今日は著書から離れて日々の出来事から書いてみようと思います。
昨日の葬儀後、支払いに来てくれた家族が言った言葉・・・

『2年前に入会した時と、言ってる事が全くぶれてないですね』

葬儀後にくちにする会員さんは多いです。
「実際に葬儀をしても、入会した時に聞かされた言葉を、そのま
ま実践しているのですね」という事で好感を持って言ってくれて
いるようです。

10年前から同じ事を言ってるのですから、わずか2年でぶれる
はずはありませんが、一般社会ではぶれない事のほうが珍しいの
かもしれません。

なら、何事もぶれなければ良いのか?  『NO』だと思います。
『ぶれない』事も必要ですが『朝令暮改』も必要です。

『ぶれない』とは一貫しているという意味です。
『朝令暮改』とは、方針などが絶えず変わって定まらない事です。

どちらも必要という理由について、他人のことは分かりませんが、
僕自身を例にし話してみます。

『何故ぶれないか・・・』

・あんしんサポートの理念は自分の中から湧き出たものであって、
 人に聞いたり、教えられたものではない
・人の為にはしている自覚はなく、あくまで自己満足でしている。
 もっと分かり易く言うと「好きでやってる」って事でしょうか。
・世間体など気にした事もありません。 当然見栄もありません。
・すべき事が見えたら、すぐに動く、いま動く、後では駄目です。
・ブログや執筆で自分を客観的に見られる事になっています。

ひとつ、ひとつの項目を説明するだけで、ブログ1回分は間違い
なく書けるだろうと思います。 中には過去に書いた内容もある
ので必要なら書きますから言ってください。

もうひとつと言うか、、その根底にあるのが僕自身の性格です。
『自分がした事で他人が喜ぶ姿を見ると嬉しくなる』
この決してお利口さんではない性格のせいです。







『ぶれない』ぶれてはいけないとしたら、それは『芯』でしょう。

あしんしんサポートの芯、それは基本理念です。
『葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、
・・・だから絶対に無理をしてはいけません』までは書いてます。
この後に『故に無理をさせない葬儀を創り続ける』と続きます。

そしてさらに・・・
『誰もが死後費用の心配をせずに済む世の中にしたい』です。
この言葉はNHK放送の最後の場面で記者が伝えてくれてます。

この芯に向かって突き進んでいるだけのことです。

これが評論家との違いです。
葬儀の評論家は葬儀社を悪者にして叩き、自分は正義の味方だと
語るシナリオが多いし受け易いのでしょうが、個人的には葬儀社
より、マナーだ、こうあるべきだって、葬儀を出す家族の事情に
関係なく、あーだ、こーだ言う人達のほうが、悪習慣をひきずる
結果になり問題があるように思えます。

いずれにしても、僕にとっては高額葬儀社であろうが、少し安い
葬儀社であろうが、その辺はどうでも良いのです。

『誰もが死後費用の心配をせずに済む世の中』
でありさえすれば、高額な葬儀社があろうと無かろうと、そんな
事はどっちでも良いんです。 選択肢さえあれば良いんです。

『葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、だから絶対に
無理をしてはいけません』と最初に書くのは、金も出さないのに
くちを出す人達が大勢いるからです。
何が大事なのか、優先順位を明確化する必要があるからで、社会
全体が『そりゃそうだ』と認識する必要があるからです。

年金生活者の将来像を考えれば、誰でも分かるでしょ?
これは年寄りだけの問題でなくて、団塊ジュニアと呼ばれる人達
にとっては死活問題だと思うけど、じゃなくて死活問題です。

父親逝去の一報が入り、葬儀に感心を持ち湧き出た基本理念の基、
10年前に立ち上がった当初は本性を隠していました。
僕のしようと思っている事は、現行の葬儀を否定し、余裕の無い
人達をメインとした超低料金葬儀の実現になるはずです。

とすれば、一般の葬儀社から見たら嫌な奴だと思われるからです。
また葬儀の事は何も知らない素人でしたから、現行の葬儀実態を
料金、内容、力関係も含めて現実を知る必要もありました。

しかし立ち上がりから一年も経たない頃、まだNPOの設立さえ
してない頃から、早くしないと間に合わないと思い始めました。

思った以上に偏見に満ちた業界であり、葬儀社と宗教者に洗脳と
言えるほど、葬儀イメージが創られてると分かったからです。

葬儀は祭壇の前にお坊さんが座って読経をするもの・・・
火葬中は料理を食べるもの・・・
お布施は高額なもの・・・ お坊さんは偉い人・・・
葬儀費用は高額なもの・・・
葬儀だけは親戚や隣保まで、金も出さずくちを出せるもの・・・

正直なところ『こりゃ簡単には変えられない、俺の力量じゃ無理
だろうなぁ、でもローマは一日にして成らずだからなぁ』こんな
心境で、途方もないものに立ち向かう心境でした。

芯である理念を具体化したのが『5万円火葬支援パック』であり
『国保からの葬祭費5万円だけで可能な葬儀を創り出す』でした。

理念を明確にした事で一直線に進めましたし、千明を始めとして
周囲の人達、更にその周囲の人達と、何をしようとして、何処に
向かおうとしているのかを、実践しながら知らせてきたのです。

チラシにも理念や考え方、その考え方からの料金や内容を明確に
書き続けたり、講習会、勉強会をしたり、ブログを書いたりして
一歩、一歩進んできたって感じです。

そんな風に考えたのは、僕だけではありません。
向かう時代の流れの中で、現行の葬儀の在り方が間違っていると、
葬儀社と宗教者は良い思いをし、家族は生活にも四苦八苦する事
さえある現行の葬儀に対し、声をあげた葬儀社もあるでしょう。

行政が知らんぷりしてるのは大問題ですが面倒だから省きます。

これが『ぶれてはならない芯』の部分についてです。
次回は時代に臨機応変な朝令暮改についてです。



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