さすがに彼岸までくると、朝玄関を出た瞬間から冬とは少し様相が
違うのを実感しますが、花粉の嵐なんだろう・・・多分。

本日あんしん館では2件の法事がありますしたが、全て千明に任せ
事務所のモニターで階下の様子を確認しながら、パンフ等の最終的
調整をしています。

昨日のブログで葬儀業界特有の繁閑差について触れましたが、その
対策にも繋がっているいくつかを書いてみます。

今月は『あれ?』と感じるくらい暇です。
10件切っちゃうんじゃないの?って感じだけど、反比例して増え
ているのが体重・・・1月、2月はめっちゃ忙しかったから多少は
体重が増えても体力つけておかないと風邪でもひいたら大変・・・
血糖値、肝機能より体力を重視した結果、食べる量はそのまま増え
仕事量が減ったら分、全てお肉に転嫁されてるようです。 (-_-;)
増やすの簡単、減らすの至難の業・・・仕事と真逆の文字ですね。

葬儀の仕事を始めてすぐに感じたのが『広告宣伝の難しさ』です。
本日特売日、今なら3割引き、2名で1名サービス・・・こんなの
あり得ないからでしょうか、真心の、、ご家族の、、等々、じつに
抽象的な文章と不明確な料金、安くできると半分嘘つき広告ばかり
だし、知り合いが入院すると見舞いに行くのさえ迷うのが、葬儀屋
なんだと初めて気づかされました。

大手葬儀社が売れない歌手を呼び、模擬店で焼きそば、綿菓子等を
用意したり、法宴料理を無料で試食させたり、内容の無い講習会を
したり、ゲートボールやグランドゴルフ大会主催、自治会や老人会、
病院、施設にも様々な賄賂を使う理由も分かりました。

法的問題は別として、これらの費用が全て葬儀料金に転嫁される事
だけは確かですから、弱者支援をうたう以上この路線だけは絶対に
乗っては成らん・・・と恰好つけるのは良いけど、ならどうする?

単純に次の二大課題を考え、生み出し、道を切り開けばと考えた。
ひとつは誰もが思う『葬儀施行を増やし繁閑差を無くす為の施策』、
もうひとつは『本業が暇でも乗り切れる別途収入の模索』でした。

簡単なのは後者『本業が暇でも乗り切れる別途収入の模索』ですが、
この部分は今考えても不思議なほど、考えると実現する流れでした。
散骨場、あんしん館、墓閉じ、永代供養墓など結果として生まれた
部分については以前にも書きましたから、今回はどんな考え方から
そこに至ったかを中心に書いてみます。

キーワードは誰でも分かる3つだけなのです。
『団塊世代の老人化』『少子化』『親子別居化』

皆さんなら、このキーワードからどんな連想をしますか?
ただ現在でなく今から10年前のことですが、今考えても大差ない
だろうと思うから、以下を読む前に連想訓練すると良いですよ。
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『団塊世代の老人化』『少子化』『親子別居化』

》団塊世代が80才を超える2030年代葬儀数は過去最高に到達する
》少子化で墓守する人が居なくなる
》当然のように墓閉じは増える
》出した遺骨は永代供養墓、散骨、手元供養となる
》老人を支える若者が減り、年金減少は続き、年金生活者苦しい
》最も費用の掛からない公営住宅への老人入居者が増える
》親子同居しない為、老人夫婦世帯の片方逝去で独居老人世帯急増
》公営住宅の5階まではエレベーター無く逝去後は自宅に帰れない
》低所得層のほうが安置所を必要とする為、低料金安置所が必要
》老人が増えれば病人も増えるが、少子化で医師数も足らなくなる
》介護施設のベッドは人材不足で空くはず
》その結果、自宅逝去は増えるが看取り医師がおらず警察の検視増
》発展途上国の人材が必要(当時根拠も無くカンボジアと主張)
》年金減、医療、施設、生活費増の結果、当たり前に生活保護急増
》財源確保の為、税金は引き上げられる

正確ではありませんが、大枠こんな想定を10年前にしました。
3つのキーワード個々もあれば、複合したり、連鎖もあります。

これらの連想から生まれたのが・・・

『あんしん館』小式場・個室安置・納棺安置、駐車場完備
『専用散骨場』当初は依頼家族から無償利用提供、その後購入
『永代供養墓』専用ケース1000名分、寺墓所は無償
『低料金葬儀』6.9万直葬、16.9万家族葬、22.9万親族葬など
『完全委託葬儀』お迎え~遺骨供養まで完全委託で一切込々12万円

などなど既存葬儀社の枠に囚われず、利用者が求めるもので現状に

疑問のある部分なら、どんどんチャレンジすると良いと思う。


例えば『永代供養墓』について言うと、我々が参戦する前は一人分で

33万円、50万円、150万円なんてのも普通にありました。

あんしんサポートが散骨5万円と提示してから、わずか6年間の間に

5万円どころか3万円なんてのも出てきています。

うちは散骨+永代供養墓33回忌までが5万円ですから、、走るなら

後者でなく一番前を走れるのがベストかもしれません。


そして先日書いた、我々ではどうにも成らないのが・・・

『看取り医師の確保』死亡診断してくれる医師
『孤独死対策』これが一番難しいと思う

政府(安倍首相)が特養の増設と介護離職ゼロを満面の笑みを浮べ
意気揚々と話す姿を見たのは昨年の夏か秋だったと思う。

介護についてはど素人の僕でも「はぁ?」と思ったほどだ。
10年前に人材不足で施設ベッドは空くだろうと、素人でさえ予測
できたのに今更か!? と思ったから覚えているのです。

正確な状況は分かりませんが、人材不足による空きベッドの現実は
大きな要因のひとつとしてあるだろうと思います。

これまた素人だから詳しくは分かりませんが、50万人待機老人が
いると言うのに2015年度に特養の入居介護度が『1』から『3』に
引き上げられました。 政府のしている事がその場のやっつけ仕事
にしか思えないのは僕だけでしょうか・・・

・介護待機老人が50万人いるからと介護度を引き上げる
・翌年には50万ベットを増床し、介護離職をゼロにすると言う









チグハグもいいとこだろ・・・
それと気になるのが介護度1と2の家族を抱える家族です。
多分・・・ちゃんと歩けるし、それなりの事はできる時もあるし、
出来ない時もある認知症の老人(俗に言うまだらボケ)の人だった
としたら特養には入れない確率のほうが断然高いだろうと思う。

これって寝たきりの赤ちゃんと、歩き始めた赤ちゃん、だとしたら
どっちが危険!?ってのと似てるんじゃないかな。

寝たきり老人のほうが介護度は高いだろうけど、何をしでかすかも
分からない老人のほうが問題になる場合も多々考えられる。
・・・と、僕が能書きを言っても何も始まりません。
この辺りが近未来への課題なのですが、我々には関係ない訳でなく
この先にあるのが葬儀ですから、自宅で、或いは一般施設で何年も
過ごしたら財布は軽くなって当然だし、家族の預貯金が減りまくり、
その挙句の葬儀・・・って事になるわけです。

》看取りも含め最後の時を安堵の心で迎えさせてくれる医師
》家族の事情に配慮できる施設(人材確保も含め国家政策の問題大)
》そして残る家族の生活を最優先した葬儀と遺骨供養

これらを三位一体で臨めるのが最善策なんだと思います。

今回はちと難しい話題になりましたが、どうしても避けて通れない
課題なのと、自分だけではどうにもならん問題ですからね。
文字にしておけば、同じ感覚を持つ人達と出会いや縁もあり得るし、
群馬だけでなく、全国のどこかで三位一体が始まるかもしれない。
何事も最初の一歩がなければ、何も始まらないですかね。

次回は『葬儀施行を増やし繁閑差を無くす為の施策』です。


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