友引が入って本日はひと段落です。
この数日間はやたら寒かったり、雪がチラついたりで唯一スタッドレス
履いてる寝台車で帰ってました。

改めて自分で書いた最初の本を読んでみると、です、ます、を始めとし
た統一感もなく、文法も好き勝手、どちらかと言えば口語体とでも言え
る書き方だし、普段のままの自分で書いているのが分かるし、皆さんが
言うようにサラッと読み終えてしまうのも分かる気がします。

また葬儀ついては誰かに教わったのでなく、葬儀実践の中で、素人だっ
たから見えることをひとつ、ひとつ形にしてきたのも分かる。
業者さん達、司会者の人達から、あんしんサポートさんの葬儀は温かい
とか、真似できなと言われるのは・・・この本の中にあると思えた。
そんな感じのする部分を転写し、少し説明文を加えて紹介してみたい。

一般の方は自分達の近くにある葬儀社探しの基準として、役立つかもし
れないし、葬儀社の方は家族目線の在り方について、自分の感覚と比較
ができるのではないでしょうか。

葬儀社勤務で葬儀を覚えた人には、見えない事、当たり前として通り過
ぎてるほうが多いと思うけど、これを機に家族目線の葬儀社が少しでも
増えてくれたら良いんだけど・・・の思いで暫く書いてみます。

何年も言い続けているから、聞いてる(読んでる)ほうも耳にタコ的な
感覚になるでしょうが、老人世帯、独居老人、老人のいる家族の生活は
年々大変になっているのを実感しています。

老人破産では済まず、家族破産、その挙句家族崩壊もあり得る。
もう少し早く社会全体が動いてくれたら良いのですが、国は都合の良い
政策ばかりを当然のように押し付け、総理は他国に行っては良い顔をし
結局弱者や老人、貧しい人達へのしわ寄せが一番きついのです。

今が最後のタイミングだと感じます。
医療、介護については、現状でもぶっちゃけ無理です・・・
国が老人保証そのものを改善しない限り、どうにもなりません。

だからせめて、今の人生を少しでも楽しめるようにするしかない。
その邪魔をしているひとつが死後費用で、そのひとつが葬儀費用です。
一般の人達が本気で、残る家族を守るほうが大切だと認識したうえで、
葬儀を考えるきっかけになって欲しい。
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著書『一銭も要らないお葬式』 54頁

家族目線なら見える葬儀の疑問【献杯発声後】

 公営斎場での葬儀、自宅での葬儀、民間施設での葬儀と様々な葬儀
経験をしていると、葬儀の流れや、慣例的なものが見えてくる。

葬儀社に勤務をした人達は、この辺りから概念が作られるのだろうと
思えるほど、こーでなければ成らない、これは葬儀の常識だと言い切る
人達が多く、ど素人の消費者でさえたった数回の葬儀経験なのに葬儀の
全てを知っているかのような言い方を、公然と人前でするのだから不思
議だし笑えます。
 その目線で言うなら、我々はすでにプロフェッショナルの領域とも言
えるでしょうが、ひとつだけずっと心掛けてきた事があります。
それは、葬儀屋さんの言う常識や、偏った知識、考え方などは吸収せず、
いつでも依頼した家族の事を第一に考え、家族だったらどう考えるかの
目線でものを見る習慣を身に付けることでした。

この感覚は最初の、最悪な葬儀社に依頼をした清めの席だったのです。

 火葬炉に入ると拾骨までの時間、親族によるお清めが始まりました。
喪主からの挨拶、続いて献杯の発声と続く挨拶のあいだは皆さん静かに
話を聞いていましたが、「献杯!」の発声直後、場の雰囲気は一気に変
化し、普通の宴会のように変ったのです。

「おい、最近の景気はどうだ?」「おばさん元気か?」「うちの息子が
さぁ・・・」など葬儀とは無関係の話が一斉に飛び交い、声高らかに笑
い声も聞えます。 まぁ久々に会った親戚同士、それも仕方の無い事だ
と理解は出来るのですが、せめて最初の数分くらいは、パフォーマンス
でも言いから故人の思い出などを語ってくれたら、家族の心は少し癒さ
れるのに・・・と思ったのを思い出します。

 その対応策として作ったのが「故人を偲ぶ」というA4サイズの用紙
に、故人にちなんだ文を書いて料理の下に置いておく用紙なのです。
故人それぞれで書く内容は全く違います。




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この葬儀は、法人設立の前に突然入ってきたものです。
まだ葬儀の『そ』の字も分からない時点だった事、依頼葬儀社の選択を
間違った事が、あんしんサポートの自社施工に繋がります。

葬儀の仕事が嫌だった僕は、葬儀社紹介を考えていました。
いくつかの葬儀紹介業者はすでに存在していました。
中でも群を抜いて存在感があったのは、確か『葬儀サポートセンター』
という名前の紹介業社でしたが、現在は存在してないようです。

故人を偲ぶ用紙については、著書に書いている通りA4用紙に家族から
聞いた故人の話しをまとめたもので、読んだ人達が「そうそう、こんな
人だったよなぁ」と思えるような内容にまとめてあるだけです。

多額の金を掛けずとも、温かく送れるし、いい葬儀はできるのです。
食事の下に置く、このんな紙一枚でも違うのです。
(個人的には食事が必要だと思いませんが・・・)

事前相談の内容から始まり、葬儀、納骨(遺骨処理)までの葬儀期間の
中で、我が社なら何ができるか、家族に何をして貰えば良いか、家族は
自分達で何ができるのか、何を優先すべきか・・・
家族毎に異なる事情の中で事前に考えておいて欲しい、そのきっかけに
なってくれたらと思う。

前回に続き、今回以降も転載する理由を書いてみました。


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