葬儀の事で少し頼まれた葬儀社の知り合いが、火葬中だと思うけど、
お礼方々来てくれた時、コーヒーを飲みながら依頼に対する不安を
話してくれました。 簡単に言うと、次はいつ依頼が入ってくるか、
全く分からない・・・というものです。

聞いてて『だろうなぁ・・・』と納得しながら、法人設立してから
数年間の事を思い出しました。 

つい最近も書きましたが、確か3件、7件と数年間は食えず100件
前後の年から食えるように・・・それも経営してた美容業の法人を
退職金のつもりでスタッフに無償提供して、あんしん館を設立した
途端、テレビ放送も含め一気に食える流れになったと書きました。

うちの場合100件施行が食える目安ですが、多分普通の葬儀社なら
1/4、安めの葬儀社で1/2で食えるんじゃないかなぁ・・・

群馬の大手はパックによっては料金7倍ですからね。
依頼さえあれば、そりゃビルも建つわな・・・ 
うちが7倍の料金で今の施行数があれば、毎年一か所づつ葬儀場や
安置施設を県内に建てますねぇ、
だけど7倍にしたら、うちに依頼する人は無くなって閑古鳥の巣窟
みたいになるのは必至です。 そう考えると、あれだけ高額料金で
相当数の施行依頼が来るんだから大手はたいしたもんです。

でね。。。話しながら思ったのは、毎月毎月、不安を抱えて過ごし
てる訳ですが、これって葬儀屋でいる限り永遠に続くって事です。

人生は綱渡りをするしかない時もあります。
でも綱渡りが限度・・・糸渡りはすべきではありません。
・・・って意味わかんねぇーよって言われそうですね。

綱渡りとは自分のバランスさえ崩れなければ、多少バランスが崩れ
たとしても自分のバランスさえ戻せれば落ちません。

これに対し、糸渡りは自分はどんなに安定しても、糸が切れた瞬間
奈落の底に落ちるってことです。

初めは糸渡りしか出来なくても『糸』から『綱』のように太くして
行かねば、永遠に良くならないってことなんです。

年間依頼数が安定することはありませんが、安定させる為の努力は
できるはず、それが糸を綱にする事に繋がるはず・・・

話してたのは30分くらいでしたが、その中で少し気になったのは、

》会員制にする気がない
うちではさして入会は無いでしょって、感覚のように感じましたが、
経営者が諦めたら終わりです。 結果は分かりませんが最大限努力
してから駄目かどうかは考えれば良いことです。

》断ったら悪評判が立つ
「あそこで断られた」みたいな評判が立つのは怖いって事みたい。
なら、あんしんサポートは悪評の嵐でしょうね。 (^-^;

ま、簡単に言うと僕は不安が続く中で過ごすのは嫌なんです。
嫌だから少しでも計算が成り立つ手法を取り入れたり、考えたりと
日々悪戦苦闘してきました。 それは今も一緒です。

前回のブログで、うちで葬儀した人達の為にも、低料金の盆法要を
続けるし、その案内は4月には会員さんの自宅に送付する。
お盆にしても世間が騒ぎだす前に送付する事で、安心していられる。

葬儀が済んだら終わりでなく、最後まで面倒みるからねって思うし
それらをひとつひとつ実践しているのも、紹介率の高さに貢献して
いるんだと思う。

施行毎の利益は少額なだけに、施行数でカバーするしかありません。
だからこそ、葬儀した家族が再入会したいと思える葬儀を続ければ、
会員数は減らず種蒔きになるし、葬儀後家族が友人知人、親戚等に
話してくれる事が宣伝費の掛からない最高の広告宣伝となります。



そして、本日のテーマ『目標は2ヶ月の余裕ですよ』とは・・・
1年間12ヶ月ですから、10ヶ月経過した時点で残り2ヶ月は施行が
全く無くても経営ができる利益を確保、暇ならそれを使えば良いし、
残り2ヶ月も前の10か月同様の依頼が入ったら、そこで得た利益を
備品、車両、設備投資に回せば良いのです。

決算前2ヶ月の余裕が持てる仕事量の確保をするには、なにをどう
すれば良いか考え、ひとつひとつ実現する・・・
これが唯一精神的に安定できる方法じゃないかな。


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