本日の前橋斎場は、全時間帯で火葬予約が取れる・・・
実に珍しい現象ですが、友引明けでも余裕がある季節だってこと
なのでしょう。 こんな日もあるんですね。

それが分かったのは昨日、友引だから健康診断を受け、午後2時
から法事を一件行っている最中に非会員さんから葬儀依頼が入る。

非会員さん依頼は2万円高くなる事を告げ、午後3時15分頃には
お迎えに行けると伝えてから、斎場の予約状況を確認すると何と、
全ての時間帯で予約可能なのに驚くが、依頼者から電話で家族葬
と聞かされた為、18日午後一件だけ空きのあった2時を抑えた。

病院へ迎えに行くと家族は「突然の電話ですみません」と挨拶を
され、あんしん館に来て貰えるよう伝え先に搬送、冷えた部屋に
ストレッチャーを入れ家族の到着を待つ。

家族が来館すると、すぐに葬儀の打合せに入るが宗教者は考えて
ないと言うし、故人は1年間3ヶ月毎に病院を変更しながら入院
されてたと聞かされる。

そこで「その度に料金も掛かったでしょうし、1年間の入院費も
結構掛かってるでしようから、宗教者無用なら69.000円の直葬か
墓が無ければ、ぱっく60に絞って検討すれば良いんじゃない?」
と話すと、初めは遺骨は暫く自宅に置いておくと言う。

「遺骨は一生自宅に置いても法的には全く問題ないけど、我々の
経験では暫くすると、関東のように大きな骨箱は精神的な負担に
なってくる人が殆どだけど、その点は大丈夫なの?」

「あぁ、言われてみると私もそうだと思う」と故人の奥さん・・・
ぱっく60の説明が聞きたいと言う家族3人に説明する

搬送から始まって、ドライアイス、安置、布棺、手続き、霊柩車、
骨壺一式、粉骨、代行散骨、そして一部焼骨は『自宅手元供養』
『永代供養墓で33回忌まで保管』『全散骨』から選択した全ての
費用が10万円+税ですが、今回は非会員さんだから12万円+
税だと説明、以上が全支払額であることも伝える。

家族3人で相談し『ぱっく60』で決定、49日前の7月末までは
一部焼骨を自宅に置き、その後は永代供養墓に納骨と決まった。

総支払額を聞いたお母さんは「ほんとにそれで全額ですか?」と
聞くから「そうですよ」と答えると安堵の笑顔と「その差ならば
非会員でも安いですね」と言われたので、こんな風に答えました。

「会員なら半額なんてあり得ない料金設定だし、釣り餌感覚だと
思って間違いない。 うちの2万円がせいぜい出せる差額ですよ。
ただ、今回は超暇な時期だっから依頼が受けられたけど、本当に
忙しい時期になると、会員さんだけで手一杯で、非会員さんから
依頼が入っても受けられないんですよ。 だから一番のちがいは
料金じゃなくて、会員依頼はどんな事があっても絶対に受けます
という保証なんですよ。 ただ5分差で依頼が入った場合などは
病院に2時間半置いてくれと頼んでくださいってのは、時々ある
現象ですが、病院は迎えの時間が分っていれば問題はないです」

と説明すると、あんしんサポート会員制について納得しました。
内容が決まると死亡診断書記載の死亡時刻を確認、午後2時と
書いてあるのを見て、一応、明後日の午後2時を抑えましたけど、
死亡時刻から24時間火葬できないけど、午後3時火葬なら可能
ですけど、と伝えると翌日午後3時が希望と分かり変更する。

非会員さん依頼と言えば、今年の真冬でしたが突然電話が入り、
前橋から車で2時間は掛る長野県との県境にある施設で、叔母が
亡くなったから直葬して欲しいとで電話が入りました。
しかし時期的に忙しくて非会員さん依頼は受けられる状況でない
との事で断ったようでした。

それから1時間後、改めて電話をくれたのは、前橋から2時間は
掛る、みなかみ町在住のお婆ちゃんからの電話で、自分も身体が
弱くて行けないし、吾妻の施設は早く連れて帰ってくれと催促さ
れるし、お金はないし「どうか助けてください」と電話口で言っ
ていると聞かされ、夜の9時過ぎ往復4時間の搬送に行ったのを
思い出します。

極論を言えば、余裕がある人は料金が高いだけで、葬儀依頼なら
大抵の葬儀社は喜んで受けてくれるはずです。 しかし金銭的に
余裕の無い家族にとって、葬儀屋によっては火葬だけで30万円
とか普通で20万円近い料金負担は大変な家族もあるはずです。

そんな人達の依頼は受けたいのが本音ですが、我々の肉体的限界
だってあるし、年々年老いているのですから、どんなに無理して
動いたところで限界はあるのです。 だからの会員制なのです。

今回の家族もそうですが「あんしん館の前を通る度に、一度きて
話しを聞かなきゃとは思っていたけど、まだ生きてるのに葬儀の
事なんか話すのは不謹慎かと思って・・・という人は非常に多い
ですが、なら生命保険、健康保険は何の為に入っているの?って
聞きたくなります。 葬儀も全く一緒だと思えば良いんです。

生命保険は、どの会社の保険が自分にとって最善か色々と調べて
最適だと思える保険会社の保険プランに加入するでしょ。
葬儀も家族の価値観や諸事情に近い葬儀社の、最適プランを選択
して加入すれば良いのです。 我が家の事情を踏まえ最善の葬儀
選択、依頼ができる為の準備が不謹慎なはずがありません。
例えるなら『転ばぬ先の杖』という行動だと思います。

葬儀費用に不安があったり、現行葬儀に疑問がある人は、まずは
来館して話をしたり、聞いたりすれば良いし、安心感を得るなら
入会すれば良いし、同じような人達がいたら、是非教えてあげて
欲しいと思います。

また、あんしんサポートの存在を知らずにいて、経済的に厳しい
家族がいたら、本人からでも、知り合いからでもダメ元覚悟では
ありますが、連絡してみて欲しいと思います。

ただ本人がお金が無いと言い難いなら、周囲が連絡し実情などを
伝えてくれたら、多少迎えが遅れたとしても行ける時もあるって
事なのです。 但し理事会決議2万円だけ高くなるけど。それが
あっても間違いなく低料金で行えるなら、後の家族の生活に最も
支障の無い葬儀になる事は間違いないでしょう。

そうそう、僕の言う『安い』とか『低料金』とは直葬6.9万円から
可能ですから金額が安いのも確かですが、例えば30名家族葬だと
したら、飲食、返礼品は別にすれば、居士大姉付の宗教者までを
含めた一般で言う家族葬の全てが税込32万円でお釣りがきます。

大手葬儀社の直葬料金30万円なら親族葬儀ができる。
個室安置72時間、安置期間のドライアイス、更に式場を使用して
納棺師付の湯かん納棺、居士大姉戒名、枕経付宗教者まで含めた
家族葬パックなら16.9万円ですから、一般葬儀社の直葬料金だし、
納棺師先導の湯かん納棺、お別れの儀を行っての直葬は12.9万円。

そして今回のように直葬+散骨+一部永代供養墓に納骨し33回忌
まで保管しても10万円です。

うちを知らない人から、そんなに安くて大丈夫なの? 絶対変よ
何かあるに決まってると言われる人もいるようです。

ようは全パックが、一般葬儀社ではあり得ないと思われるほどで
追加不要の料金設定が、あんしんサポート料金だから、安いとか
低料金の言葉を使うのです。

でも使用する葬具類や内容は家族葬200万円の葬儀社より、実際
には豪華だと言われますから、内容的な問題もありません。



税金は上がり、諸費用もあがり、保険料もあがり、年金が下がる
時代ですから、多くの人達が多額の葬儀費用を掛けられる時代で
は無くなります。 自分達家族もそうだと思ったら、思いついた
時に電話をして頂き、来館日時を予約されて、思うままを本音で
語り納得できたら、入会手続きだけはしておいて欲しいと思う。

低料金でも納得できる葬儀が行えるのだと知って欲しい。
家族が入院や施設に入ったら、とっても他人事ではないのです。
ただ我々の肉体的な限界があるのも事実ですから、出来れば事前
入会されておく事を強くお勧めしていますが、 我々の存在など
知らなかったという人がいても不思議ではありません。

だから本当は我々を必要とする家族なら、全ての依頼を受けるべ
きだとは思うのですが、現実的には難しい時期もあるのです。
それでも我々の支援が本当に必要な家族なら、とにかく連絡だけ
でもしてみて欲しいと思うのも本音です。

多少の無理や、お迎えが多少遅れたとしても、何とかなる場合も
あるからです。 何とも成らない事もありますが・・・
それでも精一杯頑張ってみるから・・・としか言えませんけど、
じゃないと、どうしても人によって、ラッキーとアンラッキーの
差が出ているのが現実・・・でもこれが本意ではないのです。


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