午前7時、会員さんから埼玉の病院までお迎えの電話が入った。
事前に連絡を受けており、そろそろだろうと思っていた搬送依頼
だったのと、日曜日だから比較的道は空いていると予測して出発
したのは午前8時前、電話を受けた千明は日曜日の意識が無くて
10時頃のお迎えになるだろうと連絡しておいたと聞かされる。
途中家族には連絡をして予定より1時間早く到着・・・
ところが院内で運ぶのは地元の業者さんらしく、初めに10時頃と
言われたから、その頃に葬儀社が来ると思うので待機して欲しい。
面倒くせぇ・・・なんで葬儀屋を待たなきゃなんねぇの???
群馬では聞いたことのないシステムだけど仕方なく1時間待って
業者がうちのストレッチャーを使用して院外まで運んできた。
病院の看護師が楽なだけで、患者の負担は増える事になる・・・
もしもの事を考えドライアイスを5㎏だけ積んで行ったのは正解、
すぐに1時間掛けて前橋まで戻ると個室安置、電話では家族葬と
聞かされていましたが、今後の配偶者の生活も考慮して直葬散骨
で永代供養墓納骨と決まりました。
今回の申請と火葬場は隣接市です。
昨日葬儀が終わったところで、誰も入ってないのだから明日死亡
届をしても問題はないのですが、午後2件の入会相談があるから
と言われ、千明を残してすぐ隣接市役所に走る。
僕が死亡届を出すなんて実に珍しいことで、年間1件有るか無し
ってところでしょうが、何故か僕が行くことにしました。
戻った時、相談はまだ続いてましたが、一件の葬儀依頼と危ない
との連絡が立て続けに入る・・・
不思議ですがいつものように虫の知らせ・・・ですかね。
日曜日のうちに死亡届を提出してきて大正解です。
前回、迅速に対応しながら走り・・・
最後の部分で書いた言葉ですが、予測をした訳ではありませんが
本日の動きのような・・・迅速についてです。
よく『お役所仕事』という言い方をします。
『利用者を無視して自分達の都合に合わせた仕事の仕方』です。
役所に行くと「それは3階の・・」3階に行くと「6階の・・」
役所の適当さと、無責任さで引きまわされた経験者は多い。
そのお役所仕事と呼ばれているひとつが『スピード』です。
決定権を持つ人まで稟議書が届くのに時間が掛かり過ぎるって事
だってあるし、現場の人がモタモタしているってのもある。
待ってる人が沢山いるのに、遊んでいるかのような人がいる。
なぜ役所だけが、こう言われるか・・・たぶん・・・
全員が権限の無いサラリーマンだし、仕事の業績や仕事ぶりなど、
給料や昇進には関係ないからだろうと思いますが、一般企業とは
大きく異なります。 赤字でも事業が続けられる親方日の丸です。
我々のような超零細企業とは大きな格差がありますが、個人的に
羨ましいと思ったこともないし、役所に勤めたいとも思いません。
それに僕の性格では勤まらんでしょう。
一方小さな事業は全て自分で動かなければ何ひとつ始まりません。
そのかわり全ての決定権を持っています。
歯車でもありますが、時にエンジンでもあり、時にハンドルでも
あるのが超零細企業の経営者です。
身体ひとつですから、寝込めば無収入と保証とはほど遠い不安定
さはありますが、即決で物事を決められる迅速さもあります。
これって逆の見方をすれば、いつまでも動かなくても文句を言う
人はいないって事でもあるんです。 これが明暗を分ける違いに
なってる現実は結構あるんじゃないかな。
先日葬儀をされた60代(奥さんは50代後半)の夫婦と葬儀の
前日話している時、子供の頃クリスマスに食べたバタークリーム
ケーキの話題になりました。
ピンクのバラ、薄みどりの葉っぱ、赤と緑のゼリーのような丸い
飾りで、何日か経つと段々硬くなってくるケーキです。
50代くらいの人なら知ってるんじゃないかな。
クリスマス24日まで定価で売って、25日になると半額とかで
売っていたあの懐かしいホールケーキです。
皆さんの地域に昔ながらのケーキ、今でも売っていますか?
