ようやく今年の新パンフレット(B3両面のチラシだけど)が完成
して印刷の依頼まで進みました。

その他・入会条件の欄には以下の文言が書いてあります。
・会員数は急増しており、余裕のある方は他の一般葬儀社にご依
頼ください
・逝去後の入会できません(非会員依頼は受けられても2万円加
算です)
・非会員依頼が非常に受け難い状況が続いております。 利用を
予定の方は右の相談時間に電話連絡の上、来館し事前相談した後
に入会となります
・会員葬儀依頼はどんな事があっても絶対にお受けします。ご安
心ください
・事前相談は建前抜きの本音で話し合い納得された方のみ入会い
ただけます

制作段階で見た方から「強気ですねぇ、さすがぁ」と言われまし
たが、強気で書いているのではありません。

端的に言うと『嘘はいずれ自分の首を絞めるから』なのです。
サラリーマン時代の同僚、入社面接でのハッタリなど何度となく
何人、何十人と見てきた故での僕なりの対処方法なのです。

営業でよくいるのが・・・
『集金はあとで良いから、この商品置いてくださいよぉ』

少しでも売りたいが為の方法なのは分かります。
しかし集金しなくて良いという健全な会社は絶対にありません。
何か月も集金出来なければ上司に問われます。 そこで「自分も
言ってるんですが待ってくれって言われて・・・」と誤魔化す。

その結果は・・・

・商品を置いてくれた店は会社から信用を無くします
・請求すれば無理矢理置いたのにと店から自分の信用が無くなる
・引き取ってくれば商品の箱が色やけしたりで売り物にならず
・一度や二度なら信用されてもいずれ社内で自分の信用を無くす

僕がその人を信用出来ないと思えば、その後、その人を簡単に信
用する事は無いと断言できます。 これが普通の感覚です。
事業に於いても一緒、一度無くした信用を回復するのは至難の業、
なら初めから信用を無くすような事は避ければ良いそれだけです。

・会員数は急増しており、余裕のある方は他の一般葬儀社にご依
頼ください

》あんしんサポートの理念と、我々の価値観の問題でしょう。
弱者支援を旗印に立ち上がったし、今の僕にセレブの感覚は全く
分かりませんから、金持ちと価値観が合わないのは必然です。

・逝去後の入会できません(非会員依頼は受けられても2万円加
算です)

》いつでも入会できるなら、事前入会の必要はありません。
また半額など馬鹿げた料金差が出るはずもなく、料金ではわずか
2万円の差額ですが、事前相談そのものが大きなメリットとなる
内容の事前相談だと自負している事と、次の項目が会員利点です。

・非会員依頼が非常に受け難い状況が続いております。 利用を
予定の方は右の相談時間に電話連絡の上、来館し事前相談した後
に入会となります

》非会員は受けられない事も多い現実である事、また事前相談を
しないと我々の考え方、内容、本当の料金も確認できません。
特殊な条件以外は我々が出向く事はありませんが、入会出張する
にも経費が掛かります。 少しでも料金を抑える為の措置だから
入会の価値ありと思える料金体系を組むのも必須です。

・会員葬儀依頼はどんな事があっても絶対にお受けします。ご安
心ください

》葬儀は何故か依頼が重なりますが、会員さんからの依頼だけは
例えお迎え時間が待って貰う事があっても、絶対に引き受けます。
大手葬儀社や個人でも、大晦日から元旦の依頼を断る所もあるよ
うですが、会員依頼だけは絶対に引き受けます。

・事前相談は建前抜きの本音で話し合い納得された方のみ入会い
ただけます

》上に書いてきた内容を集約すると、さして利益のある事業では
無いだけに我々のやる気が最大の武器となります。 儲け主義の
葬儀社はお金の為に頑張るでしょうが、うちはそれがありません。
ゆえに来館者の本音を引き出し、我々も本音をストレートにぶつ
ける事でお互いの感覚の相違や、考え方、人間性が見えてきます。
『あなたの為に頑張りますね』と思え『これで安心しました』と
思って貰える事が事前相談の最終目的です。

その意味では最も本音を書いている葬儀社なんだと思います。
以前『事業は人なり』で、こんな解釈もあるんですよって書いて
みましたが『事業とは金を残すものでなく、人を残すものなり』
というのが僕の事業に対する信条です。
その結果として繁栄が長く続いたり、繁盛と呼べなくても事業の
存続が叶うんだと思う。 

しかし僕には人を残せるだけの技量があるとは思えない・・・
かつての事業でも年商3億、50名ほどが限界で正直なところ嫌に
なったし経営理念を徹底させるのは美容業でも難しかった・・・
今は葬儀だし、家族目線の言動が信条ですから更に難しいです。

流れ作業のロボットのような葬儀をする気はありません。
以前にも書きましたが、この部分が大手には絶対にできない事で、
最大の弱点と言える。 しかし個人経営者がその気にさえなれば、
できることでもある訳です。 ただ僕の場合に限っては誰にでも
家族目線の全力投球できる性格でなく、やりたくない人種が存在
するだけのこと・・・それを正直に書いているだけです。



こんな風に書くと避ける消費者もいるでしょう。
すると売り上げも減ると思うかもしれませんが、どんな事業でも
全ての市民が対象者なんて事は無いのです。
撒き餌をして釣り上げてから信用を無くすより、初めから係わる
ことが無ければ売上げはありませんが、信用の失墜もありません。

これが僕にできる唯一の事業の存続方法なのです。
間違いなく凡人だし大きな事業をする経営者から見れば、視界に
入らないほどの経営者ですが、以前経営してた美容室はもうすぐ
30年になる今も、信者のような顧客に支えられて健在です。

自分に合った経営手法は人それぞれでしょうが、利用者に対して、
自分に対しても、嘘や誤魔化しの全くないと書いたら、それこそ
嘘になるでしょうし、時に方便もありますから、一般常識範囲で
嘘の無い経営だと思って貰えたら、それも大きな財産だと思う。


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創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります