今は一冊目の著書を読みながら、当時の事だけでなく、現在と比較も
しながら書き進めていますが、会員さんの紹介での依頼葬儀が対応で
きず一件の葬儀を知り合いの葬儀社に渡しました。 業界で言う丸投
げというやつです。
今回に限りですが、通常はあんしんサポート以外の葬儀は、当方料金
では依頼できない為会員でも、他社葬儀の宗教者紹介はできません。
しかし今回は、我々の都合で他社に依頼した葬儀ですから、その辺を
宗教者に理由を話して了承して頂きました。
それ以外は一切口出しせず、依頼葬儀社完全お任せです。
今回のように紹介できるケースのほうが稀で、料金体系、葬儀の流れ、
考え方などが、一般葬儀社と大きく異なる為、当方を知ってる人には
葬儀のひとつ、ひとつで違和感があって当然だからです
今回は会員さんに頼み込まれ搬送だけはしましたが、非会員ですから
やむなくとった措置です。
依頼葬儀社からの報告で通夜式を行う旨が書いてありました。
故人は自治会の仕事をしており、顔の広い方だと聞いてますから別に
不思議なことではないのですし、一般的な感覚だとか故人の兄弟達は
通夜式を行ったほうが納得されるでしょう。
但し・・・うちの施行なら通夜式は行いません。
通夜式をしない理由だけ書いておきます。
実は設立当初に一度だけ家族の希望で通夜式を行った事があります。
その時、懸念していた通りだったとの思いから、その後は一度も通夜
式をしていません。 400名以上の葬儀でもです。
通夜式を行う理由はなんでしょうか?
『会葬者が仕事が終わってからでも、会葬に来られるから?』
葬儀は家族が家族との別れを受入れる為の時間と何度も書きました。
顔が広いから一般葬で・・・と思う家族もいるでしょうから、それを
否定する気はありませんが、葬儀があるならその時で良い、親戚とか
一般の人達をメインで考える気はなく、あくまで家族主体の葬儀です。
『宗教儀式?』
仏教なら、通夜の起源は釈迦の遺体を囲んで弟子たちが一晩中釈迦の
教えを語り明かした事に由来すると言われています。
なら家族と故人と親交のあった人達だけが集まり、故人の好きな音楽
を掛け、好きな物をみんなで食べて、故人との思い出、エピソード、
時に悪口であっても語り合うほうが、ずっと由来に近いからです。
通夜をしないのではありません。 葬儀と同じことをする通夜式は
要らない・・・と言っているのです。
我々が目指すのは、安置から始まり『家族が温かく送る葬儀』です。
そしてもうひとつは料金です。
葬儀は大事、でも残る家族の生活はもっと大事、だから絶対に無理を
してはいけません・・・これが、あんしんサポートの真骨頂です。
通夜式をすれば、祭壇に飾った費用以外は、全て葬儀と同じくらいの
費用が掛かるのです。 葬儀を2回するようなものです。
式場使用料、通夜料理、通夜返し、スタッフ人件費、宗教者の謝礼も
通夜があると増える寺も多いでしょう。
結局は会葬者の為、会葬者に優しいと言いながら、葬儀社の利益貢献
なのは明白です。 家族は会葬者への接待で故人とのお別れどころか
バタバタしているだけ、そして費用は倍近くにもなる。
最初の通夜式で懸念が間違いないと実感、だからその後は9年間経過
した今も、通夜式は全くしてないのです。
いつも言うように、お金に余裕のある家族は何でも良いのです。
またそんな人達は、うちでなく他社に行けばいいのです。
お客様扱いしてくれるし、敬語で話してくれるし、何でも言うことを
聞いてくれるはずです。 ただ料金が高く、温かい葬儀はできません。
そのかわり、ビシッとした形式的な葬儀ならバッチリです。
しかし、あんしんサポートに入会する家族の多くは、金銭的な余裕は
あまりありません。 その人達の入会を認めたのです。
入会時に『ホッとしました』と涙を流す家族は沢山います。
我々が家族の生活を守れる葬儀を基本とするのは当然なのです。
事前相談で言ってた事と、実際の葬儀が違うほうが問題です。
この部分は最初の著書では書いてありませんし、普段から頭に無い事
ですから、意識もしていませんでしたが、今回葬儀をお願いした葬儀社
からのFAXを見て気づいて書いたものです。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります