昨夜搬送した家族の息子さんが25才で仕事を退職、大学に行く
と聞いて話しをしました。
色々なアドバイスをしましたが、何回か前に書いた『流れに逆ら
わず、目的と手法を間違えるな』とか、30才まで色々経験して
みるのも良いと話す中で『前向き』と『向上心』の話しが出た。

『前向き』という言葉に懐かしいなぁと思う自分がいました。
サラリーマン時代、前職の経営者時代を合わせると結構な人数の
部下がいたわけですが、部下達から何度も聞いた言葉なのです。

「どんな状況でも、いつも前向きですよね」

こんな感じの言葉を何度なく、誰と言わず聞かされてきました。
調べてはいませんが、『前向き』と『向上心』は若干意味合いが
違うと感じますが、僕は一対で使うべき言葉だと感じます。

例えば、前回『一汁一菜』の食事と書きました。
ご飯、汁物、おかず一品だけの食事って事ですが、個人的な感覚
なら、全く気にならないのが本音です。
今日が漬物なら、明日は焼き魚、翌日は塩辛、次はキムチだけの
食事でもどうって事なく食べるだろうと思います。

なぜ一品のおかずでも気にならないか・・・
どう考えても粗食だけど、日本は食い過ぎて病気になったり死亡
する人のほうが、餓死より断然多いと思うのです。
外食すれば、中性脂肪が増えたり、カロリーが高過ぎたり、内臓
脂肪が増えて肥満や糖尿病の引き金になっている。

だとすれば粗食は一面では健康食とも言えると思うのです。
だから粗食でも気にならないし、一汁一菜の食事が現実だったら
きっと公言しているだろうと思う。

多分、食事ばかりでなく、仕事に於いても、生活に於いても全て
こんな考え方をし、それが『前向き』と思わせるのでしょう。

一汁一菜の食事しかできないとして、いつか、それもできるだけ
早い段階で一汁三菜の食事にしたいと思う人は・・・
ブログ後半に書いてある『腹六分』を『腹八分』に変更しちゃう。

ちと説明が必要かもな・・・
腹六分ってのは、家族からみてという意味です。
勧めればあと4分追加させられる家族でも、抑えて葬儀後の費用
葬儀後の生活を守ることを優先するって事です。

一汁三菜は目指しても、追いかけてはいけません。
その考え方を利用する全ての会員に行い続ける事で、利用者数が
どんどん増える・・・ でも飯を食うのは2人で変わりません。
だから気が付けば腹八分が普通に食えるようになっている。
ってことなのです。 腹八分は書き間違えた訳ではありません。

この一連の流れこそ結果として『向上心』になっている訳です。
だから『前向き』と『向上心』は一対で使うべき言葉だと思う。


この流れになる最初の考え方についてです。
『現状を受け入れる事』『執着を捨てる事』です。

今の生活、今の仕事、今の家庭、もっと言えば今の配偶者などは
全て受入れること、不満や愚痴を思っても言っても変りません。

『今の生活』
・何だかんだ言っても、今日まで生きてこられたじゃん
・こうして飯も食えるじゃん
・寝るとこもあるし、テレビだって見られるじゃん

『今の仕事』
・給料、人間関係など色々あるけど働ける場所があって、そこで
 収入を得て生活が成り立っているのは確か、その現実に感謝

『今の家庭(家族あり)(単身者)』
・仕事が終わって帰る場所がある
・嫌なこともあるけど、家族がいるから笑える事だってある
 子供がいたから、孫がいるからの喜びも経験できた
・一人だから煩わしさがない、仕事が終われば全て自由な時間
・恋愛も自由だし、いつでも何処にでも行ける身軽さがある

『今の配偶者』
・結婚を決めたのは自分自身だし、ずっと同じ時間を過ごしたい
 って思った相手、相手のいい所を再認識してみっかな
・良くも悪くも相手がいたから、ここまで生きて来られたんだよ

まぁ他にも色々あるでしょうが、とにかく現状を肯定しない限り
前向きな向上心には繋がりません。

現行葬儀の在り方に牙を向け、全くの素人が葬儀の仕事をする。
そんな、あんしんサポートが食えるようになったのは、設立から
4年後で、その半年後NHKで全国放送された事が、多分拍車を
掛けてくれたんだと思う。

問題は食えるようになるまで4年掛かったという部分です。
現状を肯定できないと4年間はもちません。
あんしんサポートは4年でしたが、5年かも、6年かもしれない
ですし、2年、3年かもしれません。 未来予測できないのです。

極論を言うと、ずっと食えない事だってあるでしょう。
だから現状を肯定しないと続きませんってことです。
しかーし・・・
今回の話しでは、これで終わりですが、別の回に『利用者が増え
ないのは消費者から無用だと言われているのと一緒』などなど、
色々書いてあるはずです。

一面だけを捉えても事業は成立せず、多面的に捉え、迅速に対応
しながら走り、走りながら修正し続けるのが経営だと思う。



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