月末の直葬が済んで、今月は10件に届かず暇でしたぁ・・・
月に10件程度だと暇だなぁって思う自分がいます。 けど法人を
設立した当時なら10件あったら、すんげー忙しいと思ったはず。
慣れとは恐ろしいもんだと思いますが、設立当初は一般葬だけで
家族葬すら無かったのに、今では直葬の増加率が急上昇です。
そこで、改めて葬儀をした家族の事を、色々思い起こしてみると、
葬儀はひとつの基準では語れないものがあると思えてきます。
葬儀関連のブログを見れば分かりますが、平穏な家庭、家族仲の
良い家庭、普通に過ごしてきた家庭などを大前提とし、そこから
葬儀を捉えているのが良く分かります。 しかし現実のというか、
葬儀が起こった時、様々な事情で余裕の無い家庭への葬儀支援を
最優先してきたことで、設立当初には全く分からなかった家庭図
らしきものが見えてきました。
現在70代、80代の人達でも予想以上に離婚は多く、今は大人に
成長した子供達とは、離婚して別居だけでも微妙になるだろうと
思いますが、再婚や内縁の相手がいると更に微妙です。
死別後の再婚や内縁でも微妙さを感じる事のほうが多い・・・
基本的には、どちらにも肩入れせず、あくまで中立な立場として
接する難しさと、残る家族の生活を最優先する事と、状況により
周囲から守る必要が生じることもあります。 それも大切な仕事
だと思っていますが、せめて葬儀だけでも支援したいと、小さな
葬儀に力を入れてから、複雑な家族関係の依頼者が増えました。
こんな内容を見ると、へぇーって人もいるでしょうが、実際には
色々ある家庭のほうが多いんじゃない?って思うほどだし、考え
てみれば僕自身もそうなのです。
稼業倒産の影響で、亡くなった姉の結婚式も大変だったようだし
僕は海外に行って二人だけの結婚式をしたのですから、10年以上
経っても相当な影響受けました。 ただ僕の場合、父親が他県で
逝去するまで何処に住んでいるか知らず、父親の最後を看取って
くれる人が全て済ませてくれていた事が幸いしました。
しかし全ての家族がそうではありません。
自分達を捨てて出ていった片親なのに、突然逝去した連絡が行政
から入って、やむなく葬儀をする子供達もいるし、中には離婚を
した元配偶者の行う葬儀も時々あります。
そんな時、僕は迷わず6.9万円の直葬か、遺骨供養まで含まれる
ぱっく60を勧めます。 間違っても家族葬は勧めません。
それは遺体受け取り拒否をしても、不思議ではないって思うのと、
それでも親だから・・・と引き受けた子供達や元配偶者の気持ち
だけは汲んであげたい事、そして一番大事なのは、葬儀をしても
極力生活に支障の出ない為でもあります。
これはほんの一例で、ドロドロした家族関係はいくらでもあるし
決して少なくないのです。 例外とは言えないほどに・・・
葬儀の在り方は既成概念で語るものでなく、家族毎に適した葬儀
ってあるように思えてなりません。 他社はどうであれ、せめて
我々だけでも、どんなにドロドロしていようと家族関係を本音で
語れ、本音で相談できる処が、あんしんサポートという存在だと
依頼する家族が認識できるようになれたら良いなと思う。
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