昨夜午前12時3分、帰ろうかと思って立ち上がった瞬間電話が
鳴った・・・間違いなく逝去の一報は分かりましたが、対応した
千明の報告では、67才の父親が亡くなって警察に運ばれての検視
らしく、早ければ18日午前の引き渡しだと言われたとのこと。
引き取り時間が確定したら連絡をくれるよう伝えると、とにかく
帰って寝ておくことにした。
朝はいつも通り午前10時前に出勤すると、先に出社してた千明が
「昨夜の方から今朝電話があって、お昼頃のお迎えと言ってまし
たが、逝去後1週間ほど経過してるらしい」との報告を受ける。
隣接市の警察署へのお迎えですが、検案書が出れば間違いなく24
時間以上は経過している内容のはず、いつでも火葬できるわけで、
死後一週間経過しているなら、この陽気を考えると相当傷んでる
と考えたほうが良い・・・そこで本予約では斎場の冷蔵庫保管を
して貰うことにした。
19日午前の火葬仮予約も済ませ、棺を寝台車に積み出発の準備が
整うと午前10時40分電話が鳴った。
入院先である前橋の病院から心肺停止の知らせが入ったとの事。
電話を受けた家族は自宅におり、これから病院へ向かうと言う。
待っていたら40分以上のロスが出ると判断し、隣接市の警察署に
お迎えに行き、市役所の手続きを済ませ、斎場冷蔵庫に安置して
から前橋に戻ってお迎えだから、時間が分かり次第連絡するから
病院にもその旨伝え、氷袋を直接腹部等に当てるか、保冷剤等を
当てておいてくださいと伝えて貰うことにした。
車中、検案書を書いてくれる病院の場所と、受け取り時間を確認
すると、もう書いてあると言われたと言うので、病院で待ち合せ、
検案書に記入捺印して貰い、我々は市役所に走るから、その後で
警察で待ち合せることになった。
これで1時間は短縮できる・・・
病院で待ち合せ、検案書記入と流れを説明し、市役所への申請が
終わったら電話を入れ、警察署で待ち合せ、ご遺体を棺に入れて
市役所に行き火葬許可証を受け取って、斎場に向かって冷蔵庫に
安置したら、すぐに前橋に戻ってストレッチャーを乗せ換えたら
指定先の病院に向かうという流れを組みました。
スムースに行けば午後2時30分前に病院に行けるかもしれない。
前橋の病院発行した診断書の死亡時刻は午前11時31分でした。
お迎えは午後2時17分、、死亡診断から2時間50分、待たせては
しまいましたが、予定より少し早い流れとなってくれました。
病院も氷の一杯入った袋をいくつも身体に当ててくれました。
流れを事細かに書いたのは、指定された病院の逝去後対処方法や
各斎場の知識、検案書と警察の対応などの知識を持っていたから
出来る流れだということです。 知識が無く流れに沿って動いて
いたら最低でも1時間、普通に動けば2時間遅れるのです。
今回の流れだけを見ても様々な知識が必要なのは分かるでしょう。
今回のテーマ『やっぱ事前の知識は必要だよなぁ』と改めて感じ
たのは孤独死のご遺体を見たからです。
詳細は避けますが、慣れてない人が見るのはきついでしょう。
臭いも当然きついし、身体も変色しているし、体液も出ています。
そんな遺体に成りたい人はいないでしょう。
孤独死という言葉は理解しても、想像するのは損傷の激しい遺体
ではなく、布団に安置したご遺体を想像するんじゃないかな。
普通の人は凄惨な遺体を見ることもないですからね・・・
① 第一に孤独死が凄惨な遺体に繋がる事を理解してもらう
② 本人だけでなく家族にも現実を知って貰う(明日は我が身も)
③ 怪我や病気で救える命は急激に増えるはず・・・
④ 防御策をみんなで考え実践し続ける(以前書いたから省略)
検案書は死亡診断書と同じ書式用紙ですが、数千円で済むものが、
数万円から十万円も掛る現実だってあるのです。
借家で亡くなれば体液でヒト型ができる事だってあるし、夏場は
ウジ虫、ハエ駆除、遺品整理も含め余分に費用が掛かります。
綺麗事ばかりじゃ無い現実を知って、初めて本気で考える人って
いるんじゃないかなぁ・・・
孤独死を減らすことは出来ますが、無くすことは出来ません。
その辺りの本音で討論会や、勉強会はすぐにでも必要だと思う。
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