前回の続きです。
『月毎の繁閑差を少なくし』『利用者数を増やす』ことで葬儀業界
では当たり前のように言われている繁閑の差を無くすには、『いつ』
『誰が』『誰に』『何をすれば』『どんな効果』を出せば良いかと
考えた時【現状を把握する事】と【その対策】を検討した訳ですが、
もうひとつ最も大事な『ターゲットを絞る』がありました。



『ターゲットを絞る』
これが後出しジャンケンにも聞こえる部分で、ターゲットを絞った
というより、この段階では流れで決まっていたからです。

父親の直葬をしてくれた女性の話しを聞き、葬儀を出した人達から
話しを聞いた時、真っ先に感じたのが、国民年金で生活している人、
或いは個人商店を生業としてきた人達なら、国民年金でさえ満足に
貰えない人はいくらでもいるはず・・・だけど葬儀費用は思ってた
より遥かに高額だと分かった今、余裕の無い人達は満足に葬儀すら
出来ない現実だけは何とかすべき、その人達でもできる葬儀という
より死後費用の心配をせずに済む世の中で当然と考えたのです。

この辺りはホームページに貼ってあるNHK動画を改めて見て頂け
れば納得して貰えるだろうと思います。
ターゲットを決めると言うより、あんしんサポートの事業内容自体
この部分から始まっているのです。

どんな商売にも言えますが、ターゲットを明確にする事で利用者も
明確に分かるし、無駄な費用は抑えられるし、広告宣伝や企画等も
ぼやけず、ハッキリさせられますから非常に大事な部分です。

全消費者が顧客対象と考える欲張りな経営者は、非常に多いですが、
焦点がぼやけて誰にも伝わらない事のほうが多いです。
多分・・・こんな経営者は繁盛させた経験が無いんじゃないかなぁ。

『いつ』『誰が』『誰に』『何をすれば』『どんな効果』があるか、
については総体的な部分と個々に対してがあります。
・総体的な部分は、理念にも近い部分で法人の基本路線を示します。
・個々の部分は、家庭毎に異なる条件下の中、最善策を選択します。

今回は総体的な部分を記します。

『いつ』
団塊の世代が葬儀を考え始める前で、団塊世代を狙った葬儀社過当
競争の時代が到来する前に、世間で認知されなければ、資本が無い
我々が頭角を現すのは、泥沼を歩くようなもので難しい・・・

『誰が』
本来なら行政がすべきと考えるが、現時点の行政には皆無な発想と
分かった以上、当てにしても挫折するのは明白、なら吠えるよりも
現実を先行させ、いつの日か庶民の声が市政、県政、国政に届いて
行政が後を追いかける日が来るのを願うしかない。 ゆえに、あん
しんサポートが単独で行うしかない。

『誰に』
基本は弱者と呼ばれる人達が大前提となるだろう。
『老人世帯』『独居老人』『障害を抱えた方のいる家庭』さらには
『年金で生活の苦しい家庭』『年金のない人達』などである。
若い頃に蓄えておかないのは自業自得の声もあるでしょうし、一面
その通りではあるが、だから放っておけば良いというものではない。

『何をすれば』
この部分は簡潔に書けるほど簡単ではありません。
次回は『何をすれば』のみで書きたいと思います

『どんな効果』
日本に住む誰もが死後費用の心配をする事なく、自分に与えられた
自分なりの人生を精一杯楽しみ、謳歌できる世の中になってくれる
のが最終目的である。 

今回は『どんな効果』の部分をもう少し掘り下げたいと思います。

最大の疑問であり、素朴な疑問は・・・
死後費用の心配をしながら、食いたい物を食わず、真冬の暖房我慢、
真夏の冷房も我慢、訪問介護士費用も抑え、医者にも行かず葬儀の
費用を貯める・・どう考えても馬鹿らしいとしか思えない事をする
老人がいるってことは、そんな風潮があるってことなのです。

そんな風潮とは、葬儀はこうあるべき、葬儀は金の掛るもの、僧侶
への布施は高いもの、大変だけど仕方ないよね。という感じです。

どうなれば良いかと考えてみると、以下の疑問が湧いてきます。

》【葬儀とは何なのか?】
・葬儀とは宗教儀式にあらず、家族が家族との別れを受入れる時間
 理由は過去に書いてあるので調べてみてください

》【葬儀はいつから始まるか?】
・葬儀は死して始まるものでなく、医師がサジを投げた瞬間から

》【どんな葬儀があれば良いか?】
・遺体搬送、安置、火葬で焼骨になるシンプルな葬儀がベスト
・余裕の無い人達でも選択できる葬儀を創り出す必要がある

》【葬儀に対し家族以外が口を挟まない方法】
・結婚式、七五三、出産など人生にはいくつもの儀式的要素がある
 けれど、何故か葬儀だけは周囲が金は出さず口を出すのが大問題
・葬儀とはこうあるべき的な固定概念を外すには、あらゆる形式の
 葬儀があって当然と思うまで、多様化させたほうが早い
・直葬が当然と思えるくらい増えれば、人の意識は自然と変化する

当時より随分変化してはいますが、いまだに田舎では旧態依然とも
言える葬儀が当然と考える地域もあるのですからまだまだです。
だけど団塊世代の多くが終幕を迎える2030年代までには、間に合う
だろうと思える流れにはなりました。

次回『何をすれば』の具体策です


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