一昨日の朝、お金が無いけど・・・と電話をくれたお婆ちゃんの
火葬が12日朝一番の火葬で行われます。
昨年高崎市に住むお兄さん夫婦が来館し、事前入会していた方で
年末にも奥さんが危ないと電話をくれた方でした。
友引10日午前11時、指定先の病院安置室に到着、電話をして
くれたお爺ちゃんと娘の2人で待っていました。
寝台車に乗せ、あんしん館で納棺安置、暫くすると2人も来館し
末後の水をとり、線香を供えると打ち合わせです。
墓はあるそうですが、聞いている限り寺の墓所か、寺が管理して
いるような印象でしたが、今は出来るだけ費用を抑えるほうが先
ですから、69.000円直葬パックのみ説明し遺骨は暫く自宅に
置き、その間にどうするか故人のお兄さん夫婦とも相談して決め
れば良いと話しました。
喪主のご主人は昭和10年生まれの81才、お腹には袋を下げて
いると言ってましたから、便か尿の袋のことでしょう。
座っているだけで痛いそうです・・・
15日にお金が入るから、それからでも良いですかと言う。
2月15日の入金なら年金のことです。 それも国保のようです
から、それほどの金額ではないでしょう。
『墓に入れるのも無料ではありません』
群馬県の場合、極一部良心的な寺を除いては、遺骨を墓に入れる
だけで最低でも10万円は掛るし、寺によって納骨だけで50万
円と馬鹿げた事を平気で言う寺もあるのです。
前橋公営墓地なら年間3.240円の管理費だけ払っていれば納骨
するのに費用は掛かりません。 寺の墓より整備されています。
これだけ檀家離れが進んで、宗教離れが進んでいるくらいの事は
分かっているはずですが、いまだに人質をとったような気でいる
のでしょうか・・・
寺の為に無理をする必要はありません。
残るお爺さんの生活、医療費のほうが優先に決まっています。
なんなら遺骨は自宅に置いても全く問題はないのです。
『弁当くらい用意すべきかかと心配するお爺さん』
話しの様子では、何人かは火葬に来てくれるようで、お爺さんは
来てくれた人達の食事を心配していました。
火葬は午前9時30分には始まるため、午前11時前には全てが
終わるから食事の心配はしなくて良いと話しました。
『黒の服を着なきゃ駄目ですよねと心配するお爺さん』
話しの感じから、お爺さんも娘さんも礼服は持ってないと感じた
ので「服なんて何でも良いよ。裸じゃなければね」とアッサリと
答えましたが、黒じゃ無くて良いと分かり安心したようでした。
以上は今朝出棺前に書いた部分でした。
12日朝9時20分、お婆さんの棺を乗せ、霊柩車で出棺すると
前橋斎場には予想より多い13名が待っていました。
全員が私服で黒は誰も着ていません。 きっとお爺ちゃんがその
旨を伝えたのでしょうが、珍しい光景でもありました。
火葬に入ると無料の休憩所まで案内し、葬祭費、年金等の説明と
集金をしますが、義理のお兄さんから、ぱっく60を勧める話が
出て108.000円の葬儀となりました。
遺骨を抱えたところで、墓に入れる費用の捻出はできないと判断
だったようで一部は自宅の仏壇で手元供養となりました。
一旦葬儀が済んで暫くしてからだと、三種から選べる散骨と永代
供養墓パックは54.000円掛かりますが、今日の段階なら税別
ではありますが31.000円の加算だけで済みます。
ちらっと義兄から聞かされたのは、同居の娘さんは精神的な病い
があるらしく、お婆さんの年金も無くなるのですから、生活する
だけでも大変だろうと思います。
古い自宅があるから受けられない生活保護・・・
生活保護のあり方を抜本的に見直すべき時代なのは間違いない。
今年も幼稚園、保育園問題が勃発しているようですが、これだけ
高齢化社会になっても尚、数十年後や、100年後は安定できる
社会にする気がないのが理解できない。
子供が増えなきゃ、年金も増えない、日本自体が成り立たない事
くらい誰だって分かるのに・・・小細工で済む状況じゃない。
アメリカ大統領のトランプ人気が高いのは、建前でなく、エゴで
あってもアメリカ人の本音を代弁しているからじゃないかな。
突然の急激な変化で、世界全体が付いていけない感は当然あるし、
自分勝手な部分も確かに多い・・・でも日本の政治も見習うべき
部分は多いように思えてくる。
そこまで極端では無いけど、小池都知事も都議会にメスを入れた
人として人気が高いのを見れば分かる。
世界に出て良い顔するのも結構だけど、まずは足元も見てよ・・・
お坊ちゃん育ちでなく、貧しいくらい庶民出身の総理が出現しな
いと、弱者の事は分からないし無理なのかな・・・
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります