本日の前橋は雨模様で梅雨が明けてからのほうが雨が多いです。
お盆に入りポツリ、ポツリと葬儀依頼は入っていますが、五十肩
が痛い僕には、疲れもせず、暇過ぎずでちょうど良い感じです。
一昨日、昨日と他市で火葬してきましたが、戻ると散骨の依頼を
された方が焼骨を持って来館されました。
手続きが終わると事務所に戻った千明が言いました。
「この方、直葬で40万円だって聞いて驚いたから、何を追加
したんですか?って聞いたら、骨壺をルリにして、棺は少し上の
ランクにしましたって言うから、それならうちの 69.000円直葬
パックと大差ないですねって言ったら驚いてました」
と澄まして言ったのだそうです。
この方、結局散骨もする訳ですから45万円掛っています。
もし、初めから来ていれば、アップグレードした棺はうちの標準
だし、散骨ならルリの骨壺は不要ですから、ぱっく60の利用、
10万円で済んでいる訳です。
仮に棺の中一杯に生花を入れたり、居士戒名を付けて読経しても
16~17万円程でしょうから、もっと豪華になって23万円は
安いって事です。
こんな話しを書くと、悪徳葬儀社呼ばわりする人のほうが多いで
すが、僕はそう思いません。 確かに馬鹿ッ高いとは感じるけど
どんな商売でも料金設定は業者の勝手です。
盆休みで旅行に行った人達も沢山いるでしょうが、海外旅行など
盆明け料金と比較すれば全て同じ内容で4倍です。
利用時期に関係ない話しなら、同じ位の広さ、部屋の設備も大差
ないホテルでも、室料4.000円もあれば12.000円もあるのです。
カレーだって500円もあれば、1.500円もあるばすです。
ようは全て業者が自由に料金設定している訳で、あとは利用者の
問題だってことです。 色々調べて賢い選択をした人は同じ日程
同じ内容、同じホテルに宿泊して半額の料金も珍しくありません。
葬儀もこれと同じです。
葬儀が終わってから、うちに来て「知らなかった」と言う人達は
とにかく多いですが、それは葬儀前は無関心だったけど、葬儀が
終わってから関心を持っただけに過ぎません。
以前は葬儀の文字など目に入らなかったものが、葬儀を経験して
から目に留まるって事です。
以前はもっと宣伝しないとだな・・・何て思った事もありますが、
見ようとしない人には、どんなに宣伝しても見えません。
でも関心のある人は、ちょっとした話題でも記憶に留め、あとで
調べたりするものです。 車の好きな人が購入する前は、きっと
色々調べたり、本を買って比較したり、友人に聞いたりと色々な
ことをしてから、セールスとの交渉に入って、欲しい車を少しで
も安く買う努力をしてるんじゃないかな。
家でも、洋服でも、化粧品でも、或いは食事でも同じでしょう。
だから最近は「知らなかった」と言われても「あ、そうですか」
というだけです。 心の中では『そりゃ、あんたの責任だよ』と
思うのが本音です。 知らなかったと言う人が、現にうちに来館
している訳ですからね。
そりゃ何の宣伝もせず、広告もせず、何屋さんかも分らない建物
なら、知らなかったと言われても仕方ありませんが、うちの場合
道路面には大きな懸垂幕まであります。
この懸垂幕については、良し悪しだなぁ・・・が本音です。
『メリット』
あんしんサポートを知らない人に対しては、料金まで明確に掲示
してありますから、来館相談し易いはずです。
『デメリット』
葬儀になれば親族友人知人も来館しますから、いくらの葬儀かが
会葬者にも分かってしまうことです。 あんしん館内部壁面にも
パンフレットを拡大した物が何枚も貼られていますから、会葬者
全員が見られるわけです。
それでも貼っておくのは、低料金、高品質を自負していることと、
それを求めている人達への告知だからです。
問題は料金でなく内容であるからでもあります。
一般的に低料金の葬儀は粗末で高額料金の葬儀は豪華だと思って
いる人が99%ですが、うちの葬儀に来た人達が葬儀内容を体験
した上で、葬儀費用が分かると、高額料金ならいい葬儀、低料金
は粗末な葬儀という考え方を根底から覆せるからです。
葬儀は料金や知名度でなく、葬儀社個々の考え方次第だと分って
貰えることが、葬儀で後悔しない早道であり、これから増えるで
あろう嘘つき商法、霊感商法、ボッタクリ商法を見抜くことにも
繋がるし、悪質業者の排除にも繋がるからです。
明確に料金設定とうたう葬儀社は増えていますが、本当に明確な
料金設定の葬儀社は殆どありません。
ちなみに、うちのパンフレットを見れば分ります。
詳細に料金設定の全てを書いて初めて明朗家計と呼べるのです。
「これで、お迎えの料金は入っているのですか?」
「夜中でも、この料金でいいのですか?」
「タクシーみたいなメーター料金ではないんですね」
聞かれる殆どは、これで良いのですか?という疑問だけです。
料金問題で揉めたことは一度もありませんし、10年目の今日迄
一度も集金出来なかった事もないし、トラブルもありません。
間違いなくゴールド免許の無事故です。
これは全て、完全明瞭料金を設定しているからでしょう。
ついでに言うと・・・相手を見て料金を決めるなんて事もない。
こんな風に言うと「えっー!?なにそれ」が一般の反応でしょう。
しかし、葬儀の詳細になると、大多数の葬儀社は細かい部分では、
これが現実じゃないかなぁ。
どう考えても今時あり得ない感覚ですが、その時代遅れが未だに
通用する時代錯誤が葬儀業界なのです。 だもん、そこで働く人
だって時代遅れで当然でしょう。
僕がそれを感じられたのは、他業界で生きてきた人間で、葬儀社
勤務など皆無だったからでしょう。
最近は慣れたせいか感じなくなってきましたが、10年前に強く
感じていたのは『葬儀業界の常識は、一般の非常識』って事です。
そんな一面も、今のあんしんサポートの礎になっているのだろう
事は無意識の中でも容易に推定できることです。
その葬儀屋さんに依頼しなければ、葬儀は難しいのが現実ならば
自分達家族の葬儀に対する考え方を纏めるには、家族揃う盆休み
って最高の時じゃない? 明日16日は送り盆で墓に行かれるで
しょうから、以下のことをしてみると良いですよ。
『子供達には先祖がいたから自分が生まれた事を教える』
『父母、祖父母も含め先祖には感謝の心が持てる人間になる事』
『思い出したら、その場で手を合わせられる人になって欲しい事』
『それほど大切な自分の命、人の命を大切に思える心』
『もし、家族の誰かに終幕が訪れた時、葬儀を含む対処法の確認』
となれば・・・
『家族の価値観に近い葬儀社の選択と、必要なら入会しておく』
『葬儀の具体的内容と料金を明確にしておく』
『宗教者への謝礼も確認しておく』
『墓や遺骨供養の方法と料金も確認しておく』
『不動産や相続についても必要な者で確認と布石を打っておく』
書き出せば、まだまだありますが、自分達家族の中で必要と思う
ことは全て話題にしておくことです。
お盆はあと2日間ですから、もし話せずでしたら、次に家族全員
揃う時にでも話し合えるよう、今回は各自が上の議題を持ち帰っ
て全項目考えてくる・・・ってのも良いでしょう。
家族全員が集まれる機会の少ない家族にとって、近況報告や家族
愛に触れるだけでなく、必ず迎える時への備えもしましょう。
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誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります