今月12日(友引)は毎年の恒例となった『会員限定盆法要』を
午後1時、2時、3時、4時、5時と予定通り行いました。
各回15軒限定、故人1名に付き5.000円の参加費です。 

『布施』『盆提灯』『戒名、俗名を記した白木位牌』まで含めた
全ての支払い総額が5.000円で他は一切不要です。
僧侶が読経し故人の戒名や俗名を読み上げた後、各自が焼香して
白木位牌は自宅に持って帰っても良いし、受付の箱に置いて帰れ
ば、寺に持ち帰ってお炊き上げをして貰えます。
子供盆提灯は墓に迎えに行く時に使えるよう渡しています。



参加費5.000円には、宗教者の布施も含まれますから、5月頃に
配布する盆法要の印刷代が出れば良しってところですが、準備も
含め結構疲れるのが本音です。

でも余裕がなく火葬だけを行う家族は盆に限らず、法要の読経を
してくれる宗教者はありません。 でも法要してあげたいと思う
家族の気持ちは容易に想像できます。

だから入会を了承し、葬儀を引き受けた以上、盆や、法要も含め
最後まで面倒みようとする姿勢が形になったものです。

改めて考えると『盆法要』『散骨』『永代供養墓』『年忌法要』
『墓誌彫りと納骨』などの全てが、事業の拡大ではなく利用者の
願望から生まれたものなのです。 

以下は僕の勝手な感覚である事を明記しておきます。
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葬儀に費用が掛けられない家族が多いのが、あんしんサポートの
会員さん達ですから、葬儀後の法要や、遺骨の供養も費用は無い
のが本音だろう・・・ でも気持ちは、世間がするようなことは、
してあげたいと思うはず、なら我々がその願望を叶えてあげられ
るのなら、もったいぶらずにすれば良い・・・ 

あんしんサポートの本業は葬儀なのだから、より多くの入会者が
あり葬儀施行が増えれば、食うくらいはできるはず。

葬儀支援が乗り掛かった船なら、最後まで支援してみるかね・・・
自分達もそのほうが満足も納得もできるはず。
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この基本的な考え方を貫いてきた結果が今なのです。
やってきた事、やっている事に一切の後悔はありません。

ただひとつ予想以上だったのは、とにかく疲れることです。
葬儀もそうですが、付帯する全てを超低料金や無料で行う為には、
全てを我々だけで行うしかありません。 低料金を実現した事で
葬儀依頼数に比例して散骨、納骨、法要など付帯する部分も同じ
ように増えると思って無かった事が計算違いだったようです。

そのひとつに、永代供養墓の管理、掃除があります。
今現在、永代供養墓33回忌までの保管は完全無料です。
元々散骨5万円料金の中に含まれているからです。
家族は墓参りに行きますが、飲み物を供えてくる人、花を供えて
前に供えた人の花は処理しない人、花立も掃除しない人、線香の
灰を綺麗にしない人、中には火を付けた紙の燃えカスをそのまま
放置してくる人もいました。 
これらの掃除は、管理費も無しで、寺に迷惑を掛けられませんか
ら我々がしている訳です。 

次回納骨に行った際『利用者義務』を書いて貼ってきます。

◇ 飲み物など供えたものは全て持ち帰る事
◇ 線香台は掃除してから線香を供える事
◇ 前に供えた花が枯れたり、腐ったりしてたら捨てる事
◇ ステンレス花立ての水は捨て、花立内は洗うこと
◇ 寄贈してくれた水桶にある雑巾で前面を拭くこと

この貼り紙をしても改善しなければ、掃除してくれる人をお願い
するしかありませんから、納骨している全家族から管理費を徴収
することになるでしょう。

完全無料なのだから個々が管理するのは当然なのですが、それを
理解しておられる家族もいれば、理解してない家族もいるって事
なのでしょうね。 改善されず、管理費の支払いが嫌なら遺骨は
持って帰って貰えば良いことです。

この考え方は、あんしんサポートの全てに一貫している事です。

葬儀料金は常に最低限を設定し、その料金で不可能になった時は
新たな料金を設定して通知する。 但し料金を下げられる状況に
なれば下降修整することもあります。

例えば散骨がそうでした。 当初は8万円の設定でしたが、粉骨
作業を自社で行い、自宅供養の容器を変更、更に代行散骨にした
事で5万円に下げ継続させる事ができました。

或いは、納骨墓誌彫りは群馬県の場合5万円~6万円が相場でし
たが、余りに高いと感じ、墓誌彫り用の大きなコンプレッサーを
始め全ての機材、軽トラック、そして息子に訓練もさせました。
その上で可能な料金を設定したら納骨と墓誌彫りで25.000円でも
可能と判断、その料金で2年間ほど実施した後、同料金で行える
石屋さんを探し、今では全て依頼しています。

基本は全て自分達で実際に行ってみて、内部業務か外注業務かの
判断と料金設定を行うのが、あんしんサポート流で、外注が良い
典型が墓誌彫り、内部業務が良い典型が納棺師です。

この利点は俗に言う適正価格が出し易い事と、業者に問題が発生
したり料金値上げ等で納得できない場合、いつでも外注から内部
業務に移行できるのが強みです。

また低料金を実現する為、出張入会などの余分な経費は掛けない
のが原則となっています。

その考え方は葬儀や葬儀にまつわる流ればかりでなく、返礼品や
生花などついても同様です。 葬儀が終わっても、後から線香を
供えにきてくれる方の為、自宅に置く香典返しは2週間ほど置い
た後、家族があんしん館まで運んで精算ですが25%割引です。

高品質で低料金を可能にするのは、我々施行側だけでは無理です。
家族も同じように協力をし、初めて可能になるのです。

我々は極力費用と利益を抑え、良い物を少しでも安く提供すべく
努力を重ねていますが、家族もできる事はするという感覚が必要
だし、我々と肩を並べてともに歩もうとする姿勢が必要です。

その結果として、高品質で低料金が実現できるわけです。

だからお客様ではなく、会員だと断言しているのと、入会相談の
段階でお客様感覚の人は、後々問題が発生する可能性大ですから
入会を断っているのです。

とはいえ、業務がひとつ増える毎に、疲れも比例するのと、僕が
理解できて無かったのは、加齢と体力減の現実でした。

いかがでしょう、一般葬儀社と、あんしんサポートの歩みかたは
『似て非なるもの』で、あんしんサポートは自己満足の結果とし
て誕生し、存在し続けてる例外的な葬儀社とも言えるでしょうか。


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