2030年代に日本が建国してから最高の葬儀数となり、葬儀は
どう考えても質素になるしかない。 でも、それが本来あるべき
葬儀の姿だと思う・・・ こんな事を言ってから10年の月日が
経ち、今では反論する人も居なくなりました。

最大人数の団塊世代が、80代に入り死ぬ人も多いからと、よう
やく現実として理解できる人が増えたということでしょう。

人はいつか死ぬ・・・それは今日かも、或いは明日かもしれない
誰でも頭では分かっているけど、自分ではない・・・今日明日に
自分が死ぬことはないと思ってしまう・・・のが人の心理です。

これは事業、仕事でも同じです。
千明が葬儀の仕事を始めるのに退社するのは来年で良いですか? 
と言った言葉に対し「来年と考えるなら、葬儀社を始めるなんて
考えないほうが良い、今でも間に合うかどうかだからね」と言い
返したという内容のブログを覚えてますか?

この話と『差別化対策、今じゃないと間に合わない理由』は全く
同じだと思って良いと思います。

あんしんサポートは10年前に立ち上がり、9年前に法人化して
NPO法人としての活動を開始しました。 
しかし少し前に書いたように初年度はたった3施行、翌年7施行、
3年目でも14施行、6年目の98施行で普通に食えたのです。

いかがですか?
こんな流れは一般社会ではあり得ないことです。
食えるまでに6年も掛かってたら普通に考えて倒産しています。
前職の株式会社代表取締役として、経営してた法人では設立から
5年後には3億円の事業になっていました。当初は大変でしたが、
すぐに食えるようになったし、ホテルの婚礼美粧も時代の流れに
乗ってたのでしょう。 一気に身体は大きくなりました。

但し、急激に大きくなった身体は頑強ではありません。
張りボテとは言いませんが、虚弱体質なのは間違いありません。
順風なら良いですが、逆風になった途端に弱さが露見します。
それを教えてくれたのは、当時役員に名を連ねてくれた建設会社
社長や、ホテルで一緒に婚礼の仕事をした写真屋さん、衣裳屋、
花屋、菓子屋、返礼品屋などでした。

当時2件のホテルを手掛けたこともあり、時代の流れもあってか
ホテルの売り上げが急激に増えました。 上記業者さんの多くは
ホテルの支配人にゴマをすり、接待をし、多少の無理を言われた
としても受け入れる経営者のほうが多かった。
でも僕の中では疑問のほうが強く、社内ではホテルでの売上げは
総売り上げの50%以下、できれば40%以下に抑えるよう指示
してホテルの売り上げが上がるようなら、美容室などの売上げも
増やす政策をとってきました。

その理由は・・・
》支配人はサラリーマンでしかなく責任もなく転勤もある人だ
》400万円も掛る結婚式がいつまでも続くとは思えない
》ホテルが駄目ならいつでも撤退できる底力をつける必要がある

結果、どちらのホテルも赤字を抱える前に撤退した事で実質無傷
だったと言えるでしょう。 大きくするのが好きな経営者は多い
けど、経営者の不可欠な要素は引き際を知っていることです。
事業規模の縮小、撤退、閉店、リストラ、どれをとっても嫌な事
ばかり、避けたい事ばかりですが必要なら実行するしかない。
だから代表権を持った経営者なのです。
・・・結果は、それが生き残れた最大要因です。

でも、本題である今回の葬儀については少し流れが違います。

》葬儀は多くの一般家庭に於いて無関心なことである
》ゆえにクチコミなど無いに等しく、仮に利用者に高評価であっ
 ても世間に知られる時間が極端に長く10年を要すると思う
》前職の経験から、身体を大きくするなら肥満ではなく、筋肉を
 つけながら頑強な身体でなければ2040年代後半になったら
 耐えられなくなり、淘汰される側になり兼ねない

以上が今から始めないと間に合わない理由です。
なら、何をどうすれば良いか・・・

・自社のターゲット層を明確にすること
・明確なターゲットに向けた明確な企画立案をすること
・事前相談から葬儀までのひとつひとつを全て洗い直すこと
 (料金・内容・葬儀用品・設備施設・そして人)
・どの過程に於いても他社との違いを明確にする
 (自分が思うのでなく、利用者が感じなければ無いのと一緒)
以上が整ったら実践、修整を何処までも繰り返す事が大切です。
一度作ったものが最善なんて事は絶対にありません。

『Plan・Do・See』を続けて数年後やっと反応が出始めます。



・利用者が人に言いたくなる葬儀社になりましたか?
・利用者からの紹介が多くなりましたか(うちは90%以上)
・利用予定者の把握はできていますか?(だからうちは会員制)
・納棺師は業者依頼などしてはいけません(差別化できません)
・葬儀の場面、場面で家族親族が納得できる話しができますか?
・これらが完成するまでに最低でも数年は掛かるでしょう。
修整、修正、訂正が多ければ10年などすぐに過ぎます。

さらに・・・
あんしんサポートは何度となく新聞で取り上げてくれました。
またNHKで2度の全国放送もしてくれました。
各地で何度となく講演会も開いて頂きました。
多分、一般葬儀社と比べれば広告宣伝は、かなり恵まれていると
思うのですが、それでも食えるまでに6年間、2人では限界施行
と思える葬儀依頼まで約9年間を要しているのです。

これが新聞、テレビなど無縁の葬儀社だったらどうでしょう。
食えるまでの年数はもっと掛かるかもしれません。
また今は食えても、ちょっした流れの変化で食えなくなるような、
虚弱体質かもしれません。

そして、何をするにしても肝心要なのは『人』ですが、現時点で
経営者として合格している人は、結果も出ているはずです。
僕の言うことなど百害あって一利なしかもしれません。

でもそうでない経営者だとしたら、自分が変わるしかありません。
正直なところ人間はそうそう簡単には変わりません。
よほどの事が無い限り変わらないでしょう。
しかし真似はできます。 刺激は受けられます。 向上心は持て
ますから希望は持てます・・・だけど時間は掛かります。

今から2030年代の激流に耐えられる身体を造る。
激安、超豪華、様々な戦いが繰り広げられるでしょう。
相手は駄目なら死を覚悟して戦ってくる時代、その中で生き残る
のは簡単ではないでしょうが、出来なければ淘汰されるだけです。
淘汰されるのが嫌なら、今から頑強な身体を造ることです。

激流の時代は10年間ほどです。
その後は徐々に流れは穏やかになります。
分かり易く言うと葬儀自体が減り続ける時代に入ります。
すると違った意味で強靭な身体が必要になります。 んとですね。
エコな体質・・・って書けば分かるかな。
少ない施行で、少ない利益でも動ける体質ってことです。

2030年まで、あと13年・・・
これを長いと思いますか? 短いと思いますか?
生き残るも、淘汰されるも、全てはあなた次第です。


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