まぁ、普通はもう存在してないでしょう。
最近またバタークリームケーキが出てきましたが、我々が子供の
頃に食べていたものとは全く違いますし、5号サイズで3.500円
くらいはするんじゃないの・・・
でも群馬県伊勢崎市で一件だけ昔ながらのケーキが売ってます。
確か同級生の娘がいたと思うけど・・・
血糖値の心配しながらも時々買って食べています。
その話しが出たのは午後5時10分くらいで、懐かしいと話しを
している時、フッとそのケーキ屋さんを思い出したのです。
すぐ千明に電話をして貰ってケーキがあるかないか確認します。
ケーキがあるのは分かりましたが5時45分で閉店とのこと。
前橋からだと昼間順調に走れても30分は掛かります。
午後5時過ぎだから帰宅の車もある・・・
電話で無理だと言われたらしいけど、すぐに行くからと伝えると
その夫婦を待たせて車を飛ばしました。
途中裏道も通ってケーキ屋さん横の停車できる道に到着したのは
午後5時47分・・・千明が走って買いにいきセーフでした。
車で隣接市まで向かっている途中、ちぎらに聞きました。
「〇〇さんの携帯番号分かってる?」
「はぃ 分かってますよ」
「もし閉店に間に合わず買えなかったら、その時点で電話すれば
我々の帰りを待たなくても帰れるからな」
「あ、大丈夫ですよ。 お店は開けて待ってくれてるって言って
ましたから・・・」
・・・おぃおぃ、それを早く言えよって感じでした。
あんしん館に戻ると往復1時間待たせてしまいましたが、ホール
ケーキを四等分して食べました。
甘い物が大好きなご主人は懐かしいとバクバク食べます。
さて問題です。
あなたなら車を飛ばして買いに行きますか?
それとも、今度は用意しますねと言って見送りますか?
この状況なら、今度・・・と言っても誰も責めないでしょう。
実際圧倒的多数の人は『次回・今度』だと思います。
だからこそ、この迅速さが評価されるのです。
可能性があるなら、目的に向かって走り出す・・・
今回は何十年か振りのバタークリームケーキを食べさせてあげる
機会があり、また今度・・・って事になれば、前橋の人ではなく
葬儀以外で会うこともないですから、実現しない可能性がが高く
なるのは明らかです。
ケーキなら食べても、食べなくてもどうって事はないでしょうが、
ケーキでなく話しの内容によっては大きな違いがでてきます。
結果がどうなるかは別にして、できる事があるならすぐにやる。
その姿勢をいつも持ち続け実行する事が大切に思えます。
それと迅速とはこんなスピードを指す言葉であって、少し早めに
行う行動を迅速とは言いません。
また葬儀の打合せや、葬儀期間に家族からの相談なども迅速さが
求められるし、迅速で適切な対応は高く評価されるでしょう。
思ったらすぐに動き出す・・・そして動きながら考える。
こんな風に言うと『急いては事を仕損じる』って言う人いるよね。
でもこれは『慌てて何かすると失敗するから冷静に成れ』って事
で素早く動くことを否定してるのではありません。
但し何でもかんでも早く動くのが良いとも思ってはいません。
どちらかと言えば心は『慌てない慌てない』って思ってたほうが
良いと思うけど、動くときは迅速に動けって事なんです。
今は『迅速』と『慌てない』どちらを選択すべきか迷う事もある。
僕の場合それを決めるのが『流れ』なんです。
もうひとつは『本能的なもの』なんだろうと思います。
僕の場合で言うと、決断が鈍った時のほうが後悔は多いと思う。
迅速な決断をするには、考え方の幹を一本通しておくことであり、
常日頃から幹に沿った言動をし続けていれば、勝手に脳が判断を
してくれるだろうと思います。
石につまずいて転びそうになると勝手に手が出るのと一緒です。
反射神経のようになるまで潜在意識に刷り込めば良いだけです。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります