あんしんサポートは4月決算ですから、今月末が税務署、法務局、
そして県庁への申告や報告期限となっています。
税理士に依頼せず、全て自分達が行うようになって3回目の決算
でしたが今回は過去最多の4回税務署に行ったようです。
内容は会計ソフトのちょっとした設定ミスですが、一か所数字が
変ると保存用の元帳は200頁以上にもなるのですが、その中の
数字が変化してくるから大変です。 とは言ってもいちいち書く
訳でなく勝手に印刷してくれるので、申告内容さえ間違ってなけ
ればどうって事はありません。・・・が、違っていると発見する
のが大変だって事です。
経理未経験の千明でしたが『為せば成る為さねば成らぬ何事も』
とは良く言ったもので、人は必要に迫られれば、年齢に関係なく
大抵の事はできるようになるものだと分ります。
また何となく税務署は怖い所だと思っている人もいるでしょうが、
多分、経理について一番親切に教えてくれる所のひとつでもあり、
最終的な提出先である税務署で相談するのですから、最も正確な
申告ができるわけです。
うちの場合、いかに経費を下げられるかが料金に反映しますから、
会員利用料金を下げたり、維持させる為の手段として、自分達で
できることは全て行い、少しでも会員さんへの負担を減らそうと
した結果、いくつもの効果が見えてきました。
その1が『為せば成る為さねば成らぬ何事も』です。
経理決算の全てを自分達で行える事で得られた効果は、経営状況
でも最も大事なキャッシュフローと呼ばれる現金の流れが、リア
ルタイムで分かるのは、最大級のメリットです。
税理士への依頼なら早くても翌月でないと絶対に分りません。
通常月ならどうって事なくても、決算前月くらいになると、その
効果は絶大なものになってきます。
分かり易く言うと利益が出ていれば、備品類の購入、車両購入等
30万円未満なら全て消耗品で処理できるわけです。 また購入
するものが無ければ、社員には決算賞与を支給する事もできます。
ところが決算翌月に分かったのでは、どうにもなりません。
前月の領収書で書いてください・・・なんて事もあるんじゃない?
こんな違法行為は無用となるわけです。
その2として、経営数字がしっかり把握できるという事です。
当たり前の事ですが、この当たり前ができない中小企業以下って
極々当たり前にあるんじゃないかと思う。
その中でも分かり易い部分なら『勘定科目が明確になる』かな。
例えばね・・お茶菓子を買ってきたとします。
》お茶菓子を社員の休憩時間にみんなで食べれば『福利厚生費』
》会議の時に食べれば『会議費』
》葬儀依頼した家族に出せば『接客費』
》業者さんへの贈り物なら『接待交際費』となるわけです。
品物が何かでなく、どう使用したかで勘定科目は変化すべきもの
なのですが、多種業種を相手にしている税理士の場合、各事業に
合った勘定科目は使用してないでしょう。
すると『雑費』が増えたり『消耗品費』が増えることになる訳で
すが『雑費』とは文字通り、どこにも当てはまらないから雑費と
なるのですから、本来非常に少なくて当然の科目なのです。
自分の事業に合った科目名を作れば、どんな使用方法かも分かる。
その他にも多くのメリットがあるのですが、本日は一般家庭にも
通じる部分を抜粋してお話しさせて頂きます。
我々は料金設定を抑える為ですが、収入が少ない場合も突き詰め
ると同じ現象になるだろうと思います。
『あんしんサポートの場合・抑えるべきでないもの』
》葬儀で使用する葬具(誰が見ても違和感の無い品質の物)
》搬送距離による追加はしない(走る道で料金変動させない)
》搬送時間による追加はしない(人の死は自分で決められない)
》寝台車と霊柩車の所有(利用者の声を聞くとそう思う)
》低料金でも綺麗な安置施設(利用者の声)
『あんしんサポートの場合・抑えるべきもの』
》まず第一に人件費、余剰人員不要
》50名程度の家族葬なら2名だけで対応する
》年商1億程度なら経理不要、決算は自分達で充分
》自分でできる事は自分でする(税理士、司法書士等々)
》広告宣伝費の製作費(ホームページ・印刷原稿等々)
ざっと思いつくだけでも、これだけあります。
これを一般家庭に置き換えてみると良いですよ。
抑えてはならない事、おさえるべき事を書き出してみて、収入の
範囲内での生活になれば、安定した生活に繋がります。
事業を行う人達の中にも、サラリーマンの人達の中にも、現在の
生活より上を目指す人がいて、それは悪いことではなく、むしろ
良いことですが、無謀とは違うという事は頭に叩き込んでおく。
僕自身27年間経営者を続けてきましたが、葬儀ほど先の読めない
事業が他にあるのか? と思えるほど計算ができない事業です。
前職の経営者時代は最大1億の借金も経験していますが、葬儀の
仕事では無借金が大前提と考えています。
その理由は2つです。
収入が計算できないとしたら、最低限の収入で返済可能な試算を
するしかありません。 んと、、月に1施行でも返済できる試算
ならば借り入れもできますが、それって利用料金を最高額にする
必要があるって事です。 そう間違いなく高額設定、高利益での
事業になるしかありません。
って事は、自分達の都合で高額な葬儀を利用者に押し付ける事に
なるのですから、どう考えても僕には理解できない商法です。
そしてもうひとつは、今の葬儀そのものに対し否定的だからです。
今の葬儀は最も大事にされるべき家族が最後になっており、第一
なのが葬儀社と宗教者、次いで親戚、会葬者、最後が家族です。
どう考えても間違えているとしか思えない。
本来葬儀は家族の為に行うべきもの・・・
こう考える僕にとっては今の葬儀の殆どが否定に値するのです。
と、まぁ、この先まで書くとテーマから外れますから止めておき
ますが、家族の財政については学べると思います。
僕の文章に時々、背水の陣という言葉が出てきますが、無謀とは
似て非なるものです。 何の計算も出来ず、勝てる見込みもなく
突撃するのは、ただのお馬鹿さんでしかありません。
例え敗れたとしても、再起できる余裕は残す必要があるのです。
最もそれ以前にある『現状把握』『問題点、課題点の洗い出し』、
『大衆の求める思考、進むべき道』『そして具体策』まで全てを
計算した上で敷くのが背水の陣です。
できれば一般家庭では背水の陣は敷かず、無難な方法が最善だと
思えますから、我が家の収入予測、支出予測、できれば万が一の
事態が発生した場合の対処方法等、時間と精神的な余裕のある時
にでも、夫婦でしっかり確認しあっておかれると良いですよ。
これにはもうひとつの効果が期待できます。
僕の感覚でしかありませんが、人の話しを聞いていると夫婦喧嘩
とは80%がお金絡みに思えるのです。 その点を夫婦で確認して
日々生活するのですから、夫婦喧嘩は激減するかもしれません。
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