今朝起きたら、窓の外が明るい気がする・・・嫌な予感・・・
カーテンを開けると一面が真っ白、『雪!うそ、、』
そんな予報出てねぇし、、
あんしん館には9時に到着しなければならない。
急いでシャワーを浴びて出発すると、さして積もってはいませんが、
乾いた雪なのだろう。 道路は全て真っ白です。







本日は霊柩車でなく、スタッドレスを履いた寝台車の出番です。
このあと、医師の都合でお昼頃、一件施設へのお迎えがあるので

すが、丘の上にあるんだよなぁ・・・

坂道は走りたくないけど、しかたないですね。

さて本題、、正直なところ、自分で書いた本はあまり読まない。
最初の著書は一度しか読んでないし、5日間で書き上げた本だから
内容もあまり覚えてないのが本当のところです。

まだNHKでも放送されてない頃でしたが、5万円火葬パックが完成
した事から、僕の講演会を都内で開催してくれた団体があった。

講演会には北海道から大阪までの人達数百人が来てくれたのです。
講演会以降、大阪以北から結構な人数が僕に会いにきた。
始めの数人はどうって事も無かったのですが、10人目くらいから
会うのが面倒になってくるし、少し憂鬱になってきた・・・

それは初めて会った100%の人が同じことを言うのです。
「なんで、この仕事を始めたのですか?」
「5万円火葬ができるまでの流れを教えてください」
「なぜ5万円の葬儀をしようと思ったのですか?」などです。

困惑している僕に、ある人が言いました。
「武井さん簡単ですよ。 本を書いて読ませければ良いんです」

それを聞いたとき「なるほどなぁ・・」と思ってはいたのですが、
本など書いた経験もなく、すぐ執筆する気に成れずにいたある日、
知り合いが一冊の本を持って事務所にきました。
うちより遥かに大きいNPOの専務理事が書いた本らしく、持って
きた人曰く「この本1か月で書いたんだって凄いよね」と言う。

それを聞いた時、僕の虫の居所が悪かったのだろうか・・・
「そんな本なら一週間もあれば書けるよ」
何も考えず言ってる自分がいたのです。 当然それを聞いた人は、
「そんなの無理に決まってるじゃん」と苦笑しながら言う。
まぁ、当然と言えば当然の態度だろうと、今なら思えるのですが、
機嫌の悪い僕は、さらに自分を追い込む発言をしたのです。

「ちょうど本を書こうと思ってたところだから一週間で書くよ」
相手は「あははっ 頑張ってみるといいよ」と絶対書けないくせに
とでも言いたそうな態度、僕の闘争心に火がついたのでしょう。

結局は5日間で書き上げる結果となりました。
きっと、そのくだりが無かったら、一週間でも書けなかったろうし
すぐに書くことも無かったでしょう。

さすがに180頁を5日間で書き上げるには、一日40頁近く書か
ないと表紙デザイン、もくじ、などもあるから仕上がりません。
執筆中の僕を見ていた千明の話しでは、12時間以上パソコン向か
って打ち続けてたそうです。 集中力と勝気だけはあるようです。

その意味では、考える時間も無いですから、頭の中にある事が文字
として残っていく・・・そんな書き方だったと思います。
その中にこんな一節がありました。
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なぜ今、散骨と考えたのか?
あんしんサポート設立当初から、永代供養墓と散骨を提唱してきた
理由を、改めて記してみたいと思います。
まず第一に少子化ゆえなのでしょうが、墓守不在で無縁化している
墓が、どんどん増えているのです。
高い費用を掛けて墓所の永代権利を買い、墓を建てても後が居ない
と考えている人が増えている現実。

次は大手企業に就職すると、北海道、九州を始めとして全国へ、或
いは世界への転勤も当たり前のようにあるのです。
数年前、群馬県前橋市にあったダイハツの工場が閉鎖されて九州へ
移転された事で転居された方が沢山いらっしゃいます。
そうなると墓が足かせになるって事です。
これが海外なら尚更でしょう。

そこで焼骨の中から喉仏と呼ばれる第二頚椎のみを、和紙、ガーゼ
、ちりめんに包んでから小さな容器に入れ、自宅の仏壇や、茶だん
すなどで手元供養すれば、もしも、孫子が墓を建てる事になっても
焼骨はあるし、転勤になっても持って行ける。
また、自分が逝去するまで自宅にあるなら、自分の焼骨と一緒に処
理をして貰えば良いのです。

喉仏以外の焼骨は自然の中に散骨するのですが、墓の中に入れた焼
骨も三十三回忌が過ぎれば、カロート内に撒くのが通例で、結局は
土に還すのですから、自然に還すという意味では自然散骨というの
は最善の方法かもしれません。

もうひとつの永代供養墓とは、喉仏を入れた小さな容器を、高層住
宅のような感じで預かっておき、墓を建てる、転勤する、などの場
合はいつでも出せて、三十三年が過ぎた焼骨は土に還すという考え
方で、いつでも誰かが墓参りしてくれるでしょうから一石二鳥です。
 
次は費用の設定です。
火葬場から直接預かって来た焼骨を、粉骨にする為に業者に出す費
用と、喉仏容器と線香類費用、あんしんサポート事務所から散骨場
までの送迎費用、無償で良いと言われてはいますが、そうもいかな
いので散骨場を使用する使用料が基本で、火葬から時間が経過をし
た焼骨は湿気を吸っており、乾燥も必要です。
ちなみに、カロート内にある骨壷は年数が経つと水浸しになってい
るのが普通です。 以上から散骨は税込八万円で設定しました。

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以上が著書から抜粋した部分です。
著書のあとがきに平成23年6月と書いてありますが、永代供養墓を
建立したのは平成27年7月5日が開眼だから4年前の執筆です。
(散骨場は、その後土地を購入してあります)

(散骨+永代供養墓は、このあと5万円に変更されました)

読んでみて、書いた本人ながら驚きました。
やっぱ流れや勢いだけで何かしている訳でなく、4年前に書いた本に
書いてあるってことは、少なくとも5年前以前から考えていたって事
なんだろうと思います。

この辺りも実に面白いと感じます。
何年も前に書いた事と、その後の流れと、現在が比較できるのです。
自分に嘘をつかない、自分を誤魔化さない、見栄を張らない・・・
素の自分、本当の自分で生きられる特効薬にもなる・・・
執筆には、こんな一面もあるんですね。


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