる可能性もあります
・一定数以上の施行があれば食える・・は当時机上の空論だったのです

2. 千明の持つ人間性や能力や覚悟が分かりませんでした。

・何処まで本気か分からず、パートさん感覚の可能性もありました
・本来の性格が、あんしんサポート理念と合致するか分かりません
・感覚はあっても能力的に適合できるかは分かりません
・24時間365日の仕事を主婦ができるのか?

まずこれらを見させて貰い、駄目なら早く仕事を替わったほうが良いと
思いましたから、結構厳しい事を言い続けた時期もあり、時には本人に
『そんな感覚なら辞めろ!』と言い放った事も何度かあります。

僕が一番問題に感じていたのは、経営者でなく、言われた事はする的な
体質を持っていることでした。 ようは、サラリーマン、パートさんの
持つべき資質だと思います。 しかし起業をするとは、誰も指示をして
くれる人はなく、全てを自分で決めて進まねばなりません。

元々が従業員感覚ですから、これを経営者感覚になれと言っても、簡単
でないのは分りますし、経営者資質ゼロの人だっているでしょう。

そこで本気かどうかを知る為に数年間を費やしました。
正直、初めは難しいかな・・ 無理だろうなとしか思えませんでした。
でも本人なりに本気なのは分かりましたから、あんしん館の設置を機に
あんしんサポートの経理を全て任せることにしました。

その理由は次の2点からでした。

『中枢を握れば乗っ取られる事はない』

経営の中で経理は事業の中枢ですから、僕にもしもの事があり、新たな
人材との仕事になり、ちょっと回転の良い人だったとしても理事がいる
事と、経理を完全掌握していれば乗っ取られる事はないとの判断

『責任もって経理をする事で経営者感覚が養えるかもしれない』

企画、話術、営業、ホームページや印刷物の作成などについては、どう
しても僕のほうが長けていますし、誰でも身に付くものでありません。
しかし経理であれば、全くの素人でも実践で学べは良いだけの事です。

この予想は敵中、会計ソフトを使えば申告書類まで勝手に作ってくれる
のですから、それを持って税理士でなく、税務署に行かせました。
全くの素人ですから、分らなくて当然だし、税務署員の説明等は素直に
聞けるはずと踏んだのです。

今ではお金の動きに関して、僕は全く分かりません。
今現在、いくらの余裕があるのか、赤字なのかさえも知りません。
千明が自己消化できなくなれば何か言ってくるでしょう。

それと経営者感覚が芽生えてくれば・・・も正解だったようです。
以前のように言われれば、何でもしますけど体質で無くなりました。

そこまで千明が這い上がってくれば、最大課題の話しもできます。
それが加齢に伴う対策についてです。

次回から暫くは、あんしんサポートの持つ課題と理念の共存についてを
数回に渡って書いてみたいと思います。
これって・・・2名~10名程度で行っている事業は、ほぼ一緒の課題
だろうと思われます。 葬儀同様、その時になって慌てずに済むように
あらゆる予測をしながら整理してみたいと思います。

うちのような零細企業の経営者は参考になるはずです。


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