2回に渡り我々2人だけで行った初めての自宅葬儀の実例を掲載
しましたが、体験談を文字にして残すとは、いつでもその当時に
戻れ、自分自身の変化にも気づかせて貰えるようです。
また今の自分達を創り上げてきた理由も分かるのですね。

あれから10年の時が経ち、52才だった僕も62才になった。
最近は夜中に起こされると『嫌だなぁ』と思うことがある。
気力体力が以前の自分と違うのを実感し始めている。







設立する前からずっと面倒をみてくれた年上の知り合いから時々
聞かされていた言葉がある。
「武井さん60才超えると身体が変わるよ。 今みたいな無理を
続けていると、60才超えたら一気にガクッとくるよ・・・」

言われて気にもならず、俺には関係ないと思っていた。
だけど夜中の電話に『嫌だな』と思う自分が存在し始めている。
今跳ね返している気力は、会員さんの葬儀だけは受けなければと
の思いで飛び起きて、動き出せばいつもの自分になれる。
でも近い将来、体力の限界を感じる時が来るだろう。

その知り合いは67才になった今こう助言してくれる・・・
「武井さん、65才過ぎると更にガクーンと体力気力が落ちるよ」
同年代の人達と比べたら、間違いなく日々精力的に動き回ってる
人の経験談なだけに納得できる。

僕にとって65才は未知の世界、でも先輩の忠告は素直に聞いて、
その時に備えろ・・・という事なのだろう。

去年後半から非会員さんの依頼を断るケースが一気に増えた。
依頼数が増え受けられないのも確かだけど、無理をしてまで受け
ようとしない自分がいるのも確かだと思う。

その辺りを少し分析をしてみたいと思う。

『武井という人間について』

① 62才になって夜中の搬送依頼に『嫌だな』と思う自分がいる
② 65才を超えると体力気力の減退は、より加速するらしい
③ 体力、気力の限界が近づいているのは間違いないと実感する
④ 痴呆、病気で動けなくなる日が来るかもしれない

『あんしんサポート・会員さんについて』

1. 今は普通に食える仕事量があり、いまだ右肩上がりだ
2. あんしんサポート存続を望む声は年々大きくなっている
3. 僕や千明の代で終えるわけにはいかない
4. 69.000円の直葬パック、直葬+遺骨供養10万円のぱっく60、
  この2パックだけは会員さんの為に何としても継続し続けたい
5. 支援は群馬の人だけで良いのか・・・いつも頭にある言葉だ
6. 全国であんしんサポート事業をしたい人っていないのかなぁ
7. 千明を柱にした、あんしんサポートを創り上げる必要がある

これらをベースとして、あんしんサポートの進むべき道を考える
時が迫っているのだと思うが、健康面は僕だけではない。

「健康だけが取り柄です」と自ら言ってた千明でしたが、年末と
この数日体調が思わしくない・・・
ウィルス性の胃腸炎かもしれないと言われたらしいが、体力的な
衰えもあるのだろうと思う。

今年の正月は2日間のんびり出来たが、設立から去年末まで休み
らしい休みは1日しか無いのだから無理もない・・・
2人とも役員だから問題はないが、一般社員ならブラック企業も
いいところだ・・・最も一般社員ならとっくに退社してる・・・

超低料金で行うには、増員できないのが現実・・・
2人だけでは仕事量に限界があったり、未来に不安がある。

究極の選択なんだろうな・・・
今の段階では結論が出せるほど頭の中で整理されてない。
その意味では過去10年間の結果がでる年とも言えるでしょう。

今年の前半の流れをみて、直葬・家族葬・親族葬・一般葬のうち
我々が本当にすべき葬儀、我々で無くてもいい葬儀の選別をする。

直葬なら毎日あっても問題ないだろうが、湯かん納棺で納棺師を
毎回のように行うと決して簡単では無くなるだろうと思う。
 
一般的な葬儀社で行う湯かん納棺が、どれくらい時間を掛けるか
どんな内容か良く知りませんが、あんしんサポートは最低1時間
掛けて、葬儀の中で知っておくべき事、本来35日や49日とは
納骨する日でなく・・・とか、 不祝儀袋にある御霊前と御仏前
の使い分けなど、仏事本来の由来を色々話したり、供養、49日の
旅とは、十三仏等々、湯かんをしながら、納棺の儀を行いながら
殆どしゃべっています。 正直これが疲れるのです・・・

初めて会う人達だから最初は引いた感じで見ています。
また湯かんを経験している人は多く、過去の経験では退屈な時間
だったのでしょう。 湯かんの初めは椅子に座った身体が後ろに
引いているのを見ても、退屈なのがありありと伝わります。

それを最初の10分間で前のめりに出来なかったら、納棺師の僕
自身が相当疲れる時間となってしまいます。
家族親族が、大きくうなずき、前のめりで聞いてくれると、僕も
乗ってくるから、より充実した時間となってくれます。
乗ってくれば1時間で足らなくなりますが、家族親族にとっても
「へぇー」と目から鱗の話題も多く短く感じてくれるようです。

納棺師でのしゃべりは、ある程度計算されたものです。
機会があったら、どんな計算か書いてみますが、元々美容室等の
経営指導をしてきた人間ですから、美容室の経営者やスタッフを
前にして話してたのが活かされてるだけです。
2時間程度のしゃべりなら、突然でも問題ありません。

しかし2時間退屈させずに聞かせるのは簡単ではありません。
そうそう、うちの息子や千明曰く「綾小路きみまろみたい」だと
言われますが、僕自身は全く意識もしてないしオリジナルです。

・・・但し、湯かん後というより、葬儀が終わった途端に疲れが
ドッと押し寄せてくるのを毎回感じます。

今回の内容について結論は出ませんが、10年前と現在の変化が
しっかり見えただけでも、対策への準備となってくれるでしょう。
それを今、こうして書き残しておくことが重要だと思います。


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