今年会員さんに配布したパンフレットの中に次の一文がある。

『会員数は急増しており、余裕のある方は他の一般葬儀社にご依
頼ください』

こうして客観的に見ると、我ながら『つえーッ』って言いたくな
るような文面ですが、これが我々の本音なのも間違いありません。

今日は永代供養墓に数名納骨があって行くと、相変わらず生花は
供えられ、数十本の缶やペットボトル、飲み物が供えてあった。
掃除をして飲み物は全て栓を開けたらバケツに2杯もありました。

出来れば供えた物は持ち帰って欲しいですが、いつも新しい花が
供えられているって事は、月命日や命日には墓参している家族が
多いって事なのでしょう。 そんな家族の気持ちを思うと単純に
持ち帰れとは言い難いのが本音です。 ただ掃除は大変・・・

帰りの車中、永代供養墓に納骨している家族の話や、今回パンフ
レットに書いた上の一文についても話しが出た。
普段聞くことも無いが、車中時間があるので聞いてみた。

「今回の一文で我々の姿勢をかなり明確に会員さんに伝えたけど、
ちぎらの本音はどう思っている?」

ちぎら
「以前は代表が入会拒否したり、依頼を断るのを見ると、なんで
断っちゃうんだろって思った事もあったけど、最近は自分だけで
事前相談して入会手続きする人も増えた事で、葬儀をしたあとで、
その人達の思惑が見えてくると、受けなきゃ良かったと思う人も
いるんですよ。 ようやく代表が受けない人達が見えてき始めた
ように思います」

武井
「へぇ、、それってどんな人達」

ちぎら
「親の葬儀はあんしんサポート、自分達は大手葬儀社で葬儀する
みたいな人っているけど、なんか違うって思っちゃう」

武井
「なるほどねぇ、胸糞の悪い人ね・・・あははっ」

武井
「俺はね、人の死は金持ちでも、貧乏でも関係なく、誰でも必ず
迎えるのに、葬儀になると金持ちは自分達のしたい葬儀ができる
のに対して、余裕が無ければ葬儀すらできない、それも火葬すら
できない家族はいくらでもいる」

武井
「本当は終幕後は焼骨になるまでは行政が福祉の一環として行い、
その後で葬儀をするかしないかは、家族の裁量に任せれば良いと
思うけど行政は全くそんな気はない」

武井
「だから日本一安い火葬だけの葬儀、大手葬儀社の火葬より安い
家族葬、日本で一番安い居士戒名付宗教者、さらに散骨場と永代
供養墓を揃えてきたわけだけど、やっぱお金の無い人優先だよな」

武井
「問題は低料金過ぎて利益が極端に少ないから、直葬だけだった
としたら10軒じゃとても食えないけどさぁ、食える食えないは
我々の問題であって、6.9万円だって払うの大変な人っていくら
でもいるからなぁ・・・その狭間で悩んできたわけよ」

武井
「だけど、そろそろ我々の意志を明確にしないと、追加しなきゃ
できないパックを、さもさも安そうに見せる嘘つき葬儀社は絶対
増えるからな、それに一般葬儀社と一線を画しておかないと我々
じゃないと依頼できない人達に明確に伝わらないからね」

ちぎら
「そう言えば、今日入会に来た人がB5くらいの小さなチラシを
持ってきて、これ、あんしんサポートさんじゃないですよねって
言うから見たら、8.8万円の設定だけど、ドライアイスは追加と
もうひとつ追加しないと直葬できないパックでしたよ。 だから
うちのパックは6.9万円でも追加しなくて済みますよって言ったら
チラシ見てほんとだ、って言ってました」

ちぎら
「食える、食えないは確かにありますけど、この家族の為に頑張
ろうって思えない家族の葬儀はしたくないですよね。 今の私は
人生の中で一番胸を張って堂々と生きてるって、実感があるんで
すよ。 だから今のままで良いと思うんですけど・・・」

武井
「なるほどね、俺は人に能書き言えるほどの人生経験はないけど
仕事は金だけじゃ続けられるものじゃないって、自分の体験から
分かっているのと、頭下げるの嫌いな人だからさ、頭を下げずに
遣り甲斐の持てる仕事・・・その結果として食えたらそれで良い
ってのが本音だな・・・まぁ、どう考えても金持ちにはなれない
けど、人には感謝されるし、頼られるし、必要とされるってのは
心地良いし、生き甲斐にもなるからね。 それに昨日みたいにと
葬儀した家族が山で採れた旬の煮物を持ってきてくれる。
そんな葬儀社ってないでしょ。 あはははっ」

こんな会話をしながら前橋に帰ってきたわけですが、この会話が
あんしんサポートそのものなんだと思う。
これからの時代を踏まえた新たな葬儀の在り方、葬儀の考え方の
道を切り開こうとして動いて10年目を迎える者達の本音です。



新たなチラシパンフレットは、ホームページ掲載していませんが、
時間が取れ次第ホームページも変更するつもりです。


にほんブログ村 その他生活ブログ 葬儀・法事(個人)へ
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